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旅行

北欧日記


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 3日目/8月23日(水曜日)晴れ

 

教会へ
テンペリアウキオ教会に向かう

今日も、午前9時過ぎにホテルを出る。

トラムに乗って、テンペリアウキオ教会という教会に向かう。
先述のように、トラムは前方にしか運転席がなく、後ろは何もないので、こうして後から追いかけてくるトラムを眺めることができる。

 目指す教会は、最寄りのトラムの停留所からちょっと歩いたところにある。途中の雑貨屋?さんで、見つけた招き猫。

 ちょっとしたところで日本らしいものを見つけると、なんだか嬉しくなる。
午前10時の開館前に着いてしまったので、教会前のおみやげ物屋に寄ってみる。同じような観光客もたくさんいて、おみやげ物屋もそのあたりを考慮して店を開けてるようだった。10時近くになると、観光バスが次々とやってきて、あっという間に入り口の前には人だかりができていた。

教会の壁は岩盤そのもので、それを直接くりぬいて作られている。ダイナマイトで作られたとも、薬品で溶かして作られたとも言われているが、作られた方法はよくわからない。

いずれにしても、これまで見てきたような教会らしからぬ雰囲気で、天井から差し込む光が教会内を、とても穏やかな感じにしてくれている。

パイプオルガンが置いてあった。日本だったら、まず立ち入り禁止にしてしまうところだろうが、ここでは、パイプオルガンの前に座って、次々と記念撮影していた。
「これはいい!」と僕らも記念写真を撮ったことは言うまでもない。

教会を出ると、さらにたくさんの観光バスが止まっていた。ヘルシンキ市内をめぐる定期観光バスや、おそらくヨーロッパの各地を回る旅行の一環で寄ったと思われる団体など、たくさんの観光客でいっぱいだった。ちなみに、日本人らしき人たちの姿はまったく見られない。


 先ほど行ったおみやげ物屋の反対側にも、同じようなおみやげ物屋があったので、入ってみる。

 店の入口には、フィンランドのスポーツ紙というかタブロイド紙みたいなのが貼ってあった。男女の間をギザギザで裂かれているところから、離婚?と思ったら、東京にいる、はなごんさんが調べてくれて、確かにこれは“離婚”を意味するフィンランド語だったようだ。こうしたことに大きな関心を持つのは、どこの国も似たようなものだ。

 



骨董市へ
アンティーク市場に向かう途中…

次は、アンティーク市場に向かうため、とりあえずもと来た道を引き返す。

右の写真は教会から出て目の前の道路で、教会が道路の突き当たりにあることもあって、ほとんど車の通りがなく、道路の真ん中を歩いてるところ。

ヘルシンキに限らないが、街灯は、ほとんどすべてワイヤーでつり下げられるタイプのものばかり。その製で建物以外に遮られるような物が一切なく、そのためか空がとても広く感じられる。

トラムの停留時の手前に、またまた雑貨屋みたいなのがあって、その店の前に置かれていたのが、このデッキブラシ。とてもカラフルで柄には、花のイラストが描かれているのがかわいい。

トラムを乗り継いで、ヒエタラハデン・カウッパハリ(アンティーク市場)に向かう。今回も利用した、3T系統と3B系統(3Tの逆回り)は環状運転をしている。そのためか、混雑の少ないヘルシンキの公共交通機関にあって、珍しくいつも混んでいる感じ。
ヒエタラハデン・カウッパハリ(アンティーク市場)

停留所名がいまいちよくわからないので、一瞬乗り過ごしたかな?と不安になったが、降りてみたところが、まさに目的地の目の前だった。

 ヒエタラハデン・カウッパハリ(アンティーク市場)は、ヘルシンキ最大の骨董品市で、駐車場みたくなっている区画では、バザーが開かれ、煉瓦造りの建物の中でも骨董品が所狭しと並んでいる。
平日の午前11時を過ぎたあたりだが、結構な人たちがお店を開いて、お客さんも集まっている。ここに集まる人たちは、普段どんな仕事をしているのだろうか? お店を開く人たちは、これを専業にしているのかもしれないけど、訪れるお客さんは…? 僕らみたいな観光客ばかりなのか?

