7641 展覧会「広重ブルー」(後期)

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後期も鑑賞
後期も鑑賞

太田記念美術館で開催中の展覧会「広重ブルー」へ。

すでに前期は鑑賞しているが、展示作品が入れ替えられているということで、今回はその後期を鑑賞してきた。

紹介されている作品は入れ替えているので、あらためて新鮮に鑑賞できる。

残念ながら館内撮影禁止なので、詳細の紹介ができないが、気になった作品はいろいろあった。

特に、「東海道五十一 五十三次 水口 平松山美松」は、印象に残った作品のひとつ。

V字に開けた山の先にもくもくとした入道雲が描かれている。

あくまでも個人の感覚だが、浮世絵でも空の表現では、グラデーションが多いように感じられて、入道雲のような、しっかりとした雲の形が表されることが少ないような気がする。

それだけに、夏らしい入道雲と山の爽やかな光景がとても印象的だった。

墨摺一枚から始まった浮世絵版画が、多色刷りができるようになって「錦絵」が登場する。

ただ青の絵の具だった青花は植物性で退色しやすく、のちに使われるようになった藍は、退色しづらいもののグラデーションには不向きな絵具だったそうだ。

そこに、ドイツのベルリンで合成顔料「ベルリン藍」=“ベロ藍”が発見され日本に輸入されたことで、浮世絵の風景を一変させることになった。

もし“ベロ藍”がなかったら歌川広重はここまで有名になれただろうか?

彼が幼いころに描いたとされる絵や、生き生きと絵ががれた人々の姿などを見ると、彼独特のユニークな着眼点、好奇心の高さなどを感じる。

そういった意味では、彼の個性からして、きっとベロ藍とは関係ない分野でも、独自の世界を切り開いてくれたんじゃないかと思った。

太田記念美術館

Posted by ろん