定点観察 二番搾り

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2004年7月

672 看板に偽りあり?
07/30 (金)

kumori.gif 相変わらずプロ野球の合併問題は収拾がついていない。さらに問題は大きくなってきているような感もある。そんな中、思わぬところで、意外な事実を知ることになった。それは、昨日の朝のテレビで、ヤクルトの古田がテレビ朝日の番組「朝まで生テレビ」に近鉄買収に名乗りを上げているライブドアの堀江社長とともに出演したという話題を取り上げていた。なるほど二人がツーショットで話しているシーンが出ていた。あれ?確か「朝まで生テレビ」って、週末に放送しているんじゃなかったっけ?…と不思議に思っていたら、「この模様は今晩放送します」とアナウンサー。なんとこの番組って生放送じゃなかったのだ。それじゃ「朝まで生テレビ」の「生」って何だろう?熱処理しない生ビールの生と同じように、加工していない?みたいな意味なんだろうか…いずれにしても、どうも”看板に偽りあり”と思えてならないんだけど。(2004.7.30)

671 夜中に書くラヴレターにも似た…?
07/29 (木)

ame.gif 「何のために仕事しているんだろう」…と考えてみると、結局のところ生活のため、生きるため…という結論に達してしまうと、それはそれでつまらない。「何のために生きていんだろう」という問いよりは回答はしやすいけれど。そう考えたら、あまり必要以上に、悩んだり気にしたりしすぎるというのは、自分の人生にとって大きなマイナスになるように思う。仕事はがんばることは当たり前で、そのために、例えば身体の具合が悪くなったとしても、同情はされることはあっても、結局苦しむのは自分であり、迷惑を被るのは自分の身近な人たちなのだ。申し訳ないけれど、その中でも優先順位をつけさせてもらって、なんとか自分が迷惑を掛けずにがんばれる範囲でがんばれればいいんじゃないか…という、ひとつの結論に達しつつある。周囲の皆さん、どうか期待しないで、そっとしておいてください。…夜中に書くラブレターは、翌朝見るととても激しいことを書くことがある…なんて言うが、もしかすると、今日の二番搾りもそんな感じだったりして。(2004.7.29)

670 機械に挨拶されるのって…
07/28 (水)

hare.gif 毎日17時〜18時、会社のエレベータがロビー階に到着するたびに「本日はご苦労さまでした」と自動音声が流れるようになっている。これがちょっと気に入らない。「ご苦労さま」という言い方は、通常目上の人にはしないもの…と考えれば、機械に「ご苦労さま」などと言われる筋合いなどない…なんて妙に腹立たしく思う。また、こんな時間に帰れるわけがないのに、「ご苦労さま」などとは何事だと、これまた腹立たしいのだ。そもそも機械に挨拶されて嬉しい人がどれくらいいるのだろうか?かつて、しゃべる自動販売機があちこちに登場したものの、今ではほとんどその姿を見かけないのは、まさに機械に挨拶されて嬉しい人は多くないという証拠なんじゃないかと思うのだがどうだろう?(2004.7.28)

669 取手(とって)
07/27 (火)

hare.gif 昨日は借りていた車を返しに実家に帰ったのだが、帰るたびに思うことがある。それは家の中のドアや扉の取手部分が異常に低く感じるということだ。もう実家を出てからずいぶん時間が経つが、十数年以上も過ごしてきた家だから、それこそ見ないでも移動できるくらい家のことは熟知している。それでも、行くたびに取手の高さばかり低く感じてしまうのは、この家で過ごしてきた十数年の中で、取手に高さを感じていた時間の割合が長かったから…なんじゃないかと推測している。取手でドアを開け閉めするとき、いつも過ぎ去った時間の長さを感じずにはいられない。そういえば最近時の流れの速さを感じることが増えた気がする。この二番搾りにはそんなことばかり書いているような…(2004.7.27)

