定点観察 二番搾り

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2003年12月

529 今年もおしまい
12/26 (金)

hare.gif おかげさまで今年も今日で仕事納め。いままで29日まで仕事していたのに、なぜか今年は29日はお休み。それはそれでありがたいのでだけど、今年ほど年末らしくない年は珍しい気がする。忙しいからなのか?喪中で結局年賀状を作らなかったからなのか…ちなみに年賀状はありませんが、年賀状いただいた皆さまにはきちんとお返事させていただきます。◆今年もお世話になりました。定点観察二番搾りは、今日でおしまい。296話から始まり今日の529話まで、233話も進みました。みなさま良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いします。(2003.12.26)

528 わからない言葉
12/25 (木)

kumori.gif いろいろ調べてみたけれど、結局わからなかったことばたち。◆女性週刊誌のひとつ、女性セブンのセブンってどういう意味だろう?セブンといえば、ウルトラセブン。ちょうどこれがはやったころとか、放送された時期に創刊されたのかと思って調べてみたらどうやら違ったようだ。(女性セブン創刊は1963年、ウルトラセブン放送は1967年)◆カメラのさくらやのテレビCM、「♪安さ爆発、さくらや」。爆発ってどういうことだろう?安さが爆発してしまうというのは、考えてみたらすごいこと。安さが爆発して粉砕してしまったら、困ってしまうような気がしてきたんだけど。(2003.12.25)

527 1日/人生
12/24 (水)

hare.gif テレビCMは肩ひじ張らずに見るものだが、この前見た、リコーのテレビCMは、ちょっとドキッとした。「未来は明るいか?」「過去は明るかったか」「未来は今日から始まる」「過去も今日から生まれる」一言一言が、自分に妙に重くのしかかる。そして、「1日/人生(「人生分の一日」)」という最後の言葉。今日の一日は、僕の人生のうちの一日を占めているんだ…と、本当に当たり前のことを思い知らされた。今日という一日をもっともっと大事に使わないといけないんだと。一日を大切に、そして、決然と前へ。もっと前向きに生きよと、テレビCMから教えられたりなんかして。(2003.12.24)

526 ツッコミどころ満載
12/22 (月)

hare.gif 別にどうしても見たかったわけではないけど、「おめでとう!!独占中継”ヤワラちゃん谷選手超豪華!結婚披露宴”」をつい見てしまった。半ば怖いもの見たさだったのかも知れない。最近にしては、かなり久しぶりの派手な披露宴だった。最近の派手な披露宴といえば、小室哲哉を思い出すが、あのときは欠席者が続出し、出席者の多くが吉本の関係者だったことが、一層のもの悲しさを誘ったことは記憶に新しい。それと比べて、今回の豪華さは際だっているし、独占放送した日本テレビでは、異常なほどのヨイショぶりは特筆モノだった。さらに、出席していた、小林幸子や北島三郎、さらには、デヴィ夫人とは、どういう関係なのだろう?…という疑問を吹き飛ばすような、さまざまな演出は脱帽モノだった。とにかくツッコミどころ満載の披露宴だったが、ひとつだけよかったことがある。谷がやっとまともな表情になってきたということ。最初のころの記者会見では、何か脅されているんじゃないかと心配になるくらいの表情だったが、今回はどこか吹っ切れたような笑顔を見せていたので、とっても安心した。(2003.12.22)

525 来年度予算案
12/19 (金)

hare.gif 国の来年度予算案が決まった。財務大臣が、国債の発行額が税収をなんとか下回ることができたみたいなことを記者会見で言っていた。考えて見ればすごい話。41兆円という収入の倍の82兆円の支出をしているのだ。その足りない分は全部借金なんだから、常識的な感覚で言えばかなり異常。その異常な状態をわれわれ国民が直接感じる機会は、おそらく増税という形でやってくるのだろうが、増税するにもおのずと限度がある。それを上回る勢いで支出が増えていったら、いずれ破綻してしまうのだろう。けど、前も言ったかも知れないけど、この破綻という形が、どういうことを意味しているのか、いまいちわからない。どれほど深刻な未来が待っているのか…と、漠然とした不安を多くの国民は感じていると思う。それが、景気の停滞にも結びついてるような気がする。ほんと、どうなっちゃうんだろう。(2003.12.19)

