定点観察 二番搾り

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2002年3月

108 0.001%
03/29 (金)

kumori.gif 0.001%・・・って日常生活で、そう関係する数字ではないけど、このたび、銀行の普通金利が、この0.001%になったというニュースを聞いた。まぁ、これまでも0.02%だったのだから、あんまり変わってないようなものだけど、あんまりな数字じゃないかな。なぜなら、同じ銀行系列の貸金屋だと、貸出金利は、なんと18%。その金利差、実に、1万8千倍! それでも、銀行は不良債権の処理に苦しんでいるし、ペイオフ解禁という一大イベントに対する防御という意味もあるのだろう。◆東京都が銀行に対して、外形標準課税を行おうとしたことに、裁判所から待ったがかかったが、そのときの、都知事のコメント「喜ぶのは銀行だけ」。気持ちは分かるなぁ。銀行をつぶしてしまうということは、その銀行と取り引きしている、一般の企業や人々に多大な影響があるわけで、銀行を保護すると言うことは、すなわち、そこと取引をしている人たちを保護しているのだと、頭ではわかってはいても、どこか解せないところがある。◆預けてくれる人と比べて、その1万8千倍で人にお金を貸すって言う事実は、事実なのだ。(2002.3.29)

107 歯
03/28 (木)

hare.gif 東京は桜が開花したのと時を合わせるようにして、雨が降ったり風の強い日が続いている。◆今日は歯医者に行った。そもそも「歯医者に行く」という表現はよく考えると、ちょっとおかしい。例えば風邪を引いたとき行くのは、医院や病院であって、「内科医」に行くとは言わない。なんでだろう。◆歯医者へは、半年毎に定期検診をしに行っていて、ここんところ、ずっと、虫歯を指摘されることはなく、いつも「比較的よく磨けている」と誉められていたのに、今回は引っ掛かってしまった。◆治療している最中、となりで同じように治療を受けている人と歯医者さんとの会話が聞こえた。「・・・保険外の治療ということで3万円程度になりますし、さらに見た目を気にされるようでしたら、30万円程度になりますが・・・」◆うーむ。なかなか難しい決断だなぁ。話の前後から、どうも前歯の治療らしく保険内だと3000円程度からできるとのこと。自分だったらどうするかな。あぁ30万円か。見た目ってどのくらい違うんだろう。そういう判断をしないですむように、ちゃんと歯を磨かなきゃ。◆歯医者さんから聞いた話。一日1回でもいいから、最低10分間は歯を磨くといいらしい。なかなかできないけど。歯を磨くと言うより、歯と歯ぐきの間をマッサージするという感覚でやるのがポイント。あんまり歯を磨かない方は、ぜひ試してみて欲しい。最初は歯ぐきから血が出るかも知れないけど、数日で、歯ぐきがしまってくるのが自分でも分かる。◆80歳で20本の歯を残そうという、「8020運動」というのを聞いたことがあるけど、あぁ、80歳になったら20本の歯を残すことだけのも大変なんだなぁと、改めて思い知らされる。(2002.3.28)

106 ユンケル
03/27 (水)

kumori.gif 昨日、何がきっかけだったのかよく分からないけど、栄養ドリンクの話題になった。ユンケルで4,000円くらいのがあるというので、インターネットで調べてみた。もちろんサトウ製薬のサイトで。検索してみると、ユンケルと名の付く製品は37件もあり、順々にその値段を調べてみる。おなじみ「ユンケル黄帝液」は840円(税込)。結構な値段するんだね。◆で、さらに調べてみる「ユンケルファンティ」(ファンティとは中国語で黄帝という意)が、1本3,059円(税込)だった。16種類の生薬と各種ビタミンを配合した栄養ドリンクで、50ml。対象としては、「『すぐに勝負したい方』『疲れがたまってとれない方』におすすめします。」とあり、即効性がありそうだ。この「すぐに勝負がしたい」という言葉が興味深い。◆そして、ついに発見、「ユンケルスター」、説明によると、「18種類の植物性生薬と4種類の動物性生薬に各種ビタミンを配合したユンケル」「疲れが続き、なかなかぬけない人の滋養強壮におすすめ」とある。値段は、なんと1本 4,078円(税込)!◆入ってるものはともかく、この金額を一気に(じゃなくてもいいけど)、飲み干してしまうという心理的効果の方が大きいのではないか?(かえって逆効果にもなりそうだけど)◆子供用には「ユンケルジュニア」なんてものもある。フルーツ味で飲みやすく、カフェインが入っていないとのこと。なんだかなぁ。疲れやすいっていう今どきの子供向けってことか?今から思えば、子供の頃は、ほんとに疲れなかった。確かに疲れたなぁと思うときはあったけど、次の日には明らかに抜けていた。栄養ドリンクなんてまったく無縁な世界だったはずなんだけど。企業が需要を創出したのか?それとも、本当に必要になってしまったのか?(2002.3.27)