668 ブレーキ痕
07/26 (月)

hare.gif 昨日は久しぶりに車で出掛けた。比較的長い距離を運転したので、腕が痛くなった。不必要に力が入ってしまっているのだろう。高速道路を走っていると、よく黒くて長いブレーキの痕跡が目にはいる。その数は決して少なくなく、長さも方向もまちまちだ。その痕跡が作られた瞬間、一体何が起こったのだろうか?ブレーキ痕ひとつひとつに事故や事故には至らないまでも何かが起きていたことの決定的な証拠なのだ。よく「交通事故発生現場」という立て札を見かけるが、それよりもこうしたブレーキ痕の方が、生々しく何かを訴えかけてくるような気がする。昨日帰り道で運転しながら、そんなことを考えていたら、なんだかボーっとしてきて、新しいブレーキ痕を作りかねないような気がして、途中のパーキングエリアで一休みすることにした。ちょっと危なかったかも。(2004.7.26)

667 蓄熱月間
07/23 (金)

hare.gif 暑い日が続いている。いろいろな理由から熱が放出されずに蓄積され気温が下がらない、いわゆるヒートアイランド現象が起きているらしい。とにかく暑いこの東京で、これらの熱を集めて何か役に立てることはできないだろうかといつも思う。熱は立派なエネルギーなのだから、これを使わない手はないはずだ。わざわざ熱を作ってお湯を沸かすし、料理をしたり、果ては電気まで作っているのだから。で、そういえば先日も、ヒートポンプの話に触れたが、これってヒートアイランド現象の解消に一役買えないのだろうか?この熱が使えるのならば、気温が上がれば上がるほど、ありがたい話ということになる。ちょっと調べてみたら、こんなサイトが。それによると今月は蓄熱月間だって。ヒートアイランドとか熱がこもって困っているという人がいる一方で、蓄熱の月間があるというのは、不思議な感じがする。(2004.7.23)

666 充電癖
07/22 (木)

hare.gif 最近の携帯電話の電池はかなり持つので、そう頻繁に充電しなくてもよいはずなのだが、どうも性格的に少しでも充電しておかないと不安で仕方がない。電池切れで使えなくなったという人を見かけるたびに、一層「充電癖」が加速されてしまうような気がする。でも改めて思い出してみると、そういう人の状況はさほど困った風でもなく、他の人から電話を借りるなどして、何とかなっているのだから、心配しすぎる必要はないのかもしれない。これまで実際に電池切れになったことはほとんどないので、どれほど困るのかわからないが、電池が切れたときに限って、どうしようもなく困った事態が起きるのではないかという、漠然とした不安にさいなまれ、今日も充電し続けるのだった。(2004.7.22)

665 会社のトイレから
07/21 (水)

hare.gif 会社のトイレで用をたしているとき、窓からビルの影がよく見える。何気なくじっと見ていると、隣の建物に掛かった影が、どんどん手前に動いているのがわかる。もちろん太陽の動きで影が移動しているだけなのだが、そのスピードの速さに驚かされた。高いビルの影なので、影の先端に行けば行くほど、当然そのスピードは速くなるのだが、改めてこうして見ると、刻々と太陽が動いていく…つまり時間が過ぎていく様子が、手に取るようにわかるのだ。時間に追われて、気づけば一日が終わっている毎日だが、ふと時間の流れを目の当たりにすると、もう少しうまく時間を使えないもんかなぁ…と思った。(2004.7.21)

664 40度の壁
07/20 (火)

hare.gif 暑い話はもういいだろう…暑苦しい!と思うが、あまりに暑かったので、書かないわけにはいかない。今日こそ40度を超えるんじゃないかと、妙に期待したのだが、残念ながら東京は39.5度というなんとも中途半端な結果に終わった。これでも観測史上最高だったらしいが、残念さは拭えない。すっきりと40度台になってほしかった。実際には40度を観測した場所も少なくないし、都内でも場所によっては40度を超えたところもあるのだろうが、東京の観測地点である大手町の気温が記録として残ってしまうので40度はおあずけだ。ギリギリで超えない40度の壁…そう残念がらなくても、40度を突破するのは時間の問題だろうけど。(2004.7.20)

663 電力会社の目論見?
07/16 (金)

kumori.gif 梅雨が明けて(明ける前からも)連日の暑さで、エアコンがフル回転だ。今年は昨年と違って原子力発電所の多くが稼働しているために、電気不足にはならないらしい。それでも東京電力は引き続き「電気を大切に」といって、電気使用を節制するように呼びかけている。ほんとのところ電力会社はどうしたいのかちょっと考えてみた。電気を全く使わなくなってしまったら、当然商売にならないのでそれは困る。逆に本当に使いすぎてしまって発電能力を超えるようなことになったらそれはそれで困る。適度に使ってくれるのが一番いいってことになる。では、その適度というのがどういうものか…?昼間多くの人たちが使う時間帯ではなく、発電能力に余裕がある夜〜深夜にかけての時間帯に使ってくれるのが一番いいわけだ。つまり電気温水器を仕えってことか?…と思って、調べてみるとどうも最近は大気熱を給湯用の熱に変換するヒートポンプ式の給湯器がウリらしい。ここまで調べてはたと気づいた。一体、僕はこれを調べてどうしようというのだろうか?…と。(2004.7.16)

