6283 始まってしまった聖火リレー
ついに聖火リレーが始まった…というか、始まってしまった。
海外からの観客受け入れを断念してでも、開催に漕ぎつけたいという関係者の強い意志を感じる。
聖火リレーさえ始まってしまえば、“なし崩し的”にも、開催される雰囲気が作られていくのではないかと考えたのかもしれない。
それは、おそらくそうだろう。
連日、聖火リレーのことが伝えられれば、無意識のうちに開催しないという選択肢はなくなって、どうやったら開催できるか?といった議論の方に向かう気がする。
もともと“復興五輪”といわれてただけに、聖火リレーのスタートは福島が選ばれたが、そのコースは、やはり復興をアピールする場所が大半のようだ。
ちょうど1年前に、福島県浪江町の聖火リレーのコース近くを歩いたが、延期された状況でどうなったのか検索してみたら、延期された今回は、あえて、原発事故の影響で閉校になる小学校からスタートし、復興のシンボルとなった道の駅をゴールとしたという。
復興が進んだところと、進まないところ、そして、震災や原発事故の教訓など、現状を知るには、どれかひとつでも欠けてしまうわけにはいかないと思う。
そういった意味で、浪江町のルートは良かったと思う。
でも、そもそも、復興とオリンピックって、一緒に考える必要はなくて、別々にしてもいいんじゃないかと、根本的なところで思ってしまう。