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旅行

北欧日記


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 7日目/8月27日(日曜日)曇り

 

朝飯前
現在地確認
今日が旅の最終日。
最後の最後で、当初の予定と違ってしまったため、現在地を確認して、これからの予定を考える必要がある。
なにより、最終的に飛行機に乗り遅れてしまうことは絶対に避けなければならない。かといって、時間の余裕をもたせるのはもったいないわけで、できるだけ有効に使いたいというジレンマがある。

ということで、朝食前に付近の様子と、空港まで行くための方法や時間などを調べるため調査することにした。時刻はまだ6時を回ったところだが、残された時間はわずかだ。

昨日はあまりちゃんと見ていなかったが、窓の外は運河か川が流れていて、見晴らしは悪くない。けれど、あまり気持ちに余裕がないので、のんびり見ている気もしないのだ。

外に出てみて、初めて、このホテルの外観をちゃんと見る。それくらい昨日はあわただしかったのだ。ホテルの前の道をまっすぐ行けば、ニューハウンに行くようだ。

女の子の足が異様にしっかりしてるのを除けば、歩行者専用の標識は、日本と同じ…だと思って、日本の標識を見てみると、デンマークの方が人間らしい絵柄だった(歩行者専用道路 − Wikipedia



ニューハウン
明るくなって様子がよくわかった

 デンマークの街を紹介するパンフレットには必ずと言っていいほど、登場するのがここ、ニューハウン。運河に沿って独特の建物が並ぶ光景は、日本で言えば小樽運河みたいなもの…違うね。昨日の一番賑やかなときに比べて、今朝はとても静か。当然お店はやっておらず、開店の準備と店の前の道路の清掃をしている人たちの姿が見える。

 ニューハウンをあとにして、しばらく歩いていくと大通りに出た。手持ちの地図では確かこのあたりに地下鉄の駅があるはず。

その前にバス停を見つける。
ちょっとかっこよさげな男性と、無精ひげを生やした醜男風の男性に、はさまれた女性。これって何の広告なんだろう…?



地下鉄
少し歩いた先にあった
大きくMのマークが目印の地下鉄の入口をようやく発見。
なんとかここから空港へは行けそうだ。でも、直接行くことはできず、いったん国鉄線に乗り換えが必要みたい。
ここでも自動券売機で、乗車券をクレジットカードで買うことができた。いやいや便利!、
全自動運転らしく、プラットホームと電車の間には仕切りのドアがあって、電車の到着に合わせて開くようになっている。

電車はクロスシート(ボックスシート)になっている。シートは堅くて、あまり座り心地のいいものではないが、長時間乗っているわけではないのだから、これていいのかもしれない。



中央駅
コペンハーゲン中央駅
乗り継ぎはあるものの、それぞれ比較的本数が多いので、10分ほどでコペンハーゲン中央駅に着いてしまった。

昨日、土砂降りの雨の中ホテルに行って、そこからタクシーで別のホテルに向かって…と移動したので、10分くらいで戻れてしまうことに、ちょっと拍子抜けしてしまった。

プラットホームにあったゴミ箱の上に、牛乳パックの空き箱が置いてあった。もちろん日本では見られないデザインで目をひいた。



駅の外観
コペンハーゲン中央駅


左がチボリ公園、右が中央駅
 昨日ちゃんと見られなかったコペンハーゲン中央駅を見てみる。煉瓦造りで規模も大きい。日本で言えば、東京駅や新宿駅、大阪駅のような感じで、ヨーロッパで一般的な行き止まり式ではない。
 駅から道路を挟んで反対側に、チボリ公園がある。行ってみたかったけれど、時間がないので断念。



とりあえず帰る
朝食食べてないので…
 中央駅までのルートがはっきりしたので、ひとまずホテルに帰ることにする。

 行きと同じルートだが、違う種類の電車に乗ってみる。何度か行き先を間違えての理想になるが、なんとか帰ってこられた。ここでも自転車が乗せられるような配慮がなされていた。



