定点観察 二番搾り

5月2002年6月7月
「定点観察」にもどる

2002年6月

170 「掘る」つながり
06/28 (金)

ame.gif 最近読んでる本から・・・先日、映画「アルマゲドン」をテレビで見た。主役のハリー・S・スタンパー(ブルースウィルス)は、石油掘削施設で陣頭指揮を執っていて、30年間失敗したことのないという伝説の男という設定だった。で、気になったのが、石油掘削というのは、どのようなものなのだろうか?ということで、借りてきたのが、「素顔の石油」(手塚眞智子著、裳華房)地下数百メートルから、数千メートルまで掘り進める石油の井戸の作り方など、知られざる石油の秘密をわかりやすく教えてくれる。◆掘る・・・と言えば、トンネル・・・というわけで、次に借りたのが、「トンネルものがたり」(吉村恒監修、山海堂)。まさに、トンネルの掘り方の歴史が綴られている。当然だけど、ただやみくもに掘ってわけではなく、できるだけ安全、早く、そして安価でできるかということの戦いだということがよくわかる。トンネル技術は、日本が最先端というイメージを持っていたのだけど、それはつい最近のことで、それまではヨーロッパの方が圧倒的に進んでいて、特にオーストラリアで開発された「ナトム工法」という、掘削直後の抗壁に薄くコンクリートを吹き付けて、必要があれば補強するという方法は、全世界のトンネル工事に影響を与えたことなど、こういった本でなければ、知るよしもないことを学べた。◆石油にしてもトンネルにしても、別に僕がこれから掘るっていうわけではないんだけど、知ればそれはそれで楽しいもの。(2002.6.28)

169 視聴者の視点で・・・
06/27 (木)

kumori.gif TBS系のテレビ番組「サバイバー」の視聴率が振るわないという。アメリカで大人気だった企画をそのまま日本に導入したとのことだけど、平均視聴率が6〜8%という惨敗とも言える数字らしい。日米の文化の違いなどがその理由としてあげられている。あと追加したいのは、司会?の、ネプチューンが問題だと思う。彼らの存在って何だろう?コメントもまるで素人だ。まさか、僕のもっとも恐れる「視聴者の視点でコメントしてます」などと考えてはいないだろうな?◆よく、俳優や歌手が、現地取材とかスポーツリポーターなどといった門外漢なことをする場合よく聞くセリフが、「視聴者と同じ目線でリポートしたいと思います・・・」というコメント。視聴者と同じって、これほど難しいことはないはず。視聴者は何万人もいるのだ。本当にそう思ってコメントしているのではなくて、実は「視聴者の一人として」と思ってるのではないか?つまり「ただお金もらいながら、見物に来させてもらいました」と同じこと言ってんじゃないか?と穿った見方をしてしまう。◆素人は行かないでよろしい。素人がわからないことを見てきて欲しいし、コメントして欲しいのだが・・・(2002.6.27)

168 「海辺の家」
06/26 (水)

ame.gif 先週くらいから、風邪を引いているようで、どうも体調がわるい。波のように良くなったり、悪くなったり。こんな感じだから、毎日のやるべきことややりたいことをこなせないでいる。二番搾りもこんなわけで、遅れてしまいまった。◆おじゃこが、映画の試写会にあたったとのことで行ってきた。試写会なんて初めてだからどんな雰囲気なんだろう?と思っていたら、なんてことはない、ただ入口で招待券と引き換えるだけなのね。映画は「海辺の家」。物語は、余命3か月の宣告を受けた主人公が別れてすでに再婚した妻との間にできた、反抗期(というレベルじゃなくすごさだけど)のひとり息子と、過去のできごとと葛藤しながら、主人公の長年の夢であった家を建てていく。そして共感した隣人知人たちが集まっていき、そして…。◆なかなかよい話だった。舞台もかなり限られた場面しかなく、終わってみればかなりストーリーはすっきりしている。その一方で、結構、ニヤリとさせる場面もちりばめられているところもあり楽しめた。◆タイトルから受けるイメージは、残念ならあんまりはやらなそうだし、ストーリーも好き嫌いがはっきりするかも。評価は見事に分かれてしまうのではないかな?ちなみに、ぼくは良かったけど、おじゃこはいまいちだったようだ。(2002.6.26)