 バザーの会場の中では、骨董品ばかりでなく、左の写真のように(わかりにくいけど)、野菜や果物なんかも売っている。
 このテントのおばちゃんが、突然日本語で話しかけてきたので、いろいろお話しする。このおばちゃんはタイだったかどこかアジアの国の出身で、旦那さんが日本人だったらしく、日本語が堪能だった。旦那さんは、日本でラーメン店を開いていたものの、病気か何かでなくなってしまったため、自分の姉妹のいるフィンランドで、観光客の多い時期に出稼ぎに来ているのだそうだ。



骨董市へ
いくつか雑貨屋をめぐる
 アンティーク市場から街の中心部までの通りは、いくつもの雑貨屋が並んでいる。

 雑貨屋を巡ろうと思って、最初から調べていったということもあるが、それにしても、ヘルシンキの街には本当に雑貨屋が多い気がする。一カ所に集中しているということではなくて、ヘルシンキ市内のあちこちに散在しているが、それでも街の規模から言えば多過ぎのような…。理由はよくわからない。今回ヘルシンキを訪問における一番の謎かもしれない。写真は「デイ」という雑貨屋。

上の写真のお店ではなかったが、別のお店で、「decision maker」なる商品を発見。意志を決めてくれるツールらしい。「♪何が出るかな、何が出るかな…」と唱えながら…動かしてみると、このツールが次の行動をバッチリ決めてくれる。
もっとも、その決定に従って行動したことによる損害は誰も保証はしてくれないけど。



ヘルシンキ最古
いくつか雑貨屋をめぐる
 ずっと通りを歩いていくと、ヘルシンキ最古のカフェと言われている「エクベル」の前にやってきた。あと10分ほどで正午になろうというところだったので、ちょっと早めにお昼を取ることにした。

 もっとも古いカフェと言っても、店内は堅苦しい感じは一切なく、近所の人たちも気楽にやってきているといった感じだった。

 ただ、ほかの席の人たちには注文を聞いてくれるのに、呼んでもなかなかこちらには来てくれない。「いま行きます」と言ったようだったが、やっぱり来てくれない。しびれを切らしてレジのところまで言って声をかける。
 で、ようやく注文を聞いてくれるところへきて、今度はなんと頼んだらいいのかわからず、結局再びレジの横のショーケースまで店員さんを呼んで、ゆびを指して料理を頼む。ミネストローネ風のスープバイキングと、キッシュを選ぶ。バイキングで持ってきたパンは、ライ麦パンで、日本からの飛行機に乗ったときから、食事という食事に必ず出てくる定番のパン。日本で食べるそれと違って、かなり酸っぱさがきつい。



引き続き…
 表の通りからちょっと入ったところにも、雑貨屋や骨董品屋などがいくつかある。どれも、こぢんまりとしたばかり店だし、お客さんは少ないし、平日しかやってないし、とてもこれだけで生活していけるのか心配になってくる。
 ヘルシンキの市場でも見かけた携帯電話のおもちゃを発見(写真右上)。

 しばらく街の中心部の方面へ歩いて「デザイン・フォーラム・フィンランド」に着く。手前のショップにはフィンランドのさまざまなジャンルのバッグ、装飾品、インテリアなど、フィンランド最先端のデザインを紹介している施設で、奥の方は無料の展示スペースになっている。右の写真は、フィンランドのブランド「CHOCHO」。もちろん蝶々のことだ。



この姿って…

フィンランドに来てから、やたらとよく見るこの手の彫刻。ほんとによく見かける。

 いまいち良さがわからないのだけれど、これはいったい何を意味しているのだろう。支えてるオッさんたちは、なんだか苦しそうだし…。



再び…
街の中心部にもどって、いろいろ見て回る

 フィンランドにおけるハンバーガー屋と言えば、おなじみマクドナルドとともに、「ヘスバーガー」という店がよく目立つ。
 フィンランド地元のハンバーガー屋らしい。写真だとちょっと見にくいけれど…
 すぐ近くには、CDショップがあった。まぁこれは日本と特に変わってる風でもなかった。

フィンランドで珍しく近代的なビルのFORUM(フォーラム/フォルム)。約120の専門店が集まるショッピングセンター。
 日本に来る前、確か、ここに1ユーロショップがあると思いこんで、店の中を探して回るが見つからなかった。

 その後、ここではなく駅前のビルにあることが判明。
 またまた本屋をのぞいてみる。ちょっとわかりにくいけど、写真左は”ティーン向け”雑誌か。おそらく、中学から高校生くらいの女の子向け雑誌と思われる。付録は化粧品。どれも付録が賑やかに入ってる。
 右の写真は、アニメとかマンガと書かれたタイトルどおりの内容の雑誌。内容は、日本のアニメばかりでなく、「PSPの秘密?」みたいな製品の紹介記事なども書かれている。

 さらに歩いていくと…

 これまたわかりにくい写真になってしまったが、左の写真はノキアのお店。いまや世界最大の携帯電話機製造会社となったノキアの名前を見る機会は少なくない。
 日本では携帯電話会社(キャリア)の広告は少なくないが、フィンランドではあまり見かけなかったような気がする。