再び出発
ニューハウンを経て、コペンハーゲンの街を歩く
 朝食をとって、ホテルをチェックアウト。そのままコペンハーゲンを発つまで荷物を預けておく。

 時刻は9時を回ったあたりで、ふたたびコペンハーゲンの街歩きに出発。
 とりあえず通り道なので、またまたニューハウンを歩く。
朝歩いたときと比べて、さすがにお店の準備が進んできたようだ。

写真を見てから気づいたのだけれど、お店のお姉さんが、どうやらダミーを写している僕の様子をじっと見ていたようだった。

写真から見るからに、怒ってるようではないので、まぁいいか。



さらに歩く
コペンハーゲンの目抜き通りへ

日本では日曜日はたくさんの人たちでにぎわうものだが、ヨーロッパでは日曜日は店は“休み”と決まっているので、コペンハーゲン一番の通りではあるはずなのに、ちょっと寂しい感じ。


その名も、「デニッシュ」というお店があった。やはりデニッシュを売ってる店のようだ。この店を見るまでパンのデニッシュが、デンマークが由来だということ自体知らなかった…。



 この通り沿いに、ギネスブック記念館があった。入り口にはおそらく、世界一背の高い人の実物大模型が置いてあって、たくさんの観光客が、この前で記念写真を撮っていた。

 もちろん僕らも撮る。
 そして、ダミーもここは欠かしてはいけないと撮っておく。またまた写真を見直してから気づいたのだけれど、館内に入ろうとする人が、ダミーの存在に気づいてたことがわかる。
 ヘルシンキでたくさん見た「人が支える装飾」を、ここコペンハーゲンでも見かけた。相変わらず苦しそう。一体これのどこがいいんだろうか…? …って別にいいとか、悪いとかいうものではないのかもしれないけど。


コペンハーゲンにも、セブンイレブン。日本と比べると、かなり目立たない。
何気ない風景
そのまま、歩いていく。

先述の通り、もともと日曜日はお店自体がやってないところが多く、ましてやまだ10時台とあっては、店や何らかの施設に入ろうとすることなんて難しい。

ということで、とにかく、引き続き街を歩いてみる。特にガイドに紹介されていないような建物でも、まさに”絵になる”風景が少なくない。

しばらく歩いていくと、公園に行き着いた。公園はとても広く、あちこちに彫刻や芸術作品が並び、余裕があったら、これらを見ているだけでも、楽しい時間が過ごせるかもしれない。

 きれいな芝生の中から黒いものが見えたので近づいてみると、きのこだった。
 馬に噛みついているライオンの像。あまり日本じゃ見られない構図だ。
美術館へ
電車を乗り継いで、コペンハーゲン中央駅、ニューカールスベア美術館へ…

公園を抜けたあたりに、地下駅があって、そこからコペンハーゲン中央駅に向かう。地下駅ではあるけれど、地下鉄とは別の、デンマーク国鉄の駅だ。

コペンハーゲン中央駅までは数分。
コペンハーゲン中央駅についてプラットホームを歩いていると、妙な視線を感じた。
列車の窓から見知らぬ男が、ポーズを決めている。どうも写真を撮って欲しいらしい。どの国にもお調子者?がいるものだ。
今日2度目のコペンハーゲン中央駅だ。駅前には放置自転車の山。歩きにくいということはないが、なんだか懐かしさすら感じる。

その中にひときわ目立つ自転車を見つける。ずっと探し続けた無料自転車だった。これがあれば、ずいぶん気軽に街を移動できたのに… でも、サドルがない…

初バナナ

コペンハーゲン中央駅からニューカールスベア美術館までは歩いて10分程度か。途中、ゴミ箱の上に、バナナの皮を発見。今回訪れたすべての国で、バナナを見つけたことになる。

バナナは、今回の北欧の旅でもっとも不思議なアイテムのひとつとなった。
ニューカール
スベア美術館
ありがたい美術館
ほとんどの美術館や博物館の施設から、お店に至るまで休みという日曜日にあって、このニューカールスベア美術館は、日曜日に開館している上に、日曜日はなんと「入館無料」という気前の良さ!

