1287 今日はお台場へ…ぐるっと…(8)

定点観察

 昨日はずいぶん遅い帰りだったので起きたのも昼ごろになってしまった。そんな中でも、ぐるっとパスを使って出掛けることにした。今日の訪問先はお台場。板橋からは乗り換えなしで行けるのでずいぶんと楽だが運賃はえらく高いのがたまにきず。


今日訪問した施設
DinosaurFACTory
船の科学館

 PanasonicのDinosaurFACToryは、東京テレポート駅からすぐのところ。博物館に入るとすぐにPDAが手渡され説明を受ける。よく博物館や美術館で貸してもらう、イヤホンで聴く自動説明用のガイドみたいなもので、それに画像が見られる液晶の画面がついたような機械だと思ってもらえればいいかも。


見応えのある展示

博物館全体が、恐竜を研究している研究施設に見立てられていて、標本倉庫や標本を作る部屋などが並び、飽きさせないような造りになっている。全体的にスタッフが多いので、どこか見張られているような感じがしてしまう。もちろん気軽に声は掛けられる感じなので、息苦しさといったほどではないし、実際にじゃこが質問しても、わかりやすく説明してくれる雰囲気には好感が持てた。実際に研究している人とも話をさせてもらったなかで、興味深かったのが、レプリカの存在だ。ここに展示されている標本は、実物とレプリカがだいたい半々くらいとのことだが、このレプリカは「偽物」ではなく、このレプリカ自体で十分研究ができるほど重要なものなのだという。もし実物ばかりでしか研究ができないとしたら、研究できる人数は当然限られてくるし、何より実物は化石というだけかあって「石」なので、かなりの重量があり、とても持ち上げたり組み立てたりできるものではない。そんな使いにくい実物より、実物を忠実に再現したレプリカの方が研究しやすい一面があるのだという。


実物のエンジンは圧巻

 次に訪れた施設は「船の科学館」。もうずいぶん昔に来て以来。当時はまだ「ゆりかもめ」がなく、都営バスで東京港トンネルをくぐって来たことがある。今日は、ゆりかもめを使って船の科学館という駅で降りる。前回来た時の様子は、実はほとんど忘れてしまっていたが、最上階が、日本船舶振興会の以前の会長、笹川良一の功績をたたえる展示でいっぱいだったことだけは妙に覚えていた。今はどうなっているのかな…と行ってみると、すっかり様変わりしていて、一般の展示に混じって銅像だけになっていた。
 さて船の科学館の展示施設自体は、あらゆる船に関する展示で盛りだくさん。きちんと見ていったらとても1日では見ることはできないだろう。それでもひととおり目を通して、続いて屋外展示へ。屋外展示は、初代の南極観測船「宗谷」と旧青函連絡船「羊蹄丸」があって、いずれも内部が公開されている。閉館時間が迫っていたので先を急ぐ。「宗谷」は戦前に貨物船として作られ、第二次大戦を経て南極観測船に改造されたという経歴を持ったかなり歴史のある船だ。船内は想像以上に狭く、これで日本と南極を往復するのはかなり大変なことだったろう。「羊蹄丸」の内部はちょっとした博物館のコーナーと昭和30年代の青森駅をイメージしたセットに分かれている。


宗谷と羊蹄丸とダミー

カゴの中にダミーが…

特に後者のコーナーは、展示にドラマがあってちょっとおもしろい。全体が薄暗いので一瞬、人だかマネキンだかわからなくなりそうで怖い。ちょっと駆け足だったけど、今日は遅くに出発したものの、何とか二つの施設を見られたのはよかった。

Posted by ろん