4077 再審決定

1966年(昭和41年)当時の静岡県清水市で起きた強盗殺人(一家四人を殺害)で、死刑が確定した袴田巌さんの再審開始が決定したというニュース。

死刑判決が出た1968年9月から、実に45年もの間死刑囚として収監されてきたことが、ギネス世界記録に認定されてしまうほどの、異常な状態であった。

「国家機関が無実の個人を陥れた」「拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」という表現は、裁判所の言葉とは思えないほど、わかりやすい。

それにしても、あらためていろいろ調べてみると、あまりにも無理やり過ぎて、どうやったら、この人を犯人にできるのだろう…と思うことが多すぎるのだ。

例えば、味噌樽のなかで発見されたとされる、血に染まったズボンは、袴田さんがはけないサイズだった。

にもかかわらず「ズボンは味噌によって縮み、袴田さんが太った」なんて…。

聞けば聞くほど、この人を犯人にすることに無理がありすぎると思えてくる。

今回、裁判所は「(証拠も)捏造されたものであるとの疑問は払拭されない」とも言ったが、じゃあ、なぜこんな証拠で、なぜ死刑判決をくだし、半世紀近くも自由を奪われてしまったのか?

警察も、検察も、裁判所も同罪としか思えない。

おそらく…これは勝手な推論だけど…。

この事件や裁判に、たずさわっていた関係者のなかでは、袴田さんが犯人ではないと思っていた人は、少なくないと思う。

この状況ではそう考えるのが自然だからだ。

でも、四半世紀近く、犯人にされ続けてしまった。

事件の真相究明はもちろんのこと、こうした不可解な状況になった原因を徹底的に追求し、解明しないと、似たようなことが起きかねないし、現実に、今も起きているかもしれない。

こういうことが起きると、死刑制度の存続についても、考えざるを得なくなってくる。

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