105 判決を聞いて。
03/26 (火)

ame.gif 西武線ホーム暴行死事件で求刑懲役6年に対し、懲役5年判決(東京地裁)、元中学教諭に求刑懲役12年に対し懲役6年=中国道の中1少女放置死事件判決(神戸地裁)・・・いずれのケースも、驚くほど軽い判決だった。前者は、電車内で奥に詰めるように言っただけで殺されてしまったことに対して、5年の懲役で「済んでしまう」わけだし、後者は、いくら援助交際で悪い男に付いていった方も責任があるからと言って、刑が減軽されてしまうというのは、理解できない。◆これが一般的な感情とどれだけの乖離があるのかは、よくわからないけど、少なくとも「殺してしまった」という事実に対しては、「軽い」という印象はするのではないか?◆亡くなった方や遺族の気持ちを考えれば、なおさらだと思う。死刑廃止については、さまざまな意見がある。人の命を国家が奪うと言うことは、非常にシンボリスティックなことだから、議論の対象になりがちだが、もっと考えなければならないのは、全体的な刑罰のバランスというものではないだろうか?なかかな日常生活で考えることは少ないけど、こういう判決が出たときくらいは、少し考えてみるのも悪くないと思う。(2002.3.26)

104 しだれ桜とか
03/25 (月)

hare.gif 今年は異常なくらい桜の開花が早く、どうも調子が狂う。まぁ、ただそれだけのことで、このことから異常気象の問題を説いてみたり、まして今の日本の抱える問題と抱き合わせて考えてみたりするつもりはない。ニュース的には、ネタとして話題性はあるのだろうけど。◆話題性と言えば、辻元代議士について。うーん。最初から、「ごめんなさい、やってました!」と認めちゃえばよかったのに。なんで誤魔化そうとするんだろう。で、こうなったら、辞職しか道はないだろうということは、素人の僕だってわかるのに、どうしてギリギリの今まで決断しないのか、不思議でならない。きっと、なんとかなる・・・なんて思ってたんだろうなぁ。◆桜に話を戻すと、昨日、東京・文京区にある六義園という庭園に行って来た。ソメイヨシノの生まれた場所として知られる旧染井村に近い。この庭園は、しだれ桜が有名で、夜間はライトアップしているという。しかし、もともと早かった開花のせいもあり、また、ここんところの雨と風で、すべて花びらが吹き飛んでしまっていた。一昨日から今週末の金曜日までのライトアップの予定らしいけど、このままやるのかな? 花の散った桜のライトアップ・・・しだれ桜当人もきっと恥ずかしいだろうなぁ。◆追加して書かせてもらうと、辻元代議士とこのしだれ桜が、ちょっとかぶる気がする。(2002.3.25)

103 自転車
03/22 (金)

kumori.gif 小さい頃から自転車に乗るのは好きで、ちょっとしたところだったら、自転車で移動する。これまでも「国道16号線一周」や東京→箱根→沼津と移動した「ひとり箱根駅伝」という企画など、ひたすら自転車に乗ることもあったし、毎日の通学や通勤でも駅までは、よく自転車を利用してきた。パンクの修理なども、多少時間さえあればなんとかなる。◆自転車に乗っていて気になること。最近、特に自転車を置くときのスタンドが一本のタイプが増えてきたことだ。確かに、デザイン的にもその方が優れているし、何より軽いことは間違いない。けれど、これがよく自転車置き場で倒れるのだ。会社帰りに自分の自転車にもたれかかっている、一本足スタンドの自転車を見るととてもイライラする。◆イライラすると言えば、自転車政策。多少整備されてきたとは言え、都内に自転車で安心して走れる道なんてほとんどないし、自転車置き場もなんだか不便な場所が多いような気がする。駅前のあふれかえる自転車は、とかく目の敵にされ、駆逐の対象として見られてしまうが、そもそも自転車置き場そのものが少なかったり、不便な場所にあったりするからであって、誰も自転車を放置したくて放置してるんじゃない。もう少し自転車を活用するような政策が出てこないか?(2002.3.22)