世界一
コーヒー消費量世界一

 全世界で、フィンランドはなぜかコーヒー消費量世界一なのだそうだ。確かに、写真を撮る気も失せた(!)が、街の至る所にカフェがあって、みんなコーヒーを飲んでいる。

 コーヒーが全くとれないこんな北の街が、世界一のコーヒー消費量なのは意外というか…どうした背景があるのかは、よくわからない。

アイスクリーム消費量世界一

 これまた、なぜかフィンランドは、アイスクリーム消費量世界一なのだそうだ。

 なぜゆえこんな夏の短い北の大地で、アイスクリームが食べられているのだろう…

フィンランドの老舗メーカーの「FAZER」直営のカフェに行ってみる。FAZERはチョコレートメーカーで、のちに、このメーカーの作る「GEISYAチョコ」などをおみやげとして買うことになる。
 バニラ、チョコレート、マンゴーのアイスを食べた。相変わらず味の表現力がないので、何と言っていいやらだが…ちょっとバニラは甘めかな…という気もしたけれど、とっても美味しい。疲れた身体に染み渡る…日本では売ってないのかな。結構売れると思うんだけど…



またこれですか
もう気になり出すと…

どんどん目にとまる…

またこのキャラクターを見かける。なんだろう…これ。



かもめ食堂
映画の舞台へ

時刻はもうすぐ午後4時になろうというところ。

お店はもういろいろ見たし、このあと午後5時から行かなければならない美術館もあったので、さてそれまでの時間次はどこに行こうか?ということになった。

そこで、ふと映画「かもめ食堂」のロケ現場に行ってみることにした。またまたトラムに乗って、現場に一番近いと思われる停留所まで。だいたいの場所しかわからないので、ある程度目標を絞って歩いていく。だんだん映画で見た雰囲気に近いな…と思いながら、きょろきょろしてみると…

「あった!」

映画同様、実際もカフェになっていて、撮影当時のまま「かもめ食堂」の文字が掲げられている。さっきFAZERでアイスを食べてしまったこともあって、お店を眺めるだけにして、ここをあとにした。



出会いは偶然
Welcome to Helsinki !

かもめ食堂から次の目的地に向かうため、ふたたびトラムに乗ると、別の席から、どうもこちらに視線を向けるおじいさんがいることに気づく。

あれ?どこかであったことがあるな…と思い出してみると、そういえば…!

別のトラムに乗っていたときに、

「Welcome to Helsinki ! 」

と声をかけてくれたおじいさん(右写真の、後ろ姿)だったのだ。このトラムは環状線として走っているので、ぐるぐる回っているだけだったかもしれないけど。
無料
アテニウム美術館 毎週水曜日午後5時から入館無料

 ヘルシンキ中央駅のすぐ前にある、アテニウム美術館。 毎週水曜日の午後5時から常設展示が無料で見られる。
 なんで水曜日の午後5時からなのかはよくかわからないが、とりあえず無料とはありがたい。ただ勢い余って、本来別途入場料のかかる企画展示も、黙って入ってしまったけど。

 美術館の中はとても明るい。もし天気だったら、天井からの日の光が燦々と差し込むだろう。展示に影響しないのかな?
均一
1ユーロショップ
 フィンランドにも、100円ショップならぬ「1ユーロショップ」がある。置いてある商品は、日本の100円ショップとほとんど変わらない。さすがに「のし紙」とか「線香」みたいなものはないけど、文具やちょっとした洗濯用品といった定番商品がずらり。どこの国でも同じような感覚を持つものなのか。
 でも、いま"ユーロ高"で、1ユーロ=150円程度なので、ちょっと高く感じる。
スーパー
まぁスーパーマーケットにそう大きな違いはないか?

意識するしないにもかかわらず、日本との違いを感じるひとときを過ごしているのだが、スーパーマーケットについては、品揃えをはじめとして、見た目はそんなに違いはない。

気になったと言えば、バナナの量り売り。このバナナについては、本当に北欧の人たちがよく食べてるので、こうして売られているのはよくわかるような気がした。日本では「漂白剤」が入っている容器と同じ色の容器に入ったジュースも気になった。
つかれました…
今日はこれでおしまい

とりあえず先ほどのスーパーで、今晩の夕食に相当するものを買ってきた。そんなにお腹がすいていなかったということと、外で食べるのが億劫になるくらいつかれていたからだ。

 歩いて帰る途中、パートラムが走ってきた。昨日は停車しているだけだったので、走っているバートラムは初めて…と言っても、昨日見たのと何か違いがあるわけではないけど。

こんばんは、「KAAKAO」と書かれた紙パックの飲み物と、菓子パン。飲み物はちょっと甘い感じもしたが、それなりに美味しかった。
今日回った地図はこちら


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取材 2006/8/22
作成 2006/9/10