6101 やっぱり不信感を覚えるWHOの勧告
またか…と思ってしまった。
たしかにエアロゾルによる感染の可能性は否定できないが、だからといって、これまでの対策の意味がないというわけではなく、より徹底が必要というだけのことだと考えるべきだろう。
それだけに、こうしたWHOの勧告は、違和感を覚えてしまう。
徹底した対策をしている歯科医院での新型コロナウイルス感染リスクと、口腔内の治療を遅らせることのリスクでは、後者のリスクのほうが断然高いと思う。
もし歯医者に行くくらいで感染してしまうくらいだったら、もう何をやっても感染してしまうのではないか?
WHOが勧告するのだったら、本当に確実なこと、そしてほかのリスクとのバランスを考えたうえで発表するべきであって、どうも妙な”前のめり感”があるような気がしてならない。
今年初めの感染拡大が心配されたころのWHOの動きや、なぜか事務局長が唐突に台湾を批判するという、どう考えても中国を意識した動きが垣間見えるから、にわかには信じられないのだ。
こういうときだからこそ合理的な行動が大事なのに、それを感じられない国際機関というのは、かえって不安を助長している気がしてならない。