1164 ニュースステーション
ニュースステーションが終わった。最近は帰りの時間が遅かったり別の番組を見ることが多かったり…ということもあり、あまり見ていなかったが、今日が最終回ということで見逃さないようビデオにとって見た。やはり…と言おうか、最後まで「久米宏流」を貫いた番組だった。そういう意味では確かに偏向した部分は見られたが、何かを貫こうとすればその脇にそれた立場から見れば、”偏って”見えるわけで致し方ない。もちろん、そのために直接の影響(被害)を被った方々には、そう簡単に納得はしてもらえないだろうけれど。キャスターのそばにコメンテータを置いたのはこの番組が先駆けのように思う。オープニングもニュース番組らしくないアニメーションで異彩を放っていた。いつまで見られるかわからないけれど、番組のオープニングがこちらで見られる。このときのテーマソング(曲名はなぜか不明らしい)は、そのほかのテレビ朝日のニュースでも同じように利用されていた。番組の最初に今日放送される内容を、一覧で見せてくれるのもこの番組が最初だったと思う。金曜日だけは特別編成で、開始時間も30分遅く、出演者も全員ラフな格好で登場。名物「金曜チェック」は、今から考えればもはやニュース番組という範疇を超えた”ふざけた”コーナーだった。何から何まで新しく、その後のテレビに大きな影響を与えた番組だった。最終回では、合成CGで、番組の最初の頃と10年目の頃、そして現在の久米宏と対比させたシーンが出てきたが、ここ最近で急激に歳を取ったように見えた。引退したがっていたのも仕方がないのかな。なんだか無性に寂しさを覚えた。今日、また、ひとつの時代が終わったのかもしれない。(2004.3.26)