1447 椅子

定点観察


実際に座れる

長蛇の列

 先日、昭和のくらし博物館に行ってきたときもらってきた、美術館の企画展に行ってきた。珍しく東京を飛び出し、京浜東北線北浦和駅近くにある、埼玉県立近代美術館へ。20年以上埼玉県民だったが、訪れたのは初めてだった。
 「椅子のデザイン」という企画展で椅子という身近な道具を通して、その役割やデザインの変化などを辿っていくという、ちょっとユニークな展示だった。椅子は確かに人間の生活にとても近い位置にある道具だ。「大臣の椅子」とか「社長の椅子」なんていうたとえがあるくらい、椅子が権力を象徴することもある。展示されている作品のいくつかは、実際に座ることができて、作者のその椅子に対する思いを文字通り実感することができた。
 美術館に向かう途中にあった吉野家。今日1日限り、牛丼復活ということで長蛇の列ができていたが、美術館を見終わって、帰りに見てもまだ並んでいた。これもある意味、吉野家の客としての椅子を巡る思いの現われなのかもしれない…などとくだらないことを考えてしまった。

Posted by ろん