定点観察 二番搾り

10月2003年11月12月
「定点観察」にもどる

2003年11月

510 さらに疑問の数々
11/28 (金)

kumori.gif 最近、毎日のように由来が気になる名前が出てくる。多くの場合、周囲に聞いてみたり、インターネットで調べてみたりすると、答えが出てくるので、精神衛生上大変喜ばしい。今回は、トンカツのカツって何だろう?ということだったが、しばらくして判明。この「トンカツ」の語源は、フランス語の肉を薄く切るいう意味の「コートレット(カットレット)」 から来ているのだという。この言葉を見た瞬間思い出したのが、そう、カツレツ。カツレツという言葉はあまり聞かないけれど、聞いたことはある。そのカツレツとトンカツのカツは同じ由来だったのだ。なるほどね。◆今日は、さらに疑問に思った名前があって、インターネットで調べてみたものの、結局わからずじまいだったのが、週刊誌「女性セブン」のセブンという意味。なんだろう?セブンって。どなたかご存知だったら教えてください。◆先日、さくらやのテーマソングについて書いたが、この作曲者が小林亜星だという情報をいただいた。ありがとうございます。(2003.11.28)

509 疑問は氷解したけど
11/27 (木)

kumori.gif 「真相はこれだ!〜不可思議8大事件の核心を撃つ〜」という本を図書館で借りてきた。タイトルは、どうも週刊誌ぽくて(事実週刊誌の連載だった)、軟派な感じは否めなかったのだけど、読んでみると、本当に真相に近いだろうなと思わせるような事件の背景が浮き彫りになっていて、つい引き込まれてしまった。「3億円事件の誤認逮捕」をはじめ、「日本初の心臓移植における医師の暴走」など、いまでは考えられないようなような事件の数々。こういった事件でどれもどこか共通していると感じたのは、この事件の最中は、みな冷静さを失っているということだった。冷静さを失ったために、たくさん命が失われてしまったケースもある。特におかしいしいと感じたのは、「丸山ワクチン潰し」のケース。以前から、名前だけはよく聞いていたし、先日、日本医大病院を訪れた際に、丸山ワクチン専用の受付があったので、そんなに需要があるものなのかな?とか、なぜ、いまだに特別な薬としての扱いをされているのだろう?思っていたが、それらの疑問が氷解した。開発した皮膚科の無名な医者が、想像を絶する権威主義と薬品メーカーを巻き込んだ利権争いに巻き込まれた結果だったということだった。そして、いまだに認可されず、異常な状態が続いている。終わっていないのだ。奇しくも今日は、この丸山ワクチンを作った、丸山千里博士の誕生日だった。(2003.11.27)

508 無意識に…
11/26 (水)

hare.gif リンクさせていただいているサイトで紹介されていたサイト(ちょっとややこしいが)で、興味深い記事を読んだ。女性が男装をすることは社会から認められているが、男性が女装するというのは不快だというのだ。なるほど、改めて考えてみると、確かにその通りで、この記事でも前者の例はタカラヅカであり、後者の例はコントやある種の悪趣味的な扱いになっていることが多いとされている。さらに、考え方を進めて、子供が大人の真似をすることは認められても、大人が子供の真似をすることは異常とされるということが多いという例を、先の例の相似と捉えれば、すなわち、それはそのまま、男尊女卑の考え方につながるというのだ。大人は子供をワンランク下に見ているのと同じで、男性は女性をワンランク下に見ているのと同じというのだ。うーん。こんな感じで考えていくと、なんだか反論の余地がないな。意識的でなくても、そういう結果になっているというのは、ちょっと恐ろしい。(おそらくは)無意識的に、社会がそういう考え方を認めているんだから。(2003.11.26)

507 不便な朝
11/25 (火)

ame.gif 前日ものすごく早く寝てしまったので、昨日の朝は、4時過ぎくらいに目が覚めてしまった。手持ちぶさただったので、いつものようにインターネットでも見ようかと、パソコンを立ち上げてみると、インターネットに接続しない。もしやと思って、ADSLのモデムを見ると、点いているべきランプが消えている。つまり何らかの障害が起きているということだ。サポートに電話するにも、この時間じゃやってないしなぁ…。四六時中インターネットを見ているわけでもないので、つながっていないからと言って、即困るかと言えば、そんなことは決してないのだけど。常時接続があたりまえの毎日になってみると、このつながっていないという状況は、やっぱり不便だし、なんだか気持ちが悪い。いまの若い人たちが、携帯電話を片時も手放せず持っていないと不安で不安で仕方がないと言ったのに、似てるのかも。知らないうちに、パソコンやインターネットが、自分自身に入り込んでいる…なんだか変な感じ。(2003.11.25)