167 電子音の身勝手
06/25 (火)

kumori.gif いつものように朝、出社のための準備をしていると、どこからともなく、電子音が聞こえてきた。どうも聞いたことのない音だ。果たして、この電子音はどこから聞こえてくるのか? この部屋で鳴っていることは間違いないけど、どこだか全くわからない。携帯電話?パソコン?テレビ?ゲーム機?FAX?・・・考えてみれば、電子音を出しそうな機械ってかなりある。で、可能性のありそうなのを片っ端から探しているうちに、鳴りやんでしまった。一体どこから鳴っていたのか、結局分からずじまい。◆しかし、考えてみれば、かなり身勝手な話である。なんだか鳴ってる本人(機械のことね)は、何か訴えようと鳴っているのだろうけど、聞かされる方は、さっぱりわからない。何で鳴ってるのかはっきり言ってくれっていうんだ。(2002.6.25)

166 暗黙の了解
06/24 (月)

kumori.gif 通勤時の地下鉄。当然ラッシュなわけで、ぼくの利用している路線は、比較的空いているとされているけど、それなりに混雑している。ラッシュという特殊な環境は、考えてみれば、かなり特殊な状況だ。見知らぬ異性同士が密着するなんていうのは、ラッシュ以外では風俗くらいしかないのでは?痴漢の気持ちもわからんでもない。いや、そんなことはない。◆ある時間の列車で困った女性が乗ってくる。年齢は30代後半くらいだろうか? 一般的に、乗客は列車に乗り込むと、たいていは顔を見合わせないように、バランスよく、背中を向けるような姿勢で立つものだ。しかし、その女性はなぜか背中を向けることなく、真正面に立とうとする。もう顔を覚えたので、この人が来たら、できるだけ離れることにしているのだけど、知らない人がこの人と鉢合わせになると大変だ。文字通り鉢合わせになって、もう背が同じくらいの人だと、完全ににらめっこ状態となる。背の高い男性だと、このひとを覆うような状態になって、かなり無理な姿勢になってしまうので、とても気の毒だ。まぁ背中を向けなければならない理由なんてないけど、暗黙の了解が崩れると、かなり苦しくなってしまうという例だ。(2002.6.24)

165 「露天掘り型」の台頭
06/21 (金)

kumori.gif
アイスやマーガリンといったペースと状の食べ物やご飯など、食べ方というものは、たいてい決まっているものだ。僕も食べていく方向は決まっていて、端から順に食べていく「切り崩し型」だ。そして、もう一方の勢力としては、上部から下部に向かい、面状にまるで地層があってそれに沿うように食べていく「露天掘り型」がある。ちなみに、両方を折衷したようなパターンもあり、これだけで本が一冊書けそうなくらいだ(少し過大な表現)。ぼくは、すべて前者の「切り崩し型」で通してきた。これは、途中で食べかけであっても見た目に美しいことが最大の理由だ。まぁ、たいていは一気に食べてしまうから、実はあまり意味はないのかも知れないけど。しかし、この度初めて「露天掘り型」を採用せざるを得ない事態が発生した。マーガリンである。毎朝食パンを食べるのでマーガリンも同時に使う。これまでの「切り崩し型」だと、最後に食べる部分がかなりの期間、酸素に触れることとなり、酸化して色が変わっていくことに、改めて気づいた。そのために買ったときに入ってるマーガリンの表面を覆う紙をそのままにして、空気に触れないようにしていたのだが、これは「露天掘り型」を採用することで、こんな苦労はしないで済むことが、なぜか最近になってわかったのだ。自分のやり方に固執しすぎてはいけないといういい例となった。(2002.6.21)

