5439 弱冷房車という名のサウナ
ザーザーと雨が降ってるときの通勤も困るけど、陽射しの強い中の通勤も大変だ。
この暑さで、会社に向かうだけでも、1日のエネルギーのけっこうな割合を占めてる気がする。
さらに通勤ラッシュはしんどいけど、ある程度冷房が効いているのならば、駅に来るまでにかいた汗が引く感じで、多少は落ち着いてくる。
いまでこそほぼすべてが冷房車だが、振り返ると、かつて各路線の冷房化率が、ニュースなどで公表されていた。
冷房のない車両など今ではちょっと信じられないけど。
でも、それを思わせる車両に出くわすことがある。
弱冷房車だ。
朝の通勤時間帯は、乗車率が高いせいか、冷房の効きがどうしても悪くなりがちだ。
弱冷房車は、もともと冷房を弱くしてあるところに、通勤ラッシュが重なるため、冷房がほとんど効いていないんじゃないかと思わせるくらいの状況になる。
弱冷房車の乗客たちは、一様に額にうっすら汗をかき、汗かきと思われる男性は噴き出してくる汗に、持っているハンカチでは足りないくらいだった。
僕も汗が引かずに背中で汗が流れているのを感じていた。
駅に着き、ドア近くに立っていた僕は、いったんホームに降りる。
「涼しい!」
ホームが圧倒的に涼しかった。
いま乗ってきた列車の窓ガラスは、車内の蒸し暑さで、曇っているほどだった。
以前から思っていることだけど、クールビズも進んできたことだし、冷房車の温度設定を少し上げる代わりに、弱冷房車は廃止してもいいのではないだろうか?
仕方なく弱冷房車に乗るたびにそんなことを思ってしまう。