524 癒しから現実へ
12/18 (木)

hare.gif 勤務先のフロアに熱帯魚がいる。レンタルの水槽が、フロアの入口に位置していて、出入りする際、たまにその水槽を眺めては、魚たちやオブジェの亀の様子を観察している。以前から、近くによるだけで集まってくることから、おなかがすいているのかな?なんて思いつつも、魚たちが集まってくる光景が楽しく、生き物を飼うということでの癒しや和みの効果を感じていた。◆ところが、昨日、この水槽で一大事件が起きていた。1匹の魚が死んでいて沈んでいた。喰いちぎられたような痕があったので、おそらくは共食いなのだろう…とよくよく見てみると、さらに奥の方でもう一匹が同じように死んでいた。そして、それらには魚が集って、つついていた。そして翌日。もう喰いちぎられていたどころではなく、頭半分がなくなっていた。共食いだ。癒しのための水槽で、生々しい現実を直視させられることになろうとは。(2003.12.18)

523 タワー
12/17 (水)

kumori.gif なぜかわからないけど、超高層建築に興味がある。煙と何とかは高いところが好むっていうこともあるのかも知れないが、今日の地上波デジタル放送のために、600メートル級のタワーを建設することに、NHKと民放各社が合意したというニュースを聞いて、なんだか嬉しくなってしまった。一時期、秋葉原だったか上野だったかで建てようなんていう話があったがいつの間にか立ち消えになってしまっていたので、この話が続いていたこと自体も嬉しかったし、その高さが世界一になるということも嬉しかった。地上600メートルというタワーが出現したら、東京の風景も変わってくるかも知れないし、そもそも東京タワーはどうなっちゃうんだろう…なんてしばらく先の話だけど、いろいろ考えてしまう。2011年までに建てられるとのことで、いまからとっても楽しみ。(2003.12.17)

522 オレオレ詐欺
12/16 (火)

hare.gif ちょっと前の話になるが、いわゆる「オレオレ詐欺」で懲役5年の実刑判決が出た。これまでの判例からすると意外と重い判決だったそうだが、実際に被害に遭った人たちからすれば、ずいぶん軽いと思うだろう。結局盗られた金は返ってこないのだから。おそらく犯行に及ぶ連中は、きっと軽い気持ちで始めたに違いない。相手の立場や状況をわかった上でやったのだから、罪は決して軽くない。ということで、今後、いわゆる「オレオレ詐欺」で起訴された者に対する最高刑は、死刑ということでお願いしたい。この程度の犯罪で死刑か?という人もいるかも知れないけど、これくらい重い刑にしてあれば、遊び半分でやる者もいなくなるんじゃないだろうか?とても命懸けでやる犯罪ではないと思わせるために、ぜひ最高刑を死刑に。(2003.12.16)

521 フセイン元大統領拘束
12/15 (月)

hare.gif ついにフセイン元大統領が拘束された。拘束された場所が以前から潜伏先とされた彼の出身地だったというのも、ここしか逃げる場所がなかったということなのだろうか?アメリカとしては、着実に作戦が進んでいるということを協力している国々はもちろん、自国民に対しても宣伝できるという意味では、一定の効果があるのかも知れないけど、結局何にも変わらないような気がするのは、気のせいじゃないだろう。ほんと、いつになったら終わるのかね?◆フセイン元大統領拘束というニュースに対する、イラク国民へのインタビューの回答は、まちまちだ。拘束をとても喜ぶ人もいる一方、断じてアメリカを許さないと気勢を上げる人もいる。果たして大多数の国民の意見ってどうなってるのだろう?イラクの状況が状況なので、詳しい情報が入ってこないのは仕方がないのかも知れないけど、何が本当で、何がウソなのか、知る方法はないものかな?どうも自爆テロのニュースばかり(もちろん大事だけど)で、それ以上の国内のニュースが伝わってこないような気がする。(2003.12.15)

520 最近のニュースで気づいたこと
12/12 (金)

kumori.gif 最近のテレビのニュースを見て思ったこと。現場からの中継でリポーターの後ろに映る野次馬たちの様子の変化だ。ちょっと前では、ニュースの内容を問わず、子供たちがピースしたり、何とかしてテレビに映ろうとする姿がめっきり減ったような気がするのは、気のせいだろうか?もしこの仮定が正しいならば、明らかに、テレビの価値というものが小さくなっている証拠なのではないかと思ったのだがどうだろう?◆逮捕された容疑者が映っているシーン。手錠がはめられた部分にモザイクが掛かっている。はて、これはなんだろう?とふと思った。これって何のつもりなのだろう。これで人権擁護のつもりなのならば、あんまり意味のない行為と言わざるを得ない。手錠が映っていることは誰の目にも明らかで、それをぼやかしたところで何になるのか?「人権に配慮してますよ」というアピールに過ぎないような気がしてならないんだけど。(2003.12.12)