102 常識というもの
03/20 (水)

hare.gif 先日聞いた話。ある派遣社員の新たな派遣先は、いままでのところとかなり違っていた。”異常に暇”なところだったというのだ。◆その部署の性格もあるのかも知れないけれど、ほとんど電話も鳴らず、シーンと静まりかえっていて、パソコンでソリティアをやって遊んでいたり、パソコンのディスプレイをじっと見ながら固まっている人がいるかと思えば、なんとその人は寝ていたり・・・と、まぁ、”常識では考えられない”ようなところだと言うのだ。◆ここでいう”常識”というのは、あくまで僕やその人の知ってる限りの常識であって、世間一般の総意に基づく常識ではないというのは、言うまでもない。けれど、わかってはいても、自分の中で勝手に常識を作り上げて、結果的に狭い世界の中で苦しんでしまうことは、往々にして起こる。◆ある日。仕事で外出。打ち合わせが少し長引いてしまって会社に戻るのが18時を過ぎた頃。家路につく人たちがかなり多いのは、まぁあることだと理解しても、さらに驚くことがある。一杯引っかけて酒臭いサラリーマンが少なくないのだ。こういう人たちの生活のリズムがまったく違ってるのだろうけど、一度この人の一日の生活を覗いてみたい。きっと新鮮な驚きがあるに違いない。◆明日は春分の日。この春分の日は、秋分の日と並んで、日付が変化する祝日である。毎年2月1日に翌年の正式発表が行われる。なぜ変化するか?それは、この休みは、太陽の位置という天文学的な条件で定まるから。話が長くなってきたので、今日はこのへんで。よいお休みを。(2002.3.20)

101 想い出の曲
03/19 (火)

hare.gif 昨日は、気に入った曲について書いた。まぁ、そのときの体調にもよるし機嫌にもよるけれど、いい曲を聴いていると、気分がとても良くなる。いつもの街の風景がとても穏やかに、そして優しい気持ちで見ることができるから不思議だ。◆以前も書いたかも知れないけど、その時々で、テーマ曲というか頭からついて離れない曲がある。小学5年生の頃だったか、初めてひとりで父親の実家のある長崎へひとり旅したときは、「桃色吐息」(高橋真梨子)、小学6年生の頃は、「釜山港に帰れ」(チョーヨンピル)、高校受験の時は「無錫旅情」(尾形大作)、アメリカへの初めての海外旅行のときは、「威風堂々」(エルガー)といった具合で、その曲を聴くと、その頃を思い出す。◆最近お気に入りなのが、TSUTAYAonlineの、「@視聴機」というサービス。その名の通り、曲の一部を聴くことができるサービスで、わずかではあるけど、いろいろな曲を楽しむことができる。イントロクイズなんかもできちゃう。想い出の曲について盛り上がるのも楽しかろう。◆どうも、この機能で出している左のカレンダー、自動的に祝日を算出してしまうために、20日が休みになってしまった。今年の春分の日は、21日(木)ですので、お間違えのなきよう。(2002.3.19)

100 春真っ盛りに夏休みの話
03/18 (月)

hare.gif 東京は一昨日の開花宣言からあたたかい日々が続いていて、桜の花も次々と開いている。◆その一昨日の土曜日、近所のCDレンタル店から、会員更新手続きをするように・・・とのはがきが来ていたので、久しぶりに行ってみた。更新手続のサービスでCDが1枚借りられるということで借りたのが、「菊次郎の夏」サウンドトラック。全編作曲は久石譲で、美しいピアノの旋律が、過ぎ去った、さわやかな夏休みの日々を思い起こさせた。◆夏休み・・・僕は、できるだけ7月中に宿題を終わらせる”優等生”で、8月は本当に遊び回っていた。カブトムシやクワガタムシ、ザリガニを取ったり、秘密の基地づくり、両親の実家に帰って祖父母と過ごした日々、毎朝のラジオ体操・・・時間がイヤと言うほどあったのを、懐かしく思い出した。◆以前、冬が好きと書いたことがあった。けど、うだるように暑くて死にそうでも、夏しか味わえないことっていっぱいあるんだと思うと、夏もいいじゃん。◆まだ春真っ盛りっていうのに、夏の話題になってしまった。このサウンドトラックのうち、Summerという曲は、トヨタのTVCMでもすっかりおなじみなので、聴いたことある方も多いと思う。聴いたことのない方は、ぜひどうぞ。◆そうだ、書いていて思い出した。僕はそんな、てきぱきと宿題を終わらせるこどもだったんだ。それが、今では締め切りギリギリじゃないと仕事が仕上がらなくなってしまって・・・(2002.3.18)

