5415 新幹線殺傷事件に思う
走行中の新幹線の車内で起きたというシチュエーションも手伝って、よりセンセーショナルに取り上げられている感もあるが、たしかにショックは小さくない。
逮捕された男は、以前から自殺願望があり、人間関係に悩んでいたという。
こうした事件が起きるたびに、いろいろ考えてしまう。
自殺願望がある人物が、なぜか周囲を巻き込んでしまうケースは、枚挙に暇がない。
不謹慎な言い方だけど、本当に自殺願望があるのであれば、黙って実行するんじゃないかと思う。
周囲に知れ渡ってるというのは、ちょっと違うのではないか。
さて、こういう人物がごく身近にいる場合、いったいどうするのが適切な対応なんだろう?
理想はあるだろうが、現実としては、“社会と隔離”されている例が多いのかもしれない。
しかし、今回のように、本人が家出し、結果的に“野に放たれた状態”の場合、もうどうしようもなくなってしまう。
たまたま新幹線の席が隣になったというだけで、傷つけられたり、命を失うなんて、あまりに理不尽だ。
社会と隔離なんて、人権に反しているという意見もあるかもしれないが、それに対しては、傷つけられる方の人権も考えるべきで、簡単に結論が出ない。
ほんと難しい。