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6月2004年7月8月
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2004年7月

戦争のルール

井上 忠男/著
宝島社
1,365円(税込)
 今のイラクの状況を考えるとちょっと信じられないけど、戦争にもちゃんとルールがある。それも、暗黙の了解というものではなく、きちんと明文化されているというから、ちょっと驚きだ。本書は例を挙げながら解説している。
 平時では殺人は重大な犯罪なのに、戦争中は敵を殺すことは何の犯罪にもならない…場合によっては英雄にもなってしまう。で、実際に戦争犯罪を犯した場合には、国家を”処刑”するわけにはいかないので、結局犯罪を犯した個人が処罰されることになってしまう。結局は個人が責任を取らなければならない…という事実は結構ショック。
 人質の禁止、生存に不可欠なものを保護、環境破壊の禁止、報復行為の禁止…なんて、きちんと戦争のルールを守っていったら、それこそ戦争なんてやってられないんじゃないかと思った。
 意外なところで、赤十字のマークは本来赤十字社と関係がなければ使用してはならないと、ジュネーブ諸条約で決まっているらしい。日本国内の法律でもそのように決められているとのこと。改めて戦争のルールを見直して、今のイラクの状況を考えてみるのも悪くない。(2004/7/31) 【★★★★☆】 −04/07/31更新


東京圏これからの伸びる街   高度1万メートルの危機一髪!
増田 悦佐/著
講談社
1,890円(税込)
 街にも寿命や性別、性格がある…という視点に立った本。これまでうすうす感じていた街の特徴を、この本の著者なりの考えで分析している。鉄道がその街をどのように交差しているかで街の性格を表すという考えは、ちょっと興味深かった。鉄道が直角交差している都市は、「大衆的」「庶民的」であり、代表的な例としては新宿があげられるという、斜めに交差している都市は、一癖も二癖もある「マニアック」な街ということで、下北沢などが例としてあげられている。なかなかおもしろいなと思っていたけど、完全に直角に交わっている秋葉原駅界隈は、どちらかと言えばマニアックじゃないかなぁ…なんて思いつつ読み進める。最後あたりの章では、山手線を三重の環状線にしてしまえとか、東急大井町線二子玉川や京王井の頭線吉祥寺といった終端駅から延長せよ…といった、かなり独断的な話になってしまった。残念ながら期待通りの内容じゃなかった気がする。(2004/7/31) 【★★★★☆】 −04/07/31更新
  伊集院 憲弘/著
広済堂出版
1,470円(税込)
 元日本航空のチーフパーサーだった著者が直接経験者より取材したハイジャックの話と、著者自身が経験した飛行中の火災事件、天候不良で韓国内の米軍基地に緊急着陸した話の主に3つの章で構成されている。それぞれの章では、かなり詳細に書かれていて、会話の一部始終が再現されている部分もある。よくぞここまで細かい内容を記憶しているものだ…と感心してしまった。事件や事故をたくさん集めた本ではなく、乗務員はどうあるべきか?みたいな話が多いので、乗務員向けのマニュアルや副読本に使えそう。(2004/7/31) 【★★★★☆】 −04/07/31更新