定点観察 二番搾り

1月2003年2月3月
「定点観察」にもどる

2003年2月

325 これしかないでしょ
02/28 (金)

hare.gif 山陽新幹線の運転士が居眠り運転のために急停止したというニュースを聞いたとき、よく隠さずに公表したなと思った。ちょっと前ならば、この手の話は、ずいぶん経ってからどこからバレるというのが、ありがたちなパターンだったように思う。居眠り運転なんて言語道断だけど、ATC(自動列車制御装置)の優秀性と公表の迅速性については、評価すべきことのように思う。当たり前といえば当たり前の話なんだろうけど。やってしまったことは、反省して、繰り返さない。こういうときは、これしかないでしょ。(2003.2.28)

324 新聞記事の不思議
02/27 (木)

hare.gif 桶川事件(・・・という名称が定着したみたい)の判決が出た。原告の一部勝訴という形ではあったけれど、原告にとっては、あまりに納得しがたい判決であったとして、控訴するということになった。この結果に、朝日新聞の社説では判決そのものに対する論評は避けたが、読売新聞の社説ではほぼ妥当な判決と評している。一般的な感情として、この事件の経緯を見ていると、どう考えても埼玉県警の怠慢がこの悲惨な結果を招いたとしか思えず、警察に多大な責任があるような気がするのだけど、裁判所はそうは見なかったようだし、読売新聞もどちらかといえば、警察に同情的な立場を取った(ように見える)。◆新聞社が報じるニュースには、その新聞社の個性や主張が、特徴的に表れる。これは言論の自由が保障された社会では、当然ではあるのだけれど、よく考えるとちょっと不思議に思える。新聞記事は、まず一人の人間が書いていくわけで、その書いた人間には、それぞれの主義や主張があるはずだし、その記事にもそういったことが表れて当然だろう。その結果、所属する新聞社の主義や主張と異なるケースもあるはずだ。でも、発行される新聞記事は、その新聞社色に染まったものが出てきている(ように見える)。もしかして、新聞社内で、言論統制でも行われているのかな?同じ考え方をする人たちが集まる(はずの)政党ならいざ知らず、同じ考え方ばかり持つ人たちが、同じ新聞社に集まっているとは思えないんだけど、どうなんだろう?(2003.2.27)

323 コンビニのおでん
02/26 (水)

hare.gif お昼は毎度のように、会社近くのコンビニで弁当やパンを調達する。デフレの影響もあるのか、ただ単純に同じ時間に集中するだけだろうけど、レジは長蛇の列。少しでも短い列に並ぶ。さらに精算しようとする商品の数が少ないのを確認して。しかし、手に持つ商品数が少ないというだけで安心しては行けない。不幸にして、前の人が、肉まんやおでんを頼んだりしようものなら、とたんに同じくらいのタイミングで並んだはずの隣の列の人に抜かされてしまうわけで、なかなか見極めは難しい。◆ふと思ったのだけれど、混雑するときの、コンビニのおでんには、きちんとふたがされていないことが多いのがちょっと気になる。そのまま食べる食品が空気中に露出しているのは、数あるコンビニの商品で、おでんが唯一のものと言っていいだろう。大丈夫なのかな? 湯気のおかげでホコリが落ちるのを防いでいるとか??(2003.2.26)

322 不審者
02/25 (火)

hare.gif 今朝の会社までの地下鉄で「不審者や不審物を見かけたら、駅係員にお知らせ下さい」という放送や掲示を特に見聞きした。韓国の地下鉄火災以降、東北新幹線でいたずらが頻発しているという影響もあるのかも知れない。◆それにしても、あたりを見回してみると自分の目には「不審者」や「不審物」だらけのように見える。もちろん、片っ端から通報するわけにもいかないのは言うまでもないし、「不審」という言葉自体、かなり曖昧なものだ。◆考えてみれば、例えばこの「不審者」などは、その当該の人物にしてみたら、不審者になりたくてなってるわけじゃなくて、客観的にそう見られてしまうだけなのだから、そういう目で、疑われてしまったら、払拭するのは大変だろう。チカンと間違われて逮捕されてしまうのも似たようなものなのかも知れない。もはや本人の意志とは無関係で事は進んでしまう。とにかく、そう思われないようにすることが大事? チカンに間違われないようにするには、手を下に下ろさないとか、対策を練る必要があるのかもね。不審者に思われないようにするには・・・例えば服装をイメチェンしてみるとか、てきぱき行動してみるとか、不審者らしからぬ行動を心がけて、なんて・・・でも失敗すると、やっぱり不審者に逆戻りのような・・・(2003.2.25)