99 朝から泣くなよ。
03/15 (金)

hare.gif 今日は関東地方で春一番が吹いたそうで、とても暖かい一日になった。昨年と比べて15日遅いらしい。でも、横浜では史上最速の早さで桜が開花。なんだかややこしい。◆先日から、図書館で借りた「プロジェクトX 挑戦者たち」を読んでいるんだけど、現在は5巻目。 この手の、いわゆる”秘話”というものは、目新しくはないのだけど、情熱や使命感いうものが、ここまで人を熱くして、夢の実現に結びつけるという”事実”は、本当に感動させられる。この前も書いたか?◆この巻では、あの伝説の「泣き虫先生」がいた川浜高校・・・じゃない、伏見工業高校のラグビー部が登場する。◆あの「大映テレビ制作」ドラマしか知らない僕は、はじめて実際の状況を知ったのだけど、こんなに素晴らしい話だったなんて!と感動した。そう考えると、あんなに”ドラマ仕立て”にしなくても、十分感動に値する。あのドラマは、とにかく必要以上に人を殺しすぎだった。死ななくても、感動はするものだ。◆この本を、昨日、朝の通勤電車で読んでいて、涙が出た。朝から泣くなよ。オレ。終点で他の乗客がいなくてよかった。(2002.3.15)

98 筋書きのあるドラマ
03/14 (木)

hare.gif 残念ながら、鈴木宗男さんの命運も尽きたようだ。久しぶりにあらわれた政界の悪役?スターだった。◆ただ、ふと思うのは、ムネオは、政治家に求められた仕事は、むしろきっちりやってきた人なんだという気がする。外交という直接利益に結び付かないような仕事をこなしつつ、確実に地元に有利な事業を誘致する…◆多かれ少なかれ地元に対しての利益誘導が、国会議員の重要な仕事になっている現実の中で、どこまでムネオを責められるだろうか?もちろん、政治家の全員が全員というわけではもちろんないけど、似たようなことは行われていると思う。◆政治改革とか行政改革とか、もう何年も前から同じことが言われていて、特に何にも変わってないように思えるし、事実変わってない。もしかして、そういうかけ声を掛けることが政治や行政の役割で、それに批判の声を挙げるのがマスコミで、それに呼応するのが国民の役割みたいになっちゃったんじゃないかって思う。まるで筋書きのあるドラマだ。そんなずっと変わらないドラマが続けば、もう飽きてしまうよ。そろそろエンディングが見たい。できれば、ハッピーエンドがいいんだけど。(2002.3.14)

97 恐怖感・嫌悪感の同一性
03/13 (水)

hare.gif 先日の夜の番組を何気なく見ていたら、目隠しをされたユースケサンタマリアが、罰ゲームか何かで、タランチュラの姿揚げを食べさせられそうになっていた。本人はかなり気持ち悪がっていた。◆もちろん、気持ち悪く感じない人もいるだろうけど、たいていの場合は、同じような感覚を持つんじゃないだろうか?でも、よくよく考えると不思議じゃないか? なんでみんな同じ気持ちになるんだろう。◆ムカデとかゴキブリとか、誰から聞いたわけでもなく進化の過程でこのような姿になっていったわけだが、間違いなく、彼らは人間が気持ち悪いと思うツボを心得ている。◆恐怖感、不快感の同一性・・・この事象をうまい応用の仕方はないかなと考えてみたけど、あんまりいいことが思いつかない。◆そういえば、僕が小学生の頃。ゴキブリなんて気持ち悪いなんて思わず、小学校の教室に出てきたゴキブリを素手で捕まえて、嫌な奴に投げつけてやった記憶がある。今じゃとても出来ないけど。(2002.3.13)