164 体温計
06/20 (木)

ame.gif 昨日の夜のこと。どうも、風邪を引いてしまったようだ。なんだか身体が熱い。電子体温計で計ってみると、エラーが出てうまく計れない。そこで、従来の水銀計とりだしてみた。以前計ったときの体温だろうか?37度を指し示していたままだったから、水銀計を上下に振って目盛りを下げた。そこで、ふと思い出した。この、水銀計を上下に振る姿って、幼心にずいぶんと大人っぽいなぁと感じていたっけ。理由はよくわからないけど、とにかくそうだった。そうだ。なんとなく思い出したぞ。水銀計は危ないから…ということで、いじらせてもらえなかったからだと思う。つまり、それが大人だけに許された行為として映ったのかも知れない。(2002.6.20)

163 タウリン
06/19 (水)

hare.gif 今日は、これまでの曇りや雨とうって変わって、すっかりいい天気だった。いい青空だった。ただいろいろなことがあって、ここんところ、気分は全くすっきりしていない。◆先日、何がきっかけだったか、「タウリン」が話題になった。「2000mgに増量なんてケチ臭いこと言ってないで、タウリン1リットルボトルくらい作ればいいのに」◆「バンテリン1.0%ゲル」とか「尿素配合」など成分の効能で他社との差別化を計ろうとする製品は、当然ながらの多い。もちろん、おそらく必要十分な分量というものがあるのだろうが、一般的に言えば、「増量」という単語を使うと「あればあるだけよい」と誤解されやしないか?別に困らないけど・・・(2002.6.19)

162 戦いを終えて・・・
06/18 (火)

ame.gif たいていの人は、「よくやった」と声をかけてあげることだろう。欲を言い出せばきりがない。高校時代の友人が言っていたことだが、そう、「勝ち点1で喜んだあの日を忘れてはならない」のだ。そして、「ワールドカップ初勝利を決めて、大喜びした日のこと」を忘れてはならない。また新しい目標ができたのだ。その喜びをかみしめよう。「優れた者が必ずしも勝利を収めるとは限らない」・・・それが、ワールドカップという舞台らしい。◆なぜに、日本人が急にこんなに興味を持ったのか?と、ちょっと不思議だったと、先日のこの項でも書いたのだけど、なんとなくわかった。日本にとっての、久しぶりの自信を持てる話題だったからだと思う。最近は、自信を失うような話題があまりに多すぎる。中国の日本総領事館への亡命事件、食品の無認可添加物、格付け会社による格付けの引き下げ・・・いずれの事件も、なにかちぐはぐで、すぐに対処できるような問題ばかりが起きていた。そんなところに、世界と対等に戦っている、青い戦士達がいれば、それを応援するのも無理はない。◆でも、昨日は、その応援の空気がこれまでとは違っていた。14日のチュニジア戦と明らかに違っていたのだ。応援する側にもどこか慢心したところがなかったか?その空気が選手たちにも伝わったのかも知れない。分析するのは、このくらいにして、しばらくゆっくり休んで、また、新しい目標に向かって頑張って欲しい。そして、日本人にまた、新しい勇気を与えて欲しい。(2002.6.18)

161 金魚
06/17 (月)

kumori.gif 近所に古井戸を模したオブジェがある。あくまでオブジェなので、なかはからっぽで、中には水がたまっていた。ある日、その古井戸のオブジェの中に、ビニール袋が入っていて、さらにその中には、金魚を10匹くらいが入っていた。そこをちょうどマンションの管理人のおじさんが通りがかり、彼が用意した金魚であることを話してくれた。動く生き物が身近にいるというのは、不思議と心が和むもので、近くを通るたびに、何気なくのぞき込んだものだ。日ざしが強い日は、陰でひっそりと過ごし、夕方とか雨の日などは、限られた中ではあるが、元気よく泳ぎ回っていた。ある日、いつものように中をのぞき込んでみると、どうも数が少ないような気がした。けれど、それはまた、陰でひっそりと隠れているのだと思っていた。でも翌日もその翌日も、金魚の姿はあまり見えなかった。ある日、きちんとのぞき込んでみた。わずかに2匹だった・・・幼いときの辛い思い出と重なった・・・明け方聞こえた、野良猫の鳴き声とともに。(2002.6.17)

