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旅行記録 |
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今日の天気は晴れ。久しぶりの太陽だった。7月以降梅雨らしい天気が続き、先日までの予報でも、今日は曇りだったので、太陽が雲の隙間から顔を覗かせていただけで、なんだかとても嬉しかった。 予定より若干早めに自宅のある板橋を出発。
御殿場インターチェンジを降りて、国道138号線を通って、ふじあざみラインをゆく。あとはひたすら須走口五合目を目指すだけ。左右に自衛隊の演習場が広がり、時折自衛隊の車とすれ違う。 |
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目的地である須走口新五合目に到着。途中少し晴れ間も見えたものの、五合目付近は薄曇りで富士山が見えなかった。考えてみたら、ここしばらく一度も富士山を見ていない。天候がとても気になった。車から降りて準備していると、みるみるうちに雲が晴れて、富士山の山頂までも見えてきた。「やった!こりゃ、ついてるぞ!」とまたまた嬉しくなった。
須走口五合目は、河口湖口五合目と比べるとかなりこぢんまりとしたところで、登山道に沿ったところに、山小屋兼お土産物屋がわずかに2軒だけ。それでも、登山者と下山者は必ずここを通るし、小富士へのハイキングコースもここを通るので、結構賑わっている。 |
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登山道入口の小さな駐車場には、何台もの観光バスが並んでいたが、登山というわけではなく、小富士へのハイキングが目的のようだ。 小富士までは約1km程度で、比較的気軽に歩けるハイキングコースになっている…はずなのだが、これが結構起伏が激しく、普段歩くようなハイキングコースとはちょっと趣が違う。毒きのこに注意という看板が示すように、あちらこちらに、怪しげなきのこが生えているし、おそらく、雷に打たれたために、途中から真っ二つに割れている木があったりと、ワイルドさが際だつコースだ。
あんまりのんびりしていられないので、小富士登頂後は、すぐさま五合目に戻ることにする。
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さきほど歩いた小富士は、登山道の右側から向かう。今度はまっすぐに行く。相変わらず富士山は見えないし、うっそうとした森に入っていく感じと相まって、ここからは、富士登山という雰囲気があまり感じられない。
このあたりは、まだ登山者ばかりではなく、山菜取り?きのこ取り?やハイキングの人たちと何人かすれ違う。
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新六合目(長田山荘)到着。 先に到着した人たちが休んでいた。山小屋と山小屋との距離が一番長いのが、この区間なので、ここまで来られれば、あとはなんとかなる…ってあるサイトに書いてあった(気がした)ので、ちょっとほっとする。少し予定より遅れてはいるが、まぁいいだろう。 金剛杖に焼印を押してもらう。どこの山小屋でも200円。焼印を押してもらう準備をしている間に、山小屋の親父さんと話をする。6年前にも登ったと言うと、そのころはこの山小屋の復活の準備をしていたとのこと。長い間この山小屋は閉鎖されていたらしくこの親父さんが復活させたらしい。
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いつの間にやら、自分の身の回りに、高い木々がなくなっていることに気付いた。いよいよ森林限界を超えたのだ。見通しの良くなった登山道をゆっくり、ゆっくり登っていく。 歩いている間は汗をかいて暑いのだけど、止って休むと、汗をかいた背中に服がへばりついて、やけに冷たく不快だった。
しばらくして、やっと山小屋が見えてきた。 |
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また六号目かよ…。とツッコミを入れるのは、富士登山ではおなじみの台詞だ。
気圧の低いところ名物?お菓子の袋がふくれているシーンを撮り忘れていたので、食べる前に撮影。
ここでも焼印を押してもらった。 |
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本六合目出発。 次はいよいよ、今日の目的地、七合目(大陽館)だ。今日はここまで頑張ればいいと思うと、力が振り絞りやすい。 振り返ると、通り過ぎた、新六合目の山小屋が見えた。かなりゆっくりだけれど、こうして実績を見てみると、ちゃんと登ってきていることを実感できる。 森林限界をすっかり超えて、周囲に見えるのはゴツゴツとした火山岩と、地面にへばりつくように生えている高山植物ばかりとなった。登山道は、慣れてきたせいか、意外と歩きやすい気がした。