321 風邪でお休み
02/24 (月)

yuki.gif 先週末、風邪を引いたのではないかと書いたが、ズバリその通りで、この土曜日・日曜日は、ずっと寝ていた。しかし、昨日の晩からひどい頭痛がして、今朝もすっきりしなかったために、会社を休むことにした。風邪で会社を休むのは久しぶり。できることならば、休みたくはなかったけれど、仕方あるまい。念のため病院に行って、薬を処方してもらってきた。病院に出掛けたとき、外はかなりの寒さにびっくりした。朝からの雨が雪に変わるところだった。治すために病院に行くのに、ますます風邪が悪化するんじゃないかと思った。夕方もちょっと寝ていたら、夜になり、だいぶ具合はよくなった。(2003.2.24)

328 風邪かな?
02/21 (金)

hare.gif 今日の夕方くらいから急にのどが痛くなってきた。今日は特に内線が多かったので、しゃべりすぎたからかなと思っていたけれど、夜になって、なんとなく身体のだるさみたいなものも出てきたことから、どうやら風邪らしい。昔からそうなのだけど、一般的に風邪の流行が過ぎたあとに風邪を引くことが多い。なんでだろ、偶然かな。(2003.2.21)

327 寒いときの疑問
02/20 (木)

hare.gif 今日はかなり寒かった。風も冷たかった。お昼ご飯を調達するくらいしか外に出ないので、屋外に出るときの温度差が身体に堪える(と言っても一瞬だけど)◆「寒いときには、どうして、怒りっぽくなるんだろう」と周りに聞いてみた。もちろん、そんなのわかるわけはないのだけれど、以前から不思議なことのひとつ。「あぁー寒い!寒い!」というときと「あぁー暑い!暑い!」というときを比べてみたら、寒い時の方が、怒っている感じに思えるけど、どうだろう。そのなかで、新たな疑問が提起された。「人は寒いとき、なぜ、息を吸うのだろう」これだけだと、なかなか伝わりにくい表現だけれど、”シー”というか、寒いとき特有の呼吸の仕方に、覚えはないだろうか?息を吐くというより、冷たい外気をむしろ吸うような感じ。寒いならば、なおさら空気をできるだけ吸わない方が保温のためにいいのではないかと。身体には疑問がいっぱいだ。(2003.2.20)

326 想定外
02/19 (水)

hare.gif 海外で惨事が起きると、日本では大丈夫か?という意見は、必ずと言っていいほど、話題になる。それは当然なのだけれど、決まって、「日本では起きない」ということになる。で、いざ何か起きると「想定外」ということになりそうで怖い。実際、今回のような放火のようなケースまで、想定した作りをしていたら、いくら対策を取っても取りきれないわけだし、ニューヨークの同時多発テロのように、ビルに飛行機が突っ込んでくるかも知れないという想定をして、ビルを建てたら、いくら費用があっても足りないし、誰もまかないきれない。だから、想定しないという言い方がまずいのであれば、考えていたらきりがないという言い方なのかも知れないけど、いかに身の安全が、微妙なところでバランスを取っているのかと言うことを感じた、韓国の地下鉄火災事件だった。(2003.2.19)

325 基本を学ぶ
02/18 (火)

ame.gif 仕事上での細かな失敗など、数えればきりがない。けれど、昨日の失敗は、妙に考えさせられるものだった。僕はあるシステムにひとつの機能を追加してもらうお願いをしていた。もちろん事前に、どのような具体的にどんな機能を追加するのかという話し合いなどもしていた。ただし、費用や時間も限られることから、段階を踏んで導入していくことになったのだけれど、それが、こちらと作成する側で認識のずれがあって、今日、こちらが希望する段階までできあがっていないことがわかったのだ。もともと、このずれを予感させるような不安はあった。予定表の中にそのお願いしていた機能のところだけ、完了予定日が入っていなかった。単純に記入漏れなんだろうと思いつつも、完了予定日が入っていない理由を聞いたのではなく、「要望の対応は進んでいますよね?」みたいな聞き方をしてしまった。当然(双方の進め方にずれがありながらも)、先方も粛々と作業を進めているわけだから、「進んでいます」というような回答になる。その回答も、少々意味がわからなかったけれど、進んでいる的な言葉だけを鵜呑みにしてしまったために、その不安は、見事にすり抜けてしまった。とにかく気になったことは、その場で確実に解決するという実にまぁ基本的なことを学んだのだった。(2003.2.18)

324 ロシアの宇宙船
02/17 (月)

hare.gif スペースシャトル、コロンビア号の空中爆発事故で、にわかに問題になったのが、国際宇宙ステーションに滞在する3人の宇宙飛行士たちの存在だった。事故の翌日にロシアが、水、食料、酸素を送り届けたことは、記憶に新しい。そして今日、国際宇宙ステーションを維持するためには、ロシア製のロケットの増発が不可欠で、そのためには、アメリカの資金協力が欠かせないというニュースを見た。それにしても、ロシアは、国内経済がまだまだ大変だというのに、今でも宇宙船を打ち上げることができること自体に、妙に感心してしまった。こう言っちゃ失礼だけれど、まだまだ力があるんだな・・・と。現在でも、有人宇宙船を打ち上げることのできるアメリカ以外の唯一の国なのだし。(2003.2.17)

