1838 タイムマシン

定点観察

ドラマ「神はサイコロを振らない」を毎週見ていた。もう終わったみたいだけれど、ビデオに撮ってみているのでまだ最終回の内容は知らない。このドラマは、10年前に消息を絶った旅客機が10年後に突如現れるというもので“マイクロブラックホール”なる自然現象によってこんなことが引き起こされたということになっている。

まさか…とは思うが、このように時間を移動することなんてあるものだろうか?

ただ、光速に近い速度で移動すると、時間の進み方が他と比べて遅くなることはすでに証明されている。また非常に強い重力のある場所でも、時間の進み方が遅くなることが知られている。この世の“時間”というものは、等しく進んでいるものではないということ。にわかに信じられないことだけれど、これは事実で、実際に実験でも確かめられている。

状況によって“時間の進み方”が変わる…つまりこれをコントロールできるようになれば、タイムマシンが作れるということなのだ。

もちろん、膨大なエネルギーを消費したり、ありえないような手間暇を掛けるという前提ではあるけれど、理論上は十分可能なのだから、なんだか変な感じだ。

以前から、タイムマシンを考える上で、気になっていたことがある。

タイムマシンで過去に戻り、自分にとっての忌まわしい出来事をなくすということが本当にできるものなのだろうか? そして、そうやって過去の歴史を書き換えてしまった場合、困った事態を招くことはないのだろうか?

タイムマシンの作り方今読んでいる本「タイムマシンの作り方」によると…

最近の定説では、そうした矛盾は起きないことになっているらしい。つまり、タイムマシンで過去に戻ったとしても、その瞬間から「タイムマシンが出現したあとの歴史」が新たに始まるというのだ。仮に自分の親を殺したとしても、殺した瞬間に自分が消えてなくなってしまうなんてことはなく、単に新しい歴史がそこから始まるだけで、自分自身には何の影響もないという。おもしろいような、おもしろくないような。

ずっと昔から、あと数十年も経てば、宇宙旅行が自由にできる時代が来ると言われて久しいが、実際に宇宙に行った人なんて身近にいない。そう考えると、僕らが生きている間に、自由に時間を移動できるなんてことは、おそらくありえないだろう。

でももし、時間を自由に移動できるとしたら、みなさんなら何をしますか?

Posted by ろん