奥野ビル

おまちかねの?、エレベータについて。

このビルで最も特徴的なものといえば、やはりエレベータだろう。

パッと見た目では、扉上部のかごの停止階を指し示す表示器は独特であること以外は、そんなに特徴的な感じはしなかった。しかし、よく見ると、他のエレベータとまったく違うのだ。

まず目に入るのは、詳細な注意書き。

この注意書きが、このエレベータの特徴をよく表しているので、そのまま以下に抜粋する。

この注意書きからもわかるように、最も特徴的なのは、扉の開閉は手動で行う必要があるということだ。

自分が使用している間は、他人から呼び出されないようになっている。つまり、途中から誰かが乗ってくるということがない。

エレベータの使用について

  1. このエレベーターの篭ドアーと乗場ドアーは手動式です。
  2. エレベーター運転中は篭ドアー(伸縮扉)の隙間より手・足及び物等をはみ出さないよう十分注意してお乗りください。怪我やエレベーターの故障の原因となります。
  3. 乗場の呼び釦点滅中は、運転中か使用中の為、点滅が消えてからお呼びください。
  4. お乗りになる時は、矢印(インジケーター)を確認し、その階に停止していない時は、呼釦を押してください。到着したら乗り場ドアー及び篭ドアーを手で開いて乗り、乗場ドアー及び篭ドアーを閉め、目的階の釦を押して戴ければ、篭は自動的に動き目的階に停止します。
  5. 忘れないでね!!
    お降りになりましたら必ず、篭ドアーと乗場ドアーは最後まで閉めてください。お忘れになりますと、他の階から呼んだ時エレベーターが動かない為、他の人のご迷惑となります。
  6. ドアーを閉め忘れた場合、約1分後にブザーがなり開いていることを知らせます。
  7. 店員オーバー及び過積載(約280kg超)の場合、過積表示とブザー(ホロホロ音)が鳴りエレベーターは動きません。
    ブザーが停止しましたら正常に動きます。
  8. 地震発生の際エレベーターは最寄階に停止し地震表示とブザー(ピッーピッー音)で知らせますので速やかに降りて避難してください。微振動(特低80ガル)の場合、約3分後余震がなければ自動復帰し正常運転となります。強振動(低120ガル)の場合は自動復帰しない為、メンテナンス会社に連絡し作業員が点検・確認の上異常がなければ復帰致します。

ドアーの開閉は静かにお願いします。


エレベータがどの階にいるのかを示す表示器が、いい感じ。

呼び出しのボタン

エレベータの呼びだしボタンは、まさに、かごを呼び出すためのボタンであり、上の階に行くのか下の階に行くのかは、呼び出す段階では関係がない。かごに乗ってからエレベータに指示するのだ。

「呼」ボタンを押して、かごを呼ぶ。

やってきたかごの扉を手で開けるが、これがかなり重い。

しかも外側の「乗場ドア」と内側の「篭ドア」の2つをそれぞれ開けなければならないので、両手を使わないとスムーズに扉を開けることができないのだ。

篭の内部のボタンは、ごく普通のエレベータのそれと同じだが、よく見れば、扉の「開」「閉」ボタンがない。

当然といえば当然だけど。かごの内部にも表と同じ注意書きと合わせて、更に大きな注意書きが掲示されていた。扉を閉めるのを忘れてしまう人も多いのだろう。

エレベーターの扉を手動で開け閉めしたことがない人の方が、大多数なのだから、これまた仕方がないことだとは思うが。

 

奥野ビル
設計 川元建築事務所
所在地 東京都中央区銀座1-9-8
アトリエ、ギャラリー等
建築面積 確認中
構造 鉄筋コンクリート・煉瓦造
階数 地上7階、地下1階
竣工 1932年(昭和7年)
最寄り駅 銀座一丁目
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Posted by ろん