96 疑似恋愛にご注意
03/12 (火)

hare.gif 別に必ず見ていたわけではないけど、「ウンナンのホントコ!」(TBS系 毎週水曜日21時〜)が、先週突然終わったらしい。もともとは、番組のホームページにあるように、「生活のあちこちにころがる現実を改善(?)するべくシミュレーションし、検証していく、シミュレーション番組」だったのだけど、「未来日記」という、筋書きのある恋愛ドラマを演じた2人に恋愛感情が生まれるか?というひとつのコーナーが大きなブームを呼び、さらに恋愛に関するコーナーの視聴率がよかったせいか、番組のほとんどが恋愛ネタになってしまった番組だ。◆やらせだなんだといわれても、「あいのり」(フジテレビ系 毎週月曜日23時〜) の視聴率は悪くないようだ。◆ことに恋愛への関心というものは、古今東西、老若男女問わず高いということを物語るんだろう。ただ、「未来日記」も「あいのり」にしても、あくまで、番組に仕組まれたドラマであって、出演者はもちろん番組見る視聴者も、ここでの恋愛はあくまで擬似的なものだということを忘れちゃいけない。◆通常の世界では、例えばある人のひとを想っていたとしても、それは本人の何らかの意思がなければ、相手には決して伝わることはない。しかし、擬似的な世界では、第三者の手によって伝えられることが往々にしてある。それがスタッフであったり、おなじ出演者であったり。◆「知らないところで、キミのために、カレは徹夜で働いていたんだよ」とか「この人は、キミのためにこんなことをしてくれていたんだよ」なんてことは、通常の世界では決して伝わらないことだ。逆に、自分から言ってしまうでは、かなりその人はヤバイ。◆聞きかじりの心理学によると、本人から発せられる情報より、第三者からの情報の方を信用するという結果もあるらしい。特に恋愛をはじめとする個人の性格に関するような、見えにくい部分については、なおさらその傾向は強いと言われる。◆この番組の出演者も視聴者も、わかってはいると思うけど、ここでの恋愛はあくまで疑似恋愛であり、ドラマなんだよと言うこと。◆「ウンナンのホントコ!」が突然終わったという話で、ここまで話を引っ張ってしまった・・・(2002.3.12)

95 花粉症
03/11 (月)

hare.gif 今日もいい天気。ほどよい風も吹いてる。飛散する花粉症も凄まじい量なのだろう。きっと。◆花粉症が日本中に猛威を振るっている。街を歩けば、大きなマスクをした人たちやくしゃみが止まらない人も多く見かける。みんな辛そうだ。幸い僕自身は、花粉症の症状はない。けれど、考えてみれば、この花粉症による生産性の低下はどれくらいあるんだろう。損失額が対策費用を大幅に上回るのであれば、国を挙げて対策に乗り出すべきだろうと思う。で、ちょっと調べてみたら、2000年8月25日付けの朝日新聞で、花粉症は1300万人おり、年間損失2860億円と見積もられたとあった。◆でも、待てよ、逆に花粉症によって創出される需要ってのもあるぞ。これもインターネットで調べてみた。医薬品業界「だけ」で、なんと推定1000億円!空気清浄機やマスクといった関連する市場を考えると、その損失額を上回ってしまうのでは?と危惧してしまう。◆そもそも国策事業によって植えられた杉によってもたらされた花粉で、これだけの「被害」を生み出しているのは、もはや公害と言っても差し支えないのではないだろうか?国はもっと本腰を入れて対策を考えるべきでは?(2002.3.11)

94 追い風と向かい風
03/08 (金)

hare.gif 今朝は風が強かった。◆自転車に乗るときの向かい風は、身体にこたえる。急いで目的地に向かおうとするときには、さらにつらいもの。幼いころ「向かい風は多いけどそれに比べて、追い風は少ない」ような気がしてならなかった。実際、回数を数えたこともあったが、数字の上からも間違いなかったから、一時期は本気でそう思ったものだ。◆時が経ち、改めて考えてみれば、なんのことはない、追い風というものはなかなか気付きにくいだけで、向かい風はそれがたとえ小さくとも身体に感じることができる・・・というだけのことだったのだ。◆これって、幸運・不運、ツイてる・ツイてない…と同じことなんだろうな、と思うと、いろいろ大変なことがあっても、少し気分が楽になる。幸運というものは小さなものは気づきにくく、不運というのは小さくともすぐに感じるものなんだろうな。(2002.3.8)

