かもめが翔んだ日/江副 浩正

402100081X かもめが翔んだ日
江副 浩正
朝日新聞社 2003-10-17
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最近のリクルートといえば、R25とか、HOT Pepperといったフリーペーパー(無料情報誌)に力を入れているみたいで、街の至るところで見かけるようになった。

一昔前、リクルートは、いわゆる「リクルート事件」でマスコミを騒がせたこともあって、いろいろな意味で知名度は抜群だ。

でも、その知名度の割には、意外とこの会社の生い立ちは知られていないのではないだろうか?

創業者であり事件の中心人物だった著者が、これまでの人生を振り返る。

さまざまなリクルートの情報誌は、情報を検索しやすいようにインデックスをつけて分類しているという点で共通している。

それがリクルートの原点であり強みでもあるが、それから外れる事業になると、なかなか苦戦することが多かったようだ。

コンピュータ言語のフォートランの教育教材とテープのセットが在庫の山を作ったり、単行本の事業に乗り出したもののやはり在庫の山を作るなど、成功の陰にさまざまな失敗があった。

本書の後半は、リクルート事件以降最大の苦境となった、関連会社であるリクルートコスモスの経営再建とファーストファイナンスの精算問題。

いずれももともとの本業とは外れた分野だったことも興味深い。で、そこに救世主としてさっそうと現れるのが当時ダイエーの中内さんで、気前よく江副さんの持つリクルート株を買ってあげるのだ。まさかそのダイエー自体が大変なことになっていくとは、当時想像できなかっただろう。

もし江副さんが事件で失脚しなかったら、今のリクルートはどんな姿になっていたことだろう。

会話体が多く緊張感が生き生きと伝わってくる。テレビドラマ化してもおもしろいんじゃないだろうか。

ちなみに今ではリクルートのロゴマークから、かもめがいなくなっているみたい。さっきリクルートのサイトを見て初めて知った。

(2005/2/1) 【★★★★★】 -05/2/20更新

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