519 土下座
12/11 (木)

ame.gif 心から必死にお願いするときとか謝るとき。自分の気持ちをなんとか相手に伝えたいとき、普通どうするだろう?まぁ、たいていは「土下座」するのが一般的だと思うし、自分だって土下座してしまうかもしれない。でも、これって日本人だけの作法なのかな?日本以外の国や地域ではどんな作法があるのだろうか?土下座なんてそう頻繁に見かけるものでもないのに、いざというとき、自然とそうしてしまうのは、生まれ育った日本という環境のせいなのだろうか?そう考えると、人間は育ってきた環境によって、大きく変わってしまうものなのだと思うのだけど、考えすぎかな?(間違ってるかな?)(2003.12.11)

518 ストレス
12/10 (水)

hare.gif 飲み会の席でちょっと話題に挙がって、ふと気が付いたことがある。僕には、どうもストレスを解消する手だてを持っていないような気がしてきたのだ。まぁストレスを感じないのであれば、それでもいいのかも知れないけど、それほど図太い神経を持ち合わせていないので、正直言って、いつもどこかビクビクしているような気がしている。それが、自分にとってのストレスなのかも知れないが、そうなったからと言って、どうしようもなく、ただその場が過ぎ去るのを耐えるだけ。我ながら、情けないなと思う。僕の立場に、全く別の人を置くことができるとしたら、きっともっとうまく生きてくれるんじゃないかと思ってしまう。あいにく、こんな生き方しかできないので…なんてことを考えてしまうってことは、やはりストレスをため込んでいる証明をしてしまったようなものだ。(2003.12.10)

517 結果への過程
12/09 (火)

hare.gif 仕事の成果や結果というものは、最終的に答えが出ているわけだから、それに対する評価はそう難しいものではない。しかし、そこに至る「過程」というものは、完全に窺い知るということは、そう容易くないために、評価は難しくなってくるはず。どんなに頑張ったとしても、結果が出なければ、その頑張りは無駄に終わることだって往々にしてある。仮にその頑張りを周囲が見守っていたとしても、成果が出せなければ、結果として残るのは同情だけということだってあり得る。逆に、頑張らなくても周囲が認めるような成果を上げたとしたら…。まぁ、周囲はそれなりに評価するだろうし、当人も嬉しいかも知れない。でも、頑張っていないことは本人だけが知っているわけで、それ嬉しさも半減するかも知れない。さらに、本人の頑張りというものと、周囲が認めるような頑張りというものの尺度は違うだろうから、場合によっては最後まで満足できないってこともあるかも知れない。要するに、自分が結果に対してどう考えるかだけの問題なんだろうけど。簡単に尺度が決められないことを計るというのは、本当に難しい。これらの事例は、別に自分自身のことを書いたんじゃないよ。念のため。(2003.12.9)

516 チラシ
12/08 (月)

hare.gif 家に帰ってみると、ポストに小さなチラシが入っていた。6人ほどの体験談が載っている。とにかく景気のいいことばかり。結局は求人広告なのだが、なんの仕事なのだか全く書いていない。とにかく、このチラシを読んで思い切って電話してみたら人生が変わったとか、夢が実現したとかいう話ばかり。やっと裏面に仕事の内容というのが小さく書かれていたのを見つけた。(仕事の内容)…インターネット・広告・チラシ・DM・iモードなどの通信媒体を使ってビジネスサポートシステムをもとにビジネスを展開してます。私たちは、このシステムを独自の方法で「全く新しいビジネススタイル」として紹介しています。…なんじゃこりゃ。結局何の仕事だかわからないじゃないか。とにかく電話しろということらしい。6人の体験談は全部実話だというが、読めば読むほど胡散臭い。なぜか全員揃いも揃って海外旅行に行けたことを喜んでいるところなど、どうも価値観が似すぎているような気がしてならない。文面も全体的に似通っているところなどの、同一人物で書かれたんじゃないかと思えてならない…って、まともに読んでも仕方がないか。(2003.12.8)

515 武富士
12/05 (金)

kumori.gif 武富士の盗聴事件は、結局行き着くところまでいってしまったようだ。ワンマン会長の逮捕で、徐々に真実が明らかになるのだろう。一部上場の企業が盗聴なんてただならぬ行為に及ぶにいたる前に、誰も止められなかったという時点で、すでに会社として自浄能力がないことをさらけ出してしまった。気の毒なニュースを見つけた。テレビCMに登場する「武富士ダンス」を総合学習の授業に取り入れた小学校で、せっかく児童たちがダンスを覚えてきたところで、この盗聴事件が発覚。世間を騒がせている事件であるということで、曲を変更することになったという。これ自体気の毒な話だが、せっかくの機会なので、この事件の背景などを勉強してもいいんじゃないだろうか?もともとの目的が総合学習だし。