160 日本勝利!
06/14 (金)

kumori.gif なんと2-0で日本勝利!動画で見たわけじゃないけど、なかなかいい試合をしたようだ。まぁ運というものもあるのだろうけど、運も実力のうち。よくやった。営業のフロアでも、電話も減ったようだし、早退してしまった人もいたし、会議の時間もずれたり・・・と、日常生活に結構影響があるというのも、オリンピックも含めて、そう滅多にあるもんじゃない。で、次回は、18日火曜日15時30分〜という、平日の同じ時間になってしまった。さぁ、次はどう戦ってくれるのか、今から楽しみ。◆いつもはあまり興味を持ってみていないのに、なぜにこんなに興味を持ってみてしまうのだろう?理由はよく分からないけど、そういう日本人も多いと思う。◆それと、今日は仕事のやる気が急になくなってしまったのとは、別の問題だろうね。なんだか、今週はくたびれてしまった。連日帰宅が23時を回るとさすがにくたびれる。二番搾りもあんまり搾れなくなってしまうわけで。(2002.6.14)

159 買い物
06/13 (木)

kumori.gif 近所のスーパーに買い物に行く。まぁ、たいていは、頼まれた商品を買いに行くだけだが、それだけでもかなりの葛藤がある。安いと思って頼まれもしないのに勝手に買ったものが、実はそんなに安いものではないとあとでわかったり、2個まとめて買うと安いのに頼まれた数が1個だったりすると本当に困る。◆あるとき、トイレットペーパーの最安値を忘れてしまい、思わず電話しておじゃこに聞いてしまった。でも待てよ…電話代で安くなった額なんて吹き飛んでしまうぞ。◆あと、いつも僕を悩ませるのが、豆腐。「もめん」「きぬごし」どっち買えばいいんだろう?(2002.6.13)

158 ナンシー関の死
06/12 (水)

kumori.gif こういうニュースを聞くといつも、人の死のあっけなさを感じずにはいられない。ナンシー関の突然の訃報を聞いた。「消しゴム版画家」というジャンルは、もしかして彼女が最初で最後かも知れない。◆彼女の社会(特にマスコミや芸能関係)に対する、徹底した辛辣な意見には、いつも新しいものの見方を教えてくれたような気がする。世間に感動を呼んだドラマやドキュメンタリーだって容赦しない冷静な(冷めた)目は、とても貴重な存在だったと思う。◆彼女自身の死については、彼女はどうコメントしただろうか?おそらくは、かなり冷めたことをいうだろうし、そう後悔はしていないような気がする。なんとなくだけど。でも、当然ながら、もう聞くことはできない。(2002.6.12)

157 雲
06/11 (火)

hare.gif 今朝は部分日食だった。ただ、今朝の東京は曇っていて、すっかり日食の存在を忘れていた。残念・・・◆今日全国的に梅雨入りしたとのこと。ただ東京は昼過ぎから晴れてしまって、あんまり梅雨入りって言う感じがしなかったし、すでに梅雨入りしている九州を除いて、全国一斉っていうのは、なんだか手抜きっぽいなぁ・・・単純に思ってしまった。台風が近づいているらしい。夕方、遅めの昼ご飯を調達しに、近所のコンビニに行く途中。信号待ちをしていたとき、そらを見上げてみたら、雲の流れが異常に速かった。なんか、雲がものすごい勢いで流れていくのを見ると、なぜか心臓が高鳴る。◆雲を眺めるのは好きだ。中学生の頃。部活(一応、軟式テニス部)の土曜日か日曜日のが終わって、帰る前、なんだかくたびれて、コートの脇でごろんと仰向けに寝てみたら、雲がさぁーっと流れていて、形がどんどん変わっていく様子が面白かった。まぁ小一時間くらい見ていただろうか?あのとき見ていた雲の形は、今でもおぼろげながら思い出せる。◆で、今は、台風はどのあたり?と思って、インターネットで見てみたら、どうも熱帯性低気圧に変わってしまったようだ。(2002.6.11)

