5739 ”時間を止められた街”が動き出していた

建築・都市,街歩き

“時間が止まった街”を最初に訪れたのは、2013年6月だったから、それからもう6年の月日が流れている。

その後、2017年9月にも行った以来、ずっと気になっていたまま行けずじまいだったのだが、ふと、急に、いま行かないと!…と思い立ち、先日、会社からの帰り、もうすっかり暗くなっていたが行ってみることにした。

現地に着いてみると、以前歩いたときと雰囲気が大きく変わっていることに気がついた。

この付近全体にあったはずの建物の多くが取り壊されてしまっていた。

通行止めになっていた2か月遅かった…

取り壊しが進んでいたそして、歩いたことのあるはずの道がなくなっていたのだ。貼紙によれば、この公道も6月で通行禁止になったとある。

あぁ、どうやら2ヶ月遅かった。

仮囲いの隙間から覗き込むと、通行止めとなった道路は、工事用の通路として使われているようだ。

もうちょっと明るいときに見てみよう…ということで、またやってきた。

ずっと警備員が立っているようだこの街を貫く道路は、やはり通行禁止となっていて、前回同様、警備員が立っている。

中を覗き込みたかったが、ちょっと難しそうだった。
どこもかしこも、すっかり仮囲いで覆われているが、すでにかなりの建物が取り壊されていることがわかる。

2013年6月はこんな感じだったが…。かつてはこんな感じほぼ同じ場所の現在。建物はほとんどなくなっていた

つい先週、再開発事業として国土交通省からの認定を受けたとのニュースを見つけたのは、偶然だろうか。

国土交通省 都市局 まちづくり推進課は7月26日、都市再生特別措置法の規定に基づき、森ビルらが参加する「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」から申請のあった民間都市再生事業計画「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」について認定したことを発表した。

これによれば、着工は昨日からで、3年半後の、2023年3月31日に竣工という。

その半分で、ここに新しい街が作られるのだ。

きっと、気付いたときには完成してる…そんな感じになるのだろう。すっかり取り壊しが進んでいた…