514 いろいろな意味で気になるCM
12/04 (木)

hare.gif 「♪よーく考えよぅ、お金は大事だよぅ」…っていう、テレビCMを見るたびに、なぜ子供たちが合唱しなければならないんだろうとか、結婚式で歌わなければならないんだろうと疑問に思う。そりゃ、お金は大事だよなぁ…と思いつつ、それと、どうAFLAC(アメリカンファミリー)と関係があるのだろう。◆「東芝ちゃん」というシーンに目を奪われた。「この人、誰?」大画面薄型テレビのテレビCMなのだが、そして、なぜゆえ「ちゃんづけ」なのだろう?最初、二代目引田天功かと思ったが、テレビCMに引田天功というのもちょっとというか、かなり違和感があるなと思いつつ、インターネットで調べてみたら、なんと藤原紀香だった。しばらく見ないうちにずいぶん雰囲気が変わってしまった…。藤原紀香を使うことが問題ではなく、やはり問題は「東芝ちゃん」だと思う。◆まぁ、AFLACにしても、東芝ちゃんにしても、こうやって気にしてしまった時点で、テレビCMの効果が大きかったのだと認識しないしないわけにはいかない。(2003.12.4)

513 懲りない人たち
12/03 (水)

kumori.gif 日本テレビのやらせ事件が発覚した。「幻の伊勢エビ」を達人がわずか2日で捕獲に成功する…というものが、実際には事前に鮮魚店で入手した伊勢エビを、巻き上げた網に引っかかったように見せかけ、視聴者をだましたという事件。日本テレビの関係者は「表現上、不適切であった」という言い方をしているが、これは紛れもなく、視聴者をだました詐欺に他ならない。「番組責任者に対し、社長から厳重注意した。指導監督を徹底したい」というが、単純に担当者を叱ったところで、なんになるというのだろう。やらせに至る背景をはっきりさせないと、なんの意味もないことは、これまで何度となくやらせが発覚したことでもわかるだろう。「幻の伊勢エビ」企画が放送されたのは、11月5日。ちょうどこの時期は、視聴率操作が発覚して大騒ぎになっていたころである。そんな状況で、やはり視聴率にとらわれたとしか考えられない事件を起こしてしまうのは、もっともっと根の深い問題だということを痛感…してないんだろうなぁ、関係者は…。(2003.12.3)

512 人体の不思議展
12/02 (火)

hare.gif 先日「人体の不思議展」という展示会に行って来た。腐敗しないようを樹脂に置き換えた標本が展示されている。標本はプラスチックのような状態となり、かすかな弾力を持っていて耐久性もあるので、触れることもできる。これら標本は、すべてもともとは人体であり、本物、言い換えれば、遺体なのだ。たくさんの標本たちが並ぶ会場は、非常に多くの人たちでごった返していた。当然だろうけど、表情や雰囲気からは、遺体を前にしているとはとても思えない。そういう感じだから、一層これらの標本が、もともと意志を持った人間だったということが、にわかに信じられなくなる。赤ちゃんとして生まれ、青春時代を過ごし、成人となり、何らかの事情で亡くなり、こうして今、たくさんの人の前で、本人ですら見たことのない内臓や神経、血管、神経をさらしている…。これらの生前の意志によるものとのことだが、この人たちも、人生があったと思うと、まともに見ていられなくなってしまった。人は亡くなってしまったら、単なる物体になってしまうのだと、否応なしに思い知らされる。このような姿になったのは、標本として人々の役に立ちたいという本人達の意志なのだから、あまり余計なことは考えない方が本人たちのためなのだと、自分に言い聞かせたのだけれど…。やはり複雑な気分になってしまった。(2003.12.2)

511 日本人に犠牲者
12/01 (月)

ame.gif ついに日本人にも犠牲者が出てしまった。「事件が起きたティクリートより、派遣候補地のサマワの方が安全性が高い」なんて、派遣先の安全性を説いたところで、実際に現地で犠牲者が出てしまえば、これほど虚しい議論はなかったと後悔するだろう。もし、本当に犠牲者が出たら、政府は「あの地域は安全とされていたのだが…」という、無意味な悔やみ方をするのは目に見えている。とにかく行けば確実に犠牲者は出るのだ。こんな危険な場所に、何のために自衛隊を派遣しようとするんだろう? 政府はテロと戦うというよりアメリカとの軍事同盟上、または日本の防衛上のある種の必要悪として、派遣せざるを得ないんじゃないかと思えば、合点がいく。決して、イラクのためなんかじゃない。日本を守るためなのだ。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話だけど。◆自分の身を捨ててまで、この国を守ろうと思うか?僕は、何が起きるのか全く分からないところに行くのは嫌だし、痛いのも怖いのも、もちろん嫌だ。わがままなのかも知れないけど、それが正直な気持ち。自衛隊の人たちは、ちょうどそんな状況に置かれているのかも知れない。それを思うとつらくなる。(2003.12.1)


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