156 龍的蹴球観戦感想
06/10 (月)

hare.gif さすがに昨日のサッカーワールドカップはすごかった。珍しく、最初から最後まで見てしまった。視聴率はなんと66.1%、関東地区の瞬間最高視聴率にいたっては、日本が勝利を決めた午後10時20分で81.9%!という驚異的な数字になったとのこと。稲本のゴールの瞬間、うちの前の公団住宅全体から、歓声のようなざわめきが聞こえたのも、わかるような気がする。◆先日、中国−ブラジル戦の試合開始前のシーンを何気なく見ていたら、国歌斉唱で、どちらのチームの選手も、ちゃんと口を開けて大きな声で歌っているのが印象的だった。で、日本−ロシア戦はどうか?と思って、興味深く見てみたら、やっぱりなぁ・・・日本代表は、ほとんど歌ってない。でもひとり間違いなくちゃんと歌っていたのが、中田英寿だった。で、対するロシアもほとんど歌ってなかった。だからどうっていうわけじゃないけど。◆値千金のシュートを決めた稲本は髪を金に染め、気迫あふれるプレーで相手の攻撃を押さえた戸田は、髪を真っ赤に染めていた。日本人選手が髪を染めていることに対して眉をひそめてみていた人たちも結構いたと思うけど、幸か不幸か、そんな彼らが大活躍してしまったというのも、なんだか皮肉だなぁ。(2002.6.10)

155 シンボルとアイデンティティー
06/07 (金)

hare.gif 大阪のシンボルと言えば・・・「大阪城」「くいだおれ人形」「かに道楽」「通天閣」・・・と、誰もが認めるであろう。一方、東京の場合は一体どのようなモノがあるか?いくつか思いつくが、誰もが共有できるシンボルというのは、なかなかないことに気づく。この違いは、結果的に、その土地へアイデンティティーの違いとなって現れているのではないかと仮定した。ここでいう「アイデンティティー」とは、自分が何に所属しているのかという意識とか、その連帯感などのことを指すが、「東京が好き」とか「大阪が好き」という人は、それぞれにいくらでもいるだろうけど、その深さや度合い、強さみたいなものは、かなり違うのではないだろうか?◆アイデンティティーには、なかば必然的なものと、自然発生的なものとに分類できると考える。前者は、宗教や思想に関連する場合が多く、後者は愛着や気持ちに関連することが多いように思える。しかし、どちらのケースもアイデンティティーを保ち続けるために欠かせない要素があることは共通している。それは「シンボル」ではないか? それは有形無形を問わず、人物かそうでないかを問わない。宗教にまつわる場合の「シンボル」はとても明確で、シンボルによって、強烈なアイデンティティーを生んでいることは、さまざまな例からも明らかだ。一方、後者の場合であっても、シンボルが明確であればあるほど、アイデンティティーが強く生まれ、愛着や連帯感が生じてくるのではないだろうか?そういう意味で、愛着や連帯感の強さという点で、「東京」と「大阪」を調査をしたら、大阪の方が勝るのではないだろうか?(2002.6.7)