506 別れ
11/21 (金)

hare.gif 小学生のころの話。帰り道友人と別れるところ。分かれ道で「じゃあね」と僕が言うと相手が「バイバイ」と言う。そのまましばらく歩いたところで、僕は再び「じゃあね」と言った。相手も「バイバイ」と言い返す。その返事を待っていたかのように、また「じゃあね!」と言うと、相手も負けじと「バイバイ」と言うものだから、いつまで経っても別れられない…というより、距離がどんどん開いていくものだから、お互いかなりの大声だった。◆比較的最近の別れのとき。自分に手を振ってくれる人を、いつまでも見ることができない。なぜなら、途中で相手がいなくなっていたり、もし振り返ってみていなくなっていたら、きっとすごく寂しい気がするから。もう30歳も過ぎたが、振り返って考えて見ると、小学生のころのあの声を張り上げていたのも、似たような理由だったのかも知れない。(2003.11.21)

505 究極の安さの行き着く先は?
11/20 (木)

ame.gif 最近、何もかもが安くなっている。近所の100円ショップを見るたびに、こんな値段でいいの?と買う自分の方が心配してしまうくらいだ。当然、売るほうは商売だから売っていい値段で売っているんだろうけど。あまりに安い値段で売っていることで、失うものはないのだろうか?ありがちな考えだとは思うけど、こんなに安いと、本当に何か大事なものを失っているのではないかと思えてならない。そりゃ安い方がいいに決まっているんだけど、100円ショップでレジに並ぶたびに思う、この感情はなんだろう。そぎ落とされた部分は、ただ単純に無駄なものだったと切り捨ててしまっていいものなのか?安くなった後に残るものって一体…。究極的な安さの行き着く先は…?余計な心配かもしれないけど。(2003.11.20)

504 ある事件
11/19 (水)

kumori.gif 熊本のあるホテルで、ハンセン病療養所の元患者たちの宿泊を拒否した問題は、悲しむべき問題なのかも知れないけど、むしろ偏見が表面化したことは、不幸中の幸いだったような気がする。多くの場合、偏見や差別は、潜在的なものになりがちだ。それがこうして、公となり、まだまだ偏見や差別が、根強く残っていることを曝け出した。◆いくら事実を教えたとしても、信念として偏見を曲げないという人たちに対して「偏見はよくない」という呼びかけはあまりに無力な気がしてならない。今回の件ではホテル側が折れた形だが、本心はどうなんだろう?おそらく何にも変わっていないだろうな。以前はあまり偏見や差別の存在を顕在化することはかえって増長するのではないかとか、知らない人には知らないままにしておいた方がいいのではないかと思っていたが、今回の事件を通じて、残念だけど、今回のような事件を何度か経験していくことで、むしろ偏見や差別を風化させることなく、問題を提起していく必要もあるような気がした。(2003.11.19)

503 見慣れた風景
11/18 (火)

hare.gif 首都高速の箱崎ジャンクションは見慣れた風景だが、これをはじめて見た外国人にとっては、かなり奇異な光景に映るらしい。改めてジャンクションを見上げてみた。確かによくよく見たら、これほど不思議で光景はない。高架の道路が幾重にも集って、そこをひっきりなしにたくさんの車が行きかう。かつて想像した21世紀の風景そのもののではないかな?と思ったけど、でもデジャビュでは決してない。こんなに車であふれ煤けた橋脚が並んでいる風景ではなかったように思う。かと言って、すばらしい未来を想像したこともないけど。(2003.11.18)

502 さくらや
11/17 (月)

hare.gif この前の土曜日、久しぶりに大宮に行って来た。そのとき、ちょっと時間があったので、大宮駅東口の量販店「さくらや」に寄ってみた。かなり久しぶりにさくらやに行ったのだけど、店内に流れるテーマソングも相変わらず、おなじみのものだった。ただ、ビックカメラの「♪ふっしぎなふっしぎないけぶくろ〜」と違って、全体的に歌詞があまりよく聴こえないのも相変わらずだった。曲の最後の方で唯一ちゃんとわかったのが「♪お気に召すまま、ご覧ください」それ以外のところが、全然わからなかったので、歌詞がどこかに書かれていないものかとインターネットで調べてみた。結論からいうと見つからなかった。それどころか、この曲の終わり部分が、いろいろに聴こえるという話題ばかりが見つかった。いくつか見かけたのは、「お気に召すままに、夏野菜」…さくらやで夏野菜は売ってないだろう。さらには「お昼寝しながら、綱渡り」とか「お昼寝・砂箱・夏盛り」…もはや完全に意味不明だ。さらには「お気に召すままに、大火災」…縁起でもない。(2003.11.17)