ほんとありがたい。
 中にはいるといきなり熱帯植物園を思わせ利中庭。天井も美しい。
美術館内の撮影は特に禁止されている風でもなく、誰もが自由に撮っていたので、別に問題はないのだろう。

ここの展示室はおびただしい数の彫刻がこちら側を向いていて、ちょっと異様だった。日本ではまず見られない感じの展示方法である。

展示作品もさることながら、この建物自体にあちこち魅力かあって、興味が尽きない。展示室が並ぶところでは、あえて廊下にせず、部屋同士をつないで長くしていったため、まるで鏡を見ているような不思議な感覚を覚える。きっとここを設計した人は、何か意図したにに違いない。
大急ぎ
もともと余裕のある旅程だったにもかかわらず、なぜゆえ早歩きで移動しなければならないのか?

それは、とにもかくにもお店のオープンしている時間が短いからである。日曜日は多くの店がお休みか、営業時間も短いのだ。

ストロイエ通りに向かう。コペンハーゲンで一番にぎわっている通りで、日本で言えば銀座通りみたいなところか。イルムスやロイヤルコペンハーゲンといったコペンハーゲンを代表するお店が並ぶ。

コペンハーゲンの銀座みたいなところか(左)/イルムス本店(右)

 日曜日では合っても、結構な人通りがあった。そういうこともあってか、開店時間は遅いが日曜日でも開いているようだ。そんなんだったら、もっと早くからあけても良いだろうに。

 さっとお店を見てから、ホテルまで荷物を取りに戻る。飛行機の出発までもう3時間を切っている。徐々に焦る。
またバナナ
やっぱり気になる
よくわからないけれど、バナナの絵が…
よく見ると、日本でもよく見かけるロゴというかシールが貼られたバナナだ。
ただここまでして日本ではバナナを宣伝することはないから、やっぱり北欧の人のバナナに対する考え方は、日本とは違うって事を思い知られされる。
そう言えば…
昼食がまだだった…
…ということで、ストロイエ通りにあったパン屋さんで、パンを買う。どうせならば、デンマークなんだからで本場のデニッシュでも買えば良かったのだろうか、なにぶん時間がない。

あまり贅沢も言っていられないので、これだと思ったら、即実行に移すのみだ。

店に入ると意外と選択肢がなく、ちょっと拍子抜けしてしまった。けど、なかなかおいしかった。
自転車専用
自転車先進国

やっぱり、北欧の自転車に対する考え方は徹底している。
車と全く同じ扱いなのだ。今回訪れた3カ国のいずれも、鉄道に自転車を載せることは当然のサービスになっていたし、大きな道路には、自転車専用車線も設けられている。

デンマークで初めて見たのは、なんと自転車専用の左折車線だった。北欧諸国は、車が右側通行なので、日本で言えば右折車線に相当する。自転車専用の左折車線ですよ!
歩道で歩行者と自転車と衝突しそうになったり、タクシーがお客を乗せようと扉を開いて、車道を走る自転車と衝突するシーンを見かける日本とは、自転車に対する扱い方が雲泥の差だ。地価の高さとか土地の広さとかではなくて、これは、考え方や文化そのものの違いなんだと思う。
参考価格
被写体には事欠かない…

何度も言ってるように、とにかく時間はないのだけれど、気になる被写体はたくさんあるので、写真を撮りながら歩く。

おかげで、折りたたみ傘の袋をなくしてしまったことに気付かなかった。

バス停にあったマクドナルドの広告。チーズバーガー、フライドチキン?がそれぞれ、10デンマーククローネ。このときの日本円に換算して、200円。まぁこんなものかな?


 6日目-2    帰国へ 


取材 2006/8/22
作成 2006/10/09