管理されなくなった?完全に崩壊した山小屋や、遠くから見たら巨大なエノキ?に見えた、鈴が連なった何かを見かける。先述のように、付近には火山岩と同じような高山植物以外に何もないので、ちょっとした人工物はよく目立つ。
頭上の雲は、勢いよく流れていくが、どれもとても薄い。 ここまで来ると、太陽を遮るような厚い雲は、はるか下の方を漂っている。知らないうちに雲を越えてきたようだ。 遠くに建物が見えてきた。七合目大陽館だ。 あと少し!! |
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一般的な所要時間からすると、ちょっと長めだが、その代わり特に大きな問題もなく登ってこられた。 大陽館の受付で名乗って、宿泊者名簿に名前を書き、料金を支払う。一泊二食付で9000円弱くらいだったと思う。なぜか金額を忘れてしまった(今年から値上げしたらしい)
「布団一枚にお二人で寝ていただきます」
…と示された布団の幅は、なんと約70cm〜80cm程度。しかも、二段ベットの一段目に相当するこの場所は、一角が2m30〜40cm程度しかなく、そこに全部で6人が寝るのだ。不幸なことに、真ん中が与えられたスペースとなった。つまり、両脇に2人ずつ寝ることになるので、おのずと場所は狭くなりがちだ。 山小屋の窮屈さは聞いてはいたけど、それは想像以上だった。これでもまだ良い方で、ここの本当のなんと定員は8人! 6人だって寝返りが打てない状態なのに、8人というのはどういう状況になるのだろう…。 |
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一般的に富士山の山小屋と言えば、カレーライスが相場らしいが、ここではハンバーグと、豚汁が出てくることで有名らしい。「らしい」とばかり言ってしまうのは、そもそも山小屋なるものに泊まるのが初めてなので、これがどれだけすごいことなのか、あまりよくわからないというのが正直なところだったから。 確かに標高3000m付近でこうした食事を食べられることのすごさはなんとなくわかる。 さらにこの豚汁とご飯は食べ放題というのは、さすがにすごいと思う。山小屋のおやじに高山病にならないためには、「空気を吸うのではなく吐くことが大事」「大きな声で喋ること」ということを習う。空気は吐けば自ずと吸うのだから、意識して吐くようにするべきだと。自動車がエンジンの大きさを測るのは「排気量」という単位だという例は、なるほどと思った。また喋ることで無意識に多くの呼吸をすることになるから高山病には有効だとのこと。なるほどね。 夕ご飯の最後にうやうやしく、お茶が振る舞われる。入れ物はいわゆるお酒の「ワンカップ」の瓶だった。 |
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山小屋の前には果てしなく広がる雲の海が広がっていて、そこに富士山の影がうつっていた。いわゆる、影富士だ。 これまでこんなに巨大な影を見たことがあっただろうか?日食や月食だって、巨大な影と言えば影だけど、これほど全体の形がはっきりわかる影というのは、そう見る機会はないだろう。 |
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寝るつもりは全然なかったのに、布団に戻ってみると、両脇の人たちがすでに寝ていて、もともと幅の狭い領域まで侵出しているではないか!イヤな予感が的中。慌てて布団に潜り込み、少しずつ場所を確保しようと、隣のおじさんを押し出す。それでもすっかり寝てしまっているのか、なかなか動かず、悶々とした時間を過ごす。 少しの間だけ寝られたのか、21時くらいに目が覚める。少し離れた人たちが、星が出ているみたいな話をしていたので、外に出てみる。外はものすごい風が吹いている感じだった。 すると、頭上には、これまで見たことのないようなすばらしい星空が広がっていた。 薄雲が出ていると誤解しそうになるくらいの、星の集まり…天の川もしっかりと見えた。これだけたくさんの星が集中していたらね天の川と名付けたくなる気持ちもよくわかった。視界が広いので、十数分程度の間にいくつか流星が見えた。 こんなに星がたくさん見えたことは、思いもよらぬ感動だった。 (ここに写真を掲載できないのは残念…) |
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2005.7