5280 御堂筋線の蛍光灯照明
大阪市営地下鉄御堂筋線は、大阪市の主要部を貫通することもあり、昔も今ももっとも重要な地下鉄路線といっても過言ではないだろう。
大阪で最初にできた地下鉄で、1933年(昭和8年)の開業時から将来を見越した先進的な構造が随所に見られる。
開業時はたった1両で間に合う程度だったのに、最初から8両編成に対応するように建設されていたり、天井を高く開放感のあるホームになっているなどの特徴がある。
特に今でも印象的なのが、シャンデリアを思わせる、蛍光灯照明だ。
どこかアールデコを思わせる照明は、御堂筋線の最大の個性とも言えるかもしれない。
駅によってそれぞれ異なるデザインを採用しているが、これまでなかなか見る機会がなかったが、始業前に北から順に見てみることにした。
【梅田駅】
かつて梅田駅にも蛍光灯照明が取り付けられていたが、すでに取り払われ、新しい証明に置き換わっている。
すっきりして綺麗だし明るいが、正直味気ない。
【淀屋橋駅】
ほぼ垂直にした蛍光灯を束にして並べても、まだ天井にも余裕がある。
天井の高さを活かしている感じだ。
【本町駅】
天井の高さは他の駅と共通だが、ここは至って普通?の照明が使われている。
しかし、改札口までの通路の天井には、他にはない特徴がある。
HOMMACHI …と、蛍光灯で書かれているのだ。
【淀屋橋駅】
比較的、蛍光灯がホーム向いているせいか、他の駅に比べて明るい。
【天王寺駅】
天井の高さもさることながら、2面3線という規模で、天井の高さもあるから、地下空間なのに、開放感がある。
どの駅もそうだけど、すごく贅沢な造りだ。
LED化は、時代の流れだとは思うが、ただ取り替えてしまうだけでなく、現在の技術をうまく取り込みながら、当時の照明を活かす方法を考えてほしいと思った。