662 すごい
07/15 (木)

hare.gif 拉致被害者の曽我ひとみさんが、夫のジェンキンスさんと話し合うために、ジャカルタを訪れている。曽我さんは朝鮮語はもちろん、英語も話せるなんてすごいなといつも思う。曽我さんの雰囲気?からすると、失礼ながら、そんな3カ国語もしゃべれるなんて風には見えない。それだけ過酷な条件下に置かれたことの証明だろう。拉致されなければ、穏やかに佐渡で過ごすことができたはずなのだ。だから今回のジャカルタでの滞在に向けてチャーター機での送迎やホテルの滞在など、費用の書けすぎではないかとの批判が一部にあると聞くが、先に言ったようにこれは本人の意思ではなく、拉致されなければこんなことになっていないのだ。国が早く解決のために動かなかったのだから、それくらいのことは当然。拉致被害者にはこれ以上の負担を掛けないように配慮するべきだと思う。(2004.7.15)

661 ジェネレーションギャップ
07/14 (水)

hare.gif UFJ銀行が東京三菱銀行と統合されることになった。それだけUFJ銀行が厳しい状況だったということだろう。東京三菱銀行みたいに、かつての銀行名が残らずに、合併後旧行名が完全に消滅してしまうと、どんどん忘れられていくのは当然のことだろう。UFJ銀行が三和銀行と東海銀行が東洋信託銀行が合併してできたことを知る人はまだまだ多いだろうが、太陽神戸銀行、三井銀行、協和銀行…なんて知らない若い人も多くなってるのかもしれない。この前、かつての1000円札に伊藤博文が印刷されていたことを知らない若い人たちがいることに驚いたが、銀行名でも同じように、ジェネレーションギャップを感じることができるのかもしれない。(2004.7.14)

660 変な事件二題
07/13 (火)

hare.gif 祖母が孫兄弟を絞め殺そうとした事件。73歳にもなって犯罪者になることもなかろうに…。おばあさんでしょ?精神的に若いと言うと語弊があるけど、7歳、5歳の子供を押さえつけられる体力は、なかなかのものというか…。それにしても「嫁を困らせようと思った」という動機は、どうも腑に落ちない。ほんとにそんなことで殺すものだろうか?73歳にもなったら、殺人未遂(殺すつもりがなかったとしても)がどういう犯罪かわかってなかったのだろうか?わからなかったから、こんなことしてしまったのだろうが…◆(この区切りは久しぶり)◆白骨温泉で入浴剤を入れていたという事実が明らかに。こんなことしていいわけないとわからなかったのだろうか?わからなかったから、ずっとこんなことし続けてきたのだろう。一番最初に入浴剤を入れたときに、意外といい感じだったのだろう。おそらく最初のころは良心の呵責があったと思うのだけれど、その後、だんだん麻痺しちゃうんだろうね。最近変な事件が多い。(2004.7.13)

659 試しに…
07/12 (月)

hare.gif 昨日の選挙にはひとことふたことあるけれど、今日は先日に引き続きライブドアの近鉄球団買収問題について。今日ライブドアが近鉄買収後の経営案を発表した。それによるとファンが株式を持ち合い、さらに選手にはストックオプションを与えて球団の株を優先的に取得できる権利を与えるなど、いかにもといった案が提示されている。こういう提案であれば、決して悪くないように思うが、とにかく何が何でも一リーグ制にしたいオーナー側としては、とうていこんな提案は受け入れられるものではなく、提案が良さそうであればあるほど、反対せざるを得ないのだろう。でも、そうなってくると近鉄にとってよい条件であるにもかかわらず対応しないという部分がクローズアップされてしまうわけで、近鉄の株主から、株主代表訴訟でも起こされてしまうんではないだろうか?と無用な心配をしてしまう。売名行為だと一蹴するのはつまらない。ライブドアには試しにやらしてみたい。(2004.7.12)