323 危機感
02/14 (金)

hare.gif ワイドショーは、連日、北朝鮮のテレビ番組をかなりの時間を割いて紹介している。最初のうちは、あまりに現実離れした突飛な内容に、関心を持っていたのは事実だけれど、ここまで長い期間、長い時間見せ付けられると、何かここまで放送する理由でもあるのかと、考えてしまう。北朝鮮の状況はわかったよ!と思うし、大方の日本人には、伝わったのではないかと思う。それでも放送するのはなぜ?単純に視聴率が稼げるネタがないからか?もし、そうだとすると、あまりに危機感が感じられない。◆イラクに対する武力攻撃をめぐって、国連の安全保障理事会が武力行使を容認するかどうか、世界を二分しているが、相変わらず日本の立場が不明確のまま。この状態が、日本の国益となるという政府の考えは、わからなくはないけれど、世界の首脳たちの演説や主張を見ると、共感できるかどうかは別として、彼らの方が、何か本音で、そして真剣にしゃべっているような気がする。日本の場合は、どうも他人事のような危機感のなさを感じずにはいられない。(2003.2.14)

322 片づけをした
02/13 (木)

kumori.gif 職場のフロア引越以来、ずっと気になっていた、机の片づけをした。以前に比べたら、格段に荷物は減っているので、比較的片づけも楽になった。段ボール5〜6箱が、いまでは、引き出しの中身をのぞけば、1個半だ。◆誰も信じてはくれないだろうけど、個人的には、モノをため込むのは、本当は好きではない。結果的にたまってしまうだけで、できることならば、荷物は少ないに越したことはない。以前も、何回か触れたけど、捨てられないのだ。モノが少ないという雰囲気は、なんとなく”シンプルな生活”というイメージがして、ちょっぴりあこがれる。”あこがれる”ということは、現実とはほど遠いわけで、すぐにまた散らかっていく・・・さて、このここ最近で最も少ない環境はいつまで持つのだろうか・・・(2003.2.13)

321 自殺相手募集
02/12 (水)

kumori.gif インターネットで一緒に自殺する相手を募り3人が心中した事件を複雑な思いで聞いた。普通、自殺したいとか、つらいと言うことを誰かに伝えれば、多少は落ち着いて、思いとどまったりするものだけれど、一緒に死のうという人たちばかりが集まると、死という選択肢がすばらしく、間違いのない方法のように思えてきてしまうのだろうか。仮にほんの少しでも思いとどまろうとする気持ちがあったとしても、もうあとには引き返せない雰囲気にもなるだろう。その場に居合わせる者は、死へと急ごうとする。死へのスパイラル、一種の殺し合いみたいなものだ。だからと言って、彼らに、なぜ生き続けなければならないのかと問われたとしても、相応しい答えを持ち合わせていないので、何にも言えないけれど。ただ簡単に自殺する前に、ちょっとだけ思い留まって欲しい気がすることだけは確かだ。◆ちなみに、この自殺を募っていた掲示板は、すでに利用停止され、さらに、検索サイトGoogleでも検索結果から故意に除外されているようなので、似たような掲示板を見つけることは、ちょっと難しいかも。自殺相手を捜している間に、少しでも思いとどまる時間があることを望むだけだ。(2003.2.12)

320 日本独自の文化?
02/10 (月)

kumori.gif 先週、雪まつりに行って来たことは、以前も書いたけれど、ふと思ったことがもうひとつある。雪だるまは、やはり日本独自の文化なのだろうか?そもそも、「だるま」自体が、日本の文化なのだろうから、当然それを模した、雪だるまは、日本独自の文化のような気がする。となると、雪の降る諸外国では、雪が降ったときにどんな遊びをするのだろうか? 雪合戦は、おそらくどの世界でもありそうだけれど、雪だるまを作るということは、想像つかない。そうだ、かまくらはどうだろう? これも日本の文化? こういうことは、なかなか調べにくいジャンルの話だ。もし、ご存知の方がいらっしゃったら教えてほしい。(2003.2.10)

