719 怖いもの・・・

定点観察

幼いころ、僕にとって恐いもののひとつが、先に寝た人の「寝息」だった。寝息そのものが恐いのではなくて、覚醒しているのが、自分一人だという恐怖だった。そして、その状況がそのまま続いてしまう…永遠に?…という根拠のない恐怖だった。だから、寝るときはひとりの方が、そう感じる可能性はないわけで、むしろ気楽だった。◆三つ子の魂百までとはよくいったもので、この歳になっても、そういう気持ちがどこかにある。昔から、お化けはそんなに怖くなかったが、宇宙人は怖かった(矢追純一の番組は父親は好きだったが、僕はあまり好きじゃなかった)。人の気持ちや性格なんてそう簡単に変わるものではない。それが、いいこともあるし悪いこともある。

Posted by ろん