658 お約束
07/09 (金)

hare.gif 近鉄とオリックスの合併問題は沈静化するどころか、球団側vs選手/ファン側という対立で、溝がますます深まりつつある。そんな中に、ライブドアの堀江社長が出てきた。IT関連企業の若きリーダーといったいでたち(…Tシャツなんだけど)で、記者会見に臨んだその姿は、いかにもこれまでの慣習や古い体質を壊すんだという、雰囲気に満ちあふれていたように思う。当然そんな姿を毛嫌いする人たちがいるのをわかっていて、あえてそういう格好で出てきたんだろう。まぁ戦線布告のつもりだろう。で、一方の読売巨人の渡辺オーナーは、話し合いを求めた労組日本プロ野球選手会の古田会長に対して、「無礼なことを言うな。たかが選手が」なんてことを言う。オーナーたちは何が何でも一リーグ制にしたがっているのだから、そう簡単なことで引き下がるわけにはいかない。渡辺オーナーの発言もおそらくは確信犯なわけで、引くに引けない状態であることを暗に示したに過ぎない。堀江社長にしても渡辺オーナーにしても、どっちも見事な”お約束”をやってくれている。さて、この続きは…?(2004.7.9)

657 この前の日曜日の夜
07/08 (木)

hare.gif 「龍的思考回路」というサイトでは、いくつか決められたガイドラインがあって、それ基づいて書かれていることはあまり知られてない…というか、あまり教えていないんだけど。その中のひとつに「人の生死に関わるような事件や事故は取り上げない」というものがある。でも二番搾りなので、少し書くことにしよう。結論から言えばこの事件では当事者だけが怪我をしただけで済んだので、こんなに大げさに書くこともなかったのだけど。この前の日曜日もう夜も更けてきた23時頃だったか、聞いたことのないような、とても長い電車の警笛が聞こえてきた。変だなと思って線路の方を見たけど、特に何もなかったので、そのままでいた。その後1時間くらい経ってから、何気なくJR東日本のサイトを見たら人身事故で止まっているというではないか。すぐ近所ということもあるので、ちょっと見てくることにした。現場は線路をまたぐ陸橋の上で、現場の様子から見ると、どうやら陸橋から線路に転落したような感じだ。付近には消防車が数台並んでいて、救急車の姿も見える。事故の当事者はまだ収容されていないようだった。しばらくすると線路から陸橋に当事者が担架に乗せられて上がってきた。金髪の若い男性。話もできるくらい比較的元気な様子。携帯電話をなくしたと言っているみたいで、警察や消防の人たちが線路付近を探していた。僕も含めた野次馬が十数人程度それを見守る。こんなときは、知らないもの同士でも、気軽に話ができるようで、ここではほぼ最初から現場に居合わせたじいさんを取り囲むように野次馬(若者たちが多かった)が、じいさんから事故の様子を聞いている。事故の当事者が比較的元気だったということもあり、病院に搬送されるくらいには現場は解散となった。(2004.7.8)

656 タクシーで帰る
07/07 (水)

hare.gif 今週は諸般の事情で忙しくて、今日はとうとう終電に間に合わなくなってしまったので、タクシーで帰ってきた。かなり久しぶりのこと。最寄りの地下鉄の駅を言ってもわからないんじゃないか…と思って「とりあえず板橋の方へ」と伝えたら、「どちらの板橋ですか?」と聞かれる。タクシーで自分の家の方向を指示するなんて、滅多にないことなので、一瞬どうやって説明しようかと困ってしまった。「上板橋、中板橋…ってありますけど…」そうなのだ。板橋は広いばかりでなく、駅にも”板橋”という名前があちこちに入っているので、運転手曰く「板橋は広くてちょっと苦手でねぇ」ちょっと前にも迷ったのだそうだ。地下鉄では待ち時間も含めると30分近くかかるところが、20分足らずで着いてしまった。このまま自宅の前まで行ってしまおうかと思ったが、通勤の足である自転車を駅に置き去りになってしまうことに気づいて途中で降りた。タクシーは楽でいいけど、とにかくくたびれた一日だった。(2004.7.7)