319 ところ変われば・・・
02/07 (金)

hare.gif ところ変われば、当たり前と思っていたことが、当たり前でないということは、よくある話だけれど、一昨日、久しぶりにそれを感じた。札幌の雪まつりに見に行ったときのこと。地下鉄で宿泊先に向かう途中、あることに気がついた。札幌の地下鉄は、ゴムタイヤで走行するが、それ自体は、今はそんなに珍しくない。驚いたのは、地下鉄の車内に荷物を載せる「網棚」がないことだった。車両の大きさが小さいためなのか、それとも、網棚に荷物を載せる文化がないのか?よくわからないけど。あと、大都市の地下鉄でドア付近に、鏡がついていたのも、びっくりした。身だしなみはしっかりしろよということなのだろうか?(2003.2.9)

318 臨時停車に思うこと
02/06 (木)

hare.gif 高校受験に向かう電車を乗り間違えた中学生のために、本来停車しない通勤快速を臨時停車させて、受験に間に合わせるというニュースは、意外なくらい批判的な方向に向かったように思う。やれ「中学生なのだから事前に下見しろ」だの「同じように間違えた人も止めてくれと言い出してくるのではないか」とか。僕自身は、このニュースは、好意的に見ている。下見しろというが、間違えて乗ってしまったものは仕方がない。しかも、誤って乗ってしまったこの通勤快速は、わずか朝の数本のみ運転で、蘇我を出ると30分はノンストップの首都圏でもかなり珍しい種別だ。それを責めるのは酷ではないか。僕が好意的に感じているのは、その場のみんなで助けてあげられないかという思いが、この結果を生んだということであって、誰かが強要したり、ましてや誤って乗ってしまった中学生が「止めてくれ」とせがんだわけではないことに好感を持ったのだ。だから、これ以上、目くじらを立てる必要もないと思うのだけれど・・・(2003.2.6)

317 引越
02/05 (水)

hare.gif 先週から今週にかけて、職場のフロアの引越しがあった。10階から16階へ来た。いままでの職場の中で、最も高いところになった。見晴らしはよくなったけれど、一番困るのは、エレベータの「乗車時間」。出社するとき、お昼ご飯を買って帰ってくるとき、かなりの時間、エレベータに乗っていることになる。このビルは、17階建てでエレベータが4台あるのだけれど、これくらいの規模だと、高層階と低層階で分かれているわけではなくて、すべてのフロアに片っ端から止まって行くことがある。これまで時間がかかったとしても1分程度だったが、今では2分はかかるようになってしまった。たかが1分程度だけれど、意外とこれが長い。朝、出社するとき、本を読んでくるのだけれど、1〜2ページ程度読み進めることができるので、これがメリットといえば、メリットかもしれないけど・・・(2003.2.5)

316 K−1
02/04 (火)

hare.gif K―1の石井元社長を逮捕・・・法人税法違反。脱税ね。せっかく?在宅起訴で済んでいたのに、起訴後、偽装工作して逃れようとしたものだから、結果的に、逮捕までされてしまったという。脱税して摘発されてしまう人というのは、どうもお金の使い方になれていないと言うか、ある種のお金に呪われてしまっている人のような感じがする。法律の中で、結果的に”節税”という形で、対策を取るのは、致し方ないとは思う。しかし、その枠を超えて、策を練って、策におぼれるというのは、どうもお金に使われてしまった、哀れな人に思えてしまう。◆さて、K−1といえば、最近は、ボブサップばかりだれど、ぼくはすっかり、年末のイベントのためだけに、日本に来たのだと思っていた。しばらくしたら帰るのかなと思っていたら、なにやら、ずっといる。昨日は、豆まきしていた。このまま日本に居続けるのかな?社長の脱税逮捕は、やっぱり心配だろうね。(2003.2.4)

315 コロンビア号
02/03 (月)

hare.gif ぼくが宇宙に興味を持ったきっかけは、はっきり覚えている。スペースシャトル「コロンビア号」の初飛行だった。これまでのロケットのように使い捨てではなく、何度でも宇宙を行ったり来たりできる・・・子供でも、その経済性というか、効率の良さがわかるくらい、すばらしい宇宙船に見えた。そう遠い将来ではなく、海外旅行と同じような感覚で、宇宙に行けるようになるのかなと、本気で思わせるような存在だった。いまでも、実家の自分の部屋だった場所には、コロムビア号の大きなポスターが貼ってある。◆コロンビア号の初飛行が、1981年というから、もう22年も前のことになるのか・・・まさか、22年後にこのような悲劇が待っていたとは・・・2月1日夜。そろそろ日付が変わろうとしている時刻だった。いつもだったら、「ブロードキャスター」を見終えて、そろそろ眠くなる時間。珍しく、そのままテレビを見ていたら、ニュース速報のテロップが・・・◆チャレンジャー号の事故の時もそうだったが、この事故をきっかけにして、宇宙開発を止めてはいけない。もしも亡くなった人のことを考えるのならば、なおさらだ。亡くなった人たちのためにも、引き続き宇宙への関心を失ってはいけないと思う。(2003.2.3)


1月2003年2月3月
「定点観察」にもどる