ロープウェイ探訪/松本晋一
ロープウェイは、駅も改札も車両もダイヤ(時刻表)もある鉄道の一種だ。
でも、一般の鉄道ほどの興味をあまり持てなかった気がする。
そんなことに気付かされたのは、この本を手にしたからだ。
ロープウェイの魅力にはまり、各地のロープウェイを巡りながら、さまざまな関連グッズの収集をしてきた著者。
昭和を感じるロープウェイとして24の路線をはじめ、日本のロープウェイ145路線を紹介。
日本全国には、こんなにもたくさんのロープウェイがあるんだな…と驚かされる。
後半には、ロープウェイが描かれた絵葉書や乗車券、パンフレットなど、ロープウェイ関連グッズが紹介されている。
ロープウェイをただ眺めるだけでも楽しい…というファンには確実に楽しめる思うが、初心者からすると、ちょっと盛り込みすぎかなぁ…という感じがした。
支索や曳索といったロープウェイを語る際には知っておきたい難しい単語の解説など、もう少し初心者も関心が持てるよう、文字だけではなく、図解があると良かった。
また、せっかく日本中のロープウェイを紹介しているのであれば、ランキングのような、ロープウェイ同士の横断的な紹介などもあると、もっと面白かったのではないかと思った。
ロープウェイだけを取り上げた本が少なく、期待も大きいだけに、いろいろと注文が増えてしまった。