655 純愛
07/06 (火)

kumori.gif 「冬のソナタ」や「世界の中心で愛を叫ぶ」というのは「純愛」と分類されるらしい。少なくともテレビや雑誌ではそんな感じだ。それにしても、純愛って何でしょ?最近の風潮を「ブーム」と呼ぶのだから、ますますわからなくなる。そもそも純愛というのが、ブームの対象となること自体、妙な気がする。純愛とは辞書によると「邪心のない、ひたむきな愛」と言うらしいが、だいたい世の中の愛というものは、理由や理屈なんてないのは当然のこと、そう滅多なことじゃ、邪心なんて生まれないのではないだろうか?たとえ愛の対象が、人の道に反するものであったとしても、それは邪心なんかじゃないし、「ひたむきさ」という観点から言ったら、これ以上のひたむきさはないくらいのものだったりする。改めて純愛なんて取り立てて言うほどのものではなく、単にブームを作り上げようとしている一部の人たちによるものなんじゃないかと思ってしまう。(2004.7.6)

654 不安な街
07/05 (月)

kumori.gif 汐留は鉄道発祥の地ということもあって、この場所自体にある種の畏敬の念を持っている。それはお台場とか六本木といった、同様に大規模に開発された場所とは違った感覚を持っている。それだけに、この汐留の大規模な再開発事業が、僕にはとても成功しているとは思えないことは、残念でならない。古くからの街ならばともかく、再開発された地域一帯では、統一されたデザインでわかりやすい案内図があり、複数の建物が当然連携しているものだ。しかし、ここ汐留では、超高層ビルがギリギリまで密集して、それぞれがそれぞれの中では完結ている。建物ひとつひとつはすばらしいかもしれないが、各ビル間での連携はまるで考えられていないような印象を持った。当然と言えば当然なのかもしれないが、今いるビルの情報はわかっても、隣のビルの情報はわからないし、自分の行きたいビルがどこにあるのかという簡単なことも、場所によっては、いったん外に出ないとわからないという状況は、初めて訪れた人を不安に陥れてしまう。街の印象をどう持ってもらうかをその街全体で考えていくべきじゃないだろうか?(2004.7.5)

653 タクシードライバー
07/02 (金)

hare.gif 最近、仕事でサーバやらPCやらを持っていかなければならない機会があって、毎日のようにタクシーを利用している。持っていく場所はとても近所なので、ワンメーター程度と乗車時間はかなり短い。今日もタクシーに乗り込んで、行き先を告げると「すみません、不慣れなもので、道案内してもらえますか?」と運転手氏。左、右と指示しながら、タクシーは進んでいく。すると運転手氏は「実は今日がお客さんを乗せて走るのは初めてなんですよ」と話し始めた。「最近話題の自動車会社をクビになっちゃいまして…」という。「まさか、この歳になって、家族とローンを抱えてこんなことになるなんてねぇ…」と笑顔で話す。まるで絵に描いたような境遇に、僕は「大変ですね…」と声を掛けるのが精一杯で、それ以上何も言えなかった。運転手氏は「社員は一生懸命がんばってるんだけどねぇ、上があんなのだから、どうしようもないですよ」と勤務先の会社に怒りの矛先を向けてはいるが、やはり笑顔だ。もう自分の境遇を達観しているのかもしれない。このままタクシーに乗って、話を聞いてみたい衝動に駆られたところで、目的地に到着。達観した表情の運転手氏はやはり笑顔で走り去っていった。(2004.7.2)

652 記者会見
07/01 (木)

hare.gif 今日は珍しく外で昼食。近所の小さなホテルのレストランへ。結構人気のようで席が空いていなかった。小さくともホテルなのでロビーで待つことにした。ロビーのテレビで保坂尚輝の離婚会見中継をたまたま見ることができた。会見場所が、なぜかテレビ朝日だったとか、ちょうどこのお昼の時間帯にやっているワイドショーがテレビ朝日でしか放送していない(つまり確実に生中継ができるのはテレビ朝日だけになる)ことを考えると、テレビ朝日に相当な「借り」でもあるんだろうな。ワイドショーの司会、大和田獏はかなり怒っていた。「なんの説明にもなってませんね!」って、どれほどの説明が必要なのだろうか?保坂尚輝は誰に対して説明責任があるというのだろう。最近、ちょっとネタ切れ気味だった、ワイドショーの格好の餌食になっちゃった感じがする。(2004.7.1)


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