浦和電車区


 埼玉県の大宮と神奈川県の大船の間、81.2kmを結ぶ京浜東北線のすべての車両の基地「浦和電車区」。ここが開業して、今年で40周年を迎えると言うことで、その記念イベント、「浦和電車区一般公開」が、2002年4月13日に開催された。

 


 浦和電車区へは、踏切を渡って。

浦和電車区は、京浜東北線の上下線に挟まれた空間にあるので、当然だが、線路を渡って入ることになる。敷地に入ってしまうと線路と通路を隔てる柵のようなものは、皆無に等しいので、いたるところに警備員が立っているという感じだった。


 主力車両がお出迎え

京浜東北線は、基本的には209系というタイプの車両のみで運行されているが、細かく見ると3種類に分類される。写真は、右から209系旧試作編成(900番台)、209系(量産車)、209系(500番台)となっている。


 立入禁止の場所って・・・

いつもだったら入ってはいけないという場所にいられるというのは、妙に楽しくなってくるもので、小さなおともだちも、大きなおともだち(ヲタク?)も、それはそれは嬉しそうだった。展示されている鉄道車両は、正直言って、そう珍しいものではなく、絶滅の危機に瀕しているような車両というわけでもないのだけど、こういう場所にいられるということが、ファンの心をくすぐるのだろう。・・・って、ぼくもそうだけど。

写真は、右から103系、209系、E231系、205系。このうち、103系と205系は、かつて京浜東北線でも活躍して、現在では第二の人生を歩んでいる。E231系は毎日併走している東北本線(宇都宮線)、高崎線で走っていて、今日は”応援”といったところか。



 抽選って・・・

とても手作り風な雰囲気のする、今回のイベントにあって、一番それを感じたのが、この抽選会。車両基地のイベントなのに、鉄道関連グッズが皆無・・・

1等 真空ステンレスポット
2等 アドリアフォトフレーム
3等 福だるま紅白石鹸セット
4等 ポケットティッシュ(種入り)

・・・で、当たったのは、やっぱり、4等だった・・・ちなみに種は、コスモス。



アント(車両移動機)

工場の中で電車を移動させる時に使う機械。その名もアント。今日のイベントのひとつ、体験乗車にも長い行列ができていた。
気になったのは、この機械の製造会社。その名もアント工業。この機械の名前が先か?それとも会社名が先か?



かけこみ乗車はおやめ下さい。

ここは、自動扉の開け閉めが体験できるコーナー。ただボタンを上下させて、扉を開け閉めさせるだけだけど、これまたなかなか経験することのできないこと。おじゃこは、思ったよりスイッチが重いと感想を言っていた。


   
従来型のパンタグラフ(左) / シングルアーム型パンタグラフ(右)
電車区の人が、電車の動く仕組みを懇切丁寧に教えてくれていた。実際に使用されているものを使って、実際にメンテナンスをしている人からの説明だけに、説得力がある。



これがこれから乗る車両はこれ

 乗務員室体験乗車

 いくつかのイベントの中で、是非と言うことで並んだのが、この、乗務員室体験乗車。何ができるっというわけじゃなくて、ただ、写真が撮れるだけ。それでも、やっぱり何か嬉しいじゃないかって事で、並んでみる。30分以上は並ばされた。ダミーもちょっとくたびれモード。で、やっとこさ順番がやってくると、ジャケットと手袋と帽子を貸してくれて、カメラを持っていない人のためには、ポラロイドカメラで撮ってくれる。

 ろん   おじゃこ

基本的には顔写真乗せないけど、今回は特別。




こういう企画は、主催する側は、いろいろ苦労は絶えないだろうけど、鉄道に関する興味や関心を持ってもらうことは、事業者側にとっても有益なことで、これからも、ぜひこのような機会を設けて欲しい。

 


2002.04.13

Posted by ろん