3321 僕の楽しい時間
ふと、ふだんの生活の中で、楽しいと思えるようなことが、かなり少ない気がしていた。
もちろん、旅行や街歩きなど、それはそれで楽しいのだけど、旅行はそれなりに準備に時間は掛かるし、なにより、「そこに行きたい!」と思う、理由が欲しい。
街歩きも同じで、行けば、おもしろいものが見つかるんだろうけど、出掛けるまでが億劫だったりする。
ここ最近、あまり気分が乗らないというせいか、特に、楽しみが少ないなぁ…と思うようになった。
そういうわけで、日々の生活において、何かを楽しみにして頑張るというモチベーションが働かない状況になってる。
こういう状況は、人生をとてもつまらないものにしてしまう…と、つねづね思っているのだけど、だからといって、勝手に事態が好転することもない。
今日、図書館に行ってるとき、ふと、「あ、これが楽しいと思えることだったんじゃないか?」…と、思えてきた。
あらためて考えてみると、図書館で読みたい本を探しているとき、それは、まるで、宝探しをしているような、そんな気分に近い気がするのだ。
まずは、自分の関心のあるジャンルの棚を中心に探すが、ときどき足を伸ばして、あえて“縁のない”ジャンルを歩いてみると、意外な発見があることも。
本のタイトルから、自分の知的好奇心を満たしてくれそうかどうか?中身を想像してみるのが楽しい。
実際に本を読むよりも楽しいかもしれない。
そんなわけで、読み切ることができず、借りるだけで返却する本も出てきてしまうわけだ。
でも、せっかく“楽しい”と思える時間があったことを発見したんだから、もっと楽しもうと思う。