1555 右から左、左から右

定点観察

03-01d.jpg いまは閉店してしまっているようだが、新橋駅前にその名も「新橋モダン食堂」という飲食店がある。店の名前の雰囲気からも感じるように、あえて昔の雰囲気を醸し出そうと、店の外装も看板なども、「モダン」な感じに仕上がっている。看板の文字も 「堂食ンダモ橋新」 と右から左に書かれている。
 何気なく見ていて気になったのは、この右から左へという書き方。少なくとも戦中、終戦直後くらいまでは、右から左へ書くのが一般的だったはずだ。当時の新聞記事などからわかる。それが、戦後ちょっとしてからの新聞記事は、右から左へ書くようになっている。これは一体どういう流れで決まったことなのだろうか?
 ある日突然「右から左へ表記することになりました!」と言われても、慣れないうちは大変だったことは想像に難くない。
 ちょうど変わった時期が、戦後ということもあって、英語と同じ左から右へという書き方に倣ったものなのだろうか? 右から左へ読み書くという文化がおそらく相当の長い期間続いたにもかかわらず、それをあっさり変えてしまうなんて…いつくらいに、どのような経緯を経て、右から左をやめ、左から右へという表記に変わったのだろう? 調べようにもそんな情報は意外と見つからない(見つけ方が良くないのかもしれないけど)。
 このあたりの事情をご存じの方は、ぜひ教えてください。聞いたところでどうなるっていうものではないけど…

Posted by ろん