501 コイ
11/14 (金)

hare.gif コイヘルペスウイルスが日本中に蔓延している。ニュースによると被害は世界中に広がっているらしい。今回のニュースで、こんなに日本はもちろん世界中でコイが養殖されていることを初めて知った。日本ではおそらく観賞用だろうけど、東南アジアでは食用のために養殖されているとのこと。どうも食用というイメージがあまりしない。◆ふと、コイとフナって何が違うんだっけと、改めて調べてみた。コイ目・コイ科・コイ属→コイ、コイ目・コイ科・フナ属→フナということで、ほとんど同じ仲間らしい。ヒゲがあるのがコイで(…ふと、マラソンの小出監督を思い出した)、ヒゲがないのがフナ。◆サケと同じように、コイも川を遡上する。実家にいた頃は近所の川でよく見かけた。ものすごい数のコイの群れを見てるだけで、妙に興奮したっけな。あの川のコイたちは無事だろうか?(2003.11.14)

500 何を学ぶか?
11/13 (木)

kumori.gif 東京医大病院で50代の女性が直腸がんの手術を受けた際に、カテーテルが血管を突き破り、点滴液が全然違うところにたまってしまったという事故があった。そのために脳死状態になってしまったという。病院の事故調査委員会は、この事故は医療ミスではなく、不可抗力であったという発表をした。これはミス以外のなにものでもないじゃないの?と、ツッコミを入れたくなる。素人だからそう思ってしまうのかも知れないけど。調査委員会が間違っていないといえば、なんでもありってこと??その後開かれた記者会見でも、わずか5分で一方的に打ち切るあたりなど、かなり後ろめたさを感じているような雰囲気。事故調査委員会というのもなんだかいい加減なもんじゃないかと思わせてしまう。このままでは、今回の事故から学べることなんて何もない。逃げたって、また新しい事故が起きるだけだ。頼むから、何かを学んで欲しい。(2003.11.13)

499 なんとしてでも?
11/12 (水)

kumori.gif 自衛隊のイラク派遣が、いよいよ現実的なところまで来た。逆に、イラクの情勢は、派遣の障害になることばかり起きているけど。イタリアから派遣された警察軍が攻撃され死者が出てしまった。これまでイタリアでは、こういった派遣の際に死者を出したことがなかったというや、この場所が自衛隊の派遣予定先の近所だったということもあって、派遣される自衛隊にっては、かなり不安なことだろう。政府は戦闘地域に派遣するって言っているけど、今のイラクにそんなとこないじゃん。この状態であっても、政府としては、なんとしてでも派遣したいらしい。ここまでしても、派遣しないといけない理由ってなんだろう。日本人の死者を出さないとあきらめられないんじゃないかと思えてしまう。アメリカももうそろそろいいでしょう。いつどうなったら、終わりになるんだろう…(2003.11.12)

498 今日のわからないこと二題
11/11 (火)

ame.gif 市川新之助が、海老蔵を襲名するのだそうだ。歌舞伎の世界はまったくわからないが、ある程度修行を積んでいくと、先代の名前を襲名という形で、名乗るようになることくらいは、なんとなくわかる。でも、それを決めるのって誰なんだろう。今日の芸能ニュースでは、そのあたり説明がない。結構大事なことだと思うのだけど。◆バレーボールのワールドカップは、フジテレビ系列で連日放送されているけど、考えてみれば毎年フジテレビだ。そして、それよりなんで、毎年日本で開かれるのだろう。もしサッカーのワールドカップが、毎年同じ国で開かれたら、そりゃ大きな問題になるだろう。背景がわからないことばかりだ。(2003.11.11)

497 総選挙翌日
11/10 (月)

kumori.gif たいてい自分の予想は当たらないものだが、今回の投票率も予想よりずっと低かった。結果についても、もう少し民主党の議席が伸びるかと思ったが、それほどでもなかった。それにしても、微妙な結果である。国民は、自民党を完全に信任したわけでもなく、かと言って、民主党に任せるほどではないという判断を下したわけで、結局、公明党の組織力ばかりが目立った…そんな選挙だった。◆二世議員の動向も注目された選挙だった。明暗を分けた話とか背景はともかく、石原都知事三男、宏高氏の肌の色つやのよさはとっても気になった。39歳にしてあのテカリはタダ者ではない。かなりどうでもいい部分だけど。(2003.11.10)

