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5月2004年6月7月
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2004年6月

カブトムシにはなぜ角(ツノ)がある

矢島 稔/著
PHP研究所
1,137円(税込)
 昆虫に関するさまざまな不思議を、著者の長年の経験をふまえたさまざまな事例で解き明かしていく。本書のタイトルに関する疑問については、そう難しいものではなく、餌である樹液をたくさん取るための戦いに打ち勝つために必要…ということは、予想通りのことだった。Q&A形式でたくさんの疑問に答えているが、そのうちとても印象的だった項目をあげると…
 なぜカマキリのメスはオスを食べるのか?という疑問については、そういう事例は極めて少なく10回に1回くらいしかないらしい。学校の授業だったか何かの本で、カマキリのメスはタンパク源としてオスを食べるって聞いたような気がするんだけれど。カマキリは、”動くものが獲物”という本能から、交尾の直後、たまたまメスに見つかってしまった場合に限られるとのこと。
 また「なぜ灯火に昆虫が集まるのか?」という疑問に対しては、著者の長年の経験を持ってしても、わからないという。考えてみれば、人類が誕生するずっと前から昆虫は存在し続けているわけで、その当時の地球は、山火事とか火山でもない限り、明かりなんてなかったはず。なぜ明かりに集まる本能が生まれてきたのかは、とても不思議。ただ明かりに集まることで、同種の昆虫に出会う確率は高くなるので、交尾産卵に好都合なことは確かだ。
 最近昆虫をあまり見る機会がなくなってきたけれど、この本を読んでいる間は、久しぶりに昆虫のことを思い出した。(2004/6/20) 【★★★★☆】 −04/06/20更新


世界のサインとマーク   地図を楽しむなるほど事典 なるほど事典
村越 愛策/著
世界文化社
2,520円(税込)
 日本はもちろん世界中のピクトグラムを集めた本。さまざまなマークや標識が溢れているが、それらの由来や登場の背景など、よく見かけている割には、なんにも知らないサインやマークを、交通標識や環境といったテーマごとに分類し、分析している。マークを見ているだけでもなんか楽しい。(2004/6/20) 【★★★☆☆】 −04/06/20更新
  今尾 恵介/著
実業之日本社
1,470円(税込)
 鉄道や旅行に興味があれば、おのずと地図にも興味は出てくるもので、そういう人たちにとっては、地図はとてもなじみのある存在。そんな人たちにとっても、本書で紹介されるトピックスは、なかなか興味深く、新しい地図の見方を教えてくれる。地図が苦手な人にとっても、地図を読むよいきっかけになるかもしれない。(2004/6/20) 【★★★☆☆】 −04/06/20更新

都会のやすらぎ空間―おとなの道草   徹底比較!世界と日本の鉄道なるほど事情
アイランズ/編集
河出書房新社
1,470円(税込)
 都内を散歩する人にとっては、とても参考になる本。この本を利用して、本郷給水所公苑と元町公園に行ってきた。この近くは歩いたことがあるけれど、こんな身近にこんな場所があったなんて…と驚いた。またこの本には出てなかったが、この場所からすぐ隣にあった東京都水道歴史館も興味深い施設だった。しょっちゅう出歩いていると、だんだんネタが尽きてしまうので、こういう本がきっかけで、見聞が広がるのは楽しく、見慣れた街並みに意外な場所があることを教えてくれる。狭いようで広い、東京を見直すきっかけになるだろう。(2004/6/26) 【★★★★☆】 −04/06/26更新
  谷川 一巳 /著
山海堂
1,600円(税込)
 日本と世界を比較することで日本の特異性が見えてくるというコンセプトの本は少なくない。本書はまさにそれ。レール幅の違いは有名な話だが、動力車が集中しているか、分散しているかという点で一章以上を費やしている。それくらい違いを考える上で欠かせないのだろう。またシートの配置や指定席の考え方の違いなども興味深い。(2004/6/26) 【★★☆☆☆】 −04/06/26更新