154 5つの色
06/06 (木)

hare.gif とあるサイトで、こんな話題が載っていた。【赤】−リーダー・無個性・バックストーリーや過去がない、【青】−クール・ニヒル・リーダーと同等の能力を持つがリーダーシップはなし、トラウマがあったりして孤独、【緑】−力持ち、あまり繊細なテーマは担えない、【黄】−フィーリングカップル5対5でいうところの「5番」、【桃】−紅一点・・・わかる方には分かる話だと思うが、これは、いわゆる「ヒーローモノ」の色別の枠割り分担(性格)だ。非常によく言い当てているので感動した。◆さて、これの分類を見ると、一種の役割分担、組織の中での位置づけを明確にするという意味で、とても有用だと改めて思う。この役割分担を分析した方は、「なんだかよくわからない状態を図式化」する過程は、まさに、こどもが「よくわからない大人の世界」を図式化する過程と同じと、まとめている。◆実際の大人の世界でも、大きく5つの色にまとめられ、人間だけではなく、組織や企業であっても、同様に分類することが可能だ。果たして、自分の会社は?、自分の組織は?、そして自分自身は?・・・どんな色なんだろう?(2002.6.6)

153 バージョンアップ
06/05 (水)

hare.gif 先日、個人のPHSの機種変更をした。メーカーも違うから、使い勝手など違って当然なのだが、いままで何気なく使っていた機能が大きく変わっていたり、同じメーカーの旧機種ではあった機能が、新しい機種では、機能そのものが消滅してしまったりしていることがあった。◆パソコンのアプリケーションも同じだけど、進化やバージョンアップは、みんなの期待に必ずしも沿うものではないのだ。・・・となると、バージョンアップとは、何を持ってそう呼ばれるのだろう? 誰の立場からそう呼ばれるのか? なんて、自分の思うような機能がないと、つい悪態をついてしまうぼくであった・・・(2002.6.5)

152 個人情報流出
06/04 (火)

hare.gif 相変わらず、個人情報の流出が止まらない。インターネットで個人情報がばらまかれていたのと同じ状態になっていたという例は、数え切れないくらい。このニュースを聞く側の感覚も麻痺してしまったようで、あまり大きな話題にならなくなってきた感がある。しかし、だ。自分の情報が知らないところで、不特定多数に盗まれた(盗まれるような場所に置かれていた)という事実は、事実で、考えてみれば、かなり恐ろしいことではないか?しかも、そういう状況を作った企業や団体は、「申し訳ありませんでした。再発防止に努めます。」の一文を新聞に載せればおしまいだ。危機感が全く感じられない。それは、このニュースを受け取った側にも問題があるわけで、もっと大きな問題として提起するべきではないだろうか?自戒を込めて。(2002.6.4)

151 セゾンカード
06/03 (月)

kumori.gif 僕は、クレジットカードを使うことに、いまだ多少の抵抗がある人間だが、このインターネット社会では、持たないことの方がかなり不自由するし、ポイントを集めることでささやかながらも、プレゼントがもらえるのも楽しみのひとつ。数少ない持っているカードのひとつが、セゾンカード。以前から年会費が無料というのが魅力だったし、他の有料のカードと遜色ないサービスもよかった。もちろん、ポイントサービスだってある。◆ポイントサービスの類は、たいてい一定の期限が設定されているもので、獲得したポイントを使おうにも大した商品にならなかったり、そもそも交換できる最低のポイントに達していなかったりして、もったない思いをすることはよくある。これまではセゾンカードも例外ではなかった。しかし、このたび、そのポイントの期限が無くなり、無制限にためられることになったというのは、なかなかおもしろい試みだ。◆それを記念して、新しいプレゼントが加わった。豪華客船飛鳥による「世界一周クルーズ」=1,000,000ポイント、オーロラ観測を自由に楽しむ旅=300,000ポイント…なんとも魅力的な話だ。無制限なのだから、いつかためられるんじゃないか?という淡い期待を懐く…しかし、1000円で1ポイントという換算率を忘れてはいけない。ちなみに、豪華客船飛鳥による「世界一周クルーズ」をするために、セゾンカードを利用して買わなければならない金額は…10億円!!!(2002.6.3)


5月2002年6月7月
「定点観察」にもどる