7047 青い救急車
まず、このニュースのタイトルを読んだだけでは、よく理解できなかったので本文を読んでみた。
「青い救急車」開発 色覚障害でも見やすく
救急車や消防車の開発を手がけるベルリング(東京)は、色覚障害がある人でも見やすいように青を基調とした救急車を開発し、7日、東京都内で報道陣に公開した。
なるほど、色覚障害がある人でも見やすいように白ではなく青にしたということのようだ。
慣れない配色で目立たせ、道を譲ってもらいやすくする狙いもあるというが、この青色が目立つかどうかというと、かなり疑問に感じる。
そして記事の最後の文章を読んで、ますます訳がわからなくなった。
総務省消防庁によると、救急車が通報を受けてから現場到着までの平均時間は9・4分で、20年前より3分以上延びた。一般の車の防音性能が向上してサイレンが聞こえにくくなったのが一因とされ、同社は目立ちやすい車両の開発を進めていた。
つまりこういうことのようだ。
車の防音性能が向上
→ サイレンが聞こえにくくなったのが到着遅れの一因
→ 目立ちやすい車両の開発
→ 色覚障害がある人でも見やすいように青を基調とした救急車
うーん、ぜんぶ間違えてる気がしてしまってならない。
救急車の到着の遅れは、本当に車の防音性能が向上したせいなのだろうか?
街中で救急車が交差点で、立ち往生している場面をよく見る気がする。
サイレンが聞こえていても、車も歩行者も道を開けようとしないことが多い。
まず啓蒙すべきは、気付いたときの行動ではないかと思う。
そもそも「白地に赤」というのは、多くを占める健常者の視認性を向上させるためだろう。
男性の20人に1人(5%)、女性の500人に1人(0.2%)とされる色覚障害がある人のために救急車の色を変えるという発想に至る理由がさっぱりわからなかった。