496 表裏一体
11/07 (金)

kumori.gif 大阪河内長野市で起きた、大学生による一家殺傷事件。発生した背景や事件を起こした大学生と交際していた高校生が作っていたウエブサイト(ホームページ)を見た。日記を読むとごくごく普通の高校生じゃないかと思える。母親と映画を見に行ったり「やっぱユースケ・サンタマリアと筧利夫はかぶってると思う」なんていう言葉は、死というものをかなり身近に感じていた16歳の少女とは思えない。その一方で、カッターで傷つけた自分の姿をサイトに掲載してしまうところを見ると、やはり何かおかしかったんじゃないかと思う。◆よくこういう事件がおきると、なぜ異常に気付かなかったのか?と思っていたけど、少女のホームページを見て、それがかなり難しいことであるということが、なんとなくわかったような気がする。ごく普通の面とかなり異常な面があまりに表裏一体になっているのだ。この少女に対しては、どんな手を差し伸べればよかったのだろう…(2003.11.7)

495 心に残る追伸
11/06 (木)

kumori.gif 手紙でも本文よりも、追伸の言葉が心に残るということがあるが、テレビCMでも、あたかもそれを狙ったかのような?やけに印象に残っていることがある。古くは、亀屋万年堂の当時の王選手が出ていた「ナボナはお菓子のホームラン王です」という言葉に続けて、「森の詩もよろしく」というフレーズは、「ホームラン王」と異常なまでに持ち上げているナボナと比べて、付け足しのような、はるかに軽い扱いながらも、その印象は非常に大きい。売れ行きはどうだったんだろう?◆最近、妙に気になるのが、雑誌「週刊テレビガイド」のCM。以前はタモリだったが、いまは中川家が出演している。このCMの最後には、タモリの時も中川家のときも、必ず出演者の声で、「明日、発売!」と言う。そう言うからには、発売日の前日にしか流れないCMということはよくわかる。たぶんこれが一番言いたいことなんだろうけど、こうして記憶に残るってことは、効果ありってことかな?◆森永のお菓子「小枝」は、その形状が木の小枝に似ていることから名付けられたのであろうが、CMの終わりに「高原の小枝を大切に」という一言。お菓子とはなんら関係ない言葉を、CMの最後に挿入するのはなぜなんだろう・・・?(2003.11.6)

494 誰が悪い?
11/05 (水)

kumori.gif 先日会社の建物への入館用IDカードが届いた。見てびっくりした。写真の中の自分のネクタイが、かなり曲がってしまっていたのだ。なんだかなぁ。ずっと使うIDカードがこれじゃあなぁ…。たぶん撮ってくれた人は総務の人なので、言ってみれば素人なわけで、そういう人を責めるのは酷なのかも知れないけど、こんなに曲がっているのならば、言ってくれよと言いたくなる。もちろん、自分でも気をつけてはいたけれど、撮影場所には鏡はなく、その場では確認のしようがなかったわけで、文句のひとつも言いたくなる。これって誰が悪いんだろう。(2003.11.5)

493 もう少し考えて…
11/04 (火)

hare.gif 昨日、ダイエーの小久保が巨人に無償トレードされるというニュースは、なんとも衝撃的だった。しかもその会見でオーナーが見せた涙は、いろいろな憶測を呼ぶもので、それだけで、ただならぬ事態が起きていることを証明していた。なんだかなぁ。ダイエーの経営難がこういう事態を招いたのかなぁ…だとすれば、無償でではなく有償にして借金の返済に充てる方が、よほどまともな感じがするけど、それだとあまりに生々しいからできなかったのか…。残るダイエーの選手にとってはかなりの衝撃のようで、「完全にやる気をなくした」と言ってはばからない選手も現れてしまう始末。◆田中真紀子候補が、「拉致被害者の子供の国籍は北朝鮮籍だから、帰国は容易ではない」なんていう発言とか、石原都知事の「中国人は無知だから有人宇宙船を打ち上げて喜ぶ。日本がやろうと思ったら1年でできる」なんていうのも、これまたいい加減な発言。おそらく中国人は…のところは、彼の確信的な発言だけど、日本がやれば…のところは、あんまり考えずに言ってしまったんだろうな。日本でも1年じゃとても無理。宇宙開発を軽く見過ぎだね。いずれにしても、いろいろなところで、もう少し考えてから発言したり行動した方がいいんじゃないかと、人ごとながら思うことが多い週末だった。(2003.11.4)


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