93 God Speed
03/07 (木)

hare.gif 「God Speed」という言葉が、どこか気になる。好きか嫌いかと言えば、なぜか、好きな言葉だ。成功や幸運を祈るという意味で使われる言葉で、もともとspeedという言葉に、古くは成功とか幸運とかいう意味があるとのことで、どこか英語らしい表現のように思える。神が幸運をもたらしますようにという祈りなのかな。◆以前NHKで再放送していた「人類、月に立つ」の一場面でも、この言葉を聞くことができる(DVDを借りっぱなしですね。ハンジロウさんすみません)。打ち上げで、地上の管制官からアポロの乗組員に対して、「God Speed」と挨拶するシーンがある。◆日本エアシステムのコーポレートステートメント(標語みたいなものかな)が、”GOOD SPEED ALWAYS” ということで、もちろん、この「God Speed」に由来しているとのこと。(2002.3.7)

92 命を懸けた仕事
03/06 (水)

hare.gif ここんところ読んでいるのは、先々週から図書館で借りた「プロジェクトX」。NHKで、毎週火曜日午後9時15分からの番組が元になっていて、結構な人気があるのだという。以前から見たいなと思っていたが、当然こんな時間に家に帰れるはずもなく、かといってビデオに録画するのも、日々の生活の中で忘れてしまって、見られないでいた。で、先日いつものように図書館に行ったら、単行本があったので、早速借りて読んでいる。ハードカバーで8巻まであるから、かなりの分量。◆暮らしを大きく進歩させ歴史を塗り替えてきたプロジェクトに光をあてるというこの番組で、かなり僕好みの企画で、単行本もとても興味深い。◆いつも思うことだけど、自分の仕事や夢に対してこれだけ熱くなれる人というのは、とてもうらやましい。◆以前もどこかで書いたかも知れないけど、映画「タイタニック」で泣けてきたのは、レオナルド・デカプリオやヒロインのケイト・ウィンスレットでもなく、とあるひとつのシーン。沈没する船から乗客が救助用ボートに殺到し、さらに状況が危険になっていく状況で、その整理に当たっていたタイタニックの乗組員がその場を鎮めようと威嚇のために撃った銃が、乗客の一人に当たり殺してしまうというシーン。確かにその場の混乱は落ち着いたかに見えたが、それを目の当たりにした乗客たちがその乗組員を無言で非難する雰囲気になり、なにより、人を守るために必至になってる自分が、人を殺してしまったという自責の念にかられ、あまりの重圧に耐えきれず、その銃で頭を撃ち抜き自殺してしまう。泣けた。船の設計者が「自分の死ぬ場所はここだ」と、沈没する船の船長室だったか操舵室に戻ってくるシーン。泣けた。◆自分の仕事や夢に命を懸けられるというのは、本当に心を動かされる。涙腺がゆるむぜ。(2002.3.6)

91 小心者の心境
03/05 (火)

hare.gif 今日は打ち合わせが続いた。最近はずっとこんな感じ。◆打ち合わせやミーティングがずっと続いていると、まれに、記憶が飛ぶというか、何を喋ってるんだかわかんなくなる瞬間がある。自分の頭の中で混乱して、先走ってしまうんだろうけど。そんなときは、「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かす。◆時間が遅くなると今度は睡魔との戦いだ。僕は朝は比較的強いけど、夜は弱い。20時を過ぎると、とたんに眠くなる。別にさぼってる訳じゃないんだけど。もう、すっかり爺ちゃんだね。◆「最近調子はどう?」という質問には、たいてい、あまり前向きな答えが返ってくることはない。「疲れた」とか「だるい」とか、お約束のように。実際に本当に疲れていたりだるかったりしているんだろうけど、たまには「すごく調子いいね!」とか「絶好調!」なんて聞いてみたい。◆だから・・・というわけでもないけど、そんなお約束をうち破るように、ウソでも、それらしい前向きの威勢のいい答えを返してみようと最近思ってる。でもはずかしくて、そのままその答えを通すことができない。小心者なんで・・・。(2002.3.5)

90 ドッグイヤー
03/04 (月)

hare.gif 時間というものは、年を追うごとにだんだん早く感じるようになると聞いたことがある。なるほど、確かに小学生の頃は、時間が無尽蔵にあるような気がしていたっけ。特に、ここんところやたら早く感じたから、その言葉の意味を否応なしに痛感した次第。◆時間の感覚で思い出した。ドッグイヤーって言葉は嫌いだ。この意味、改めて辞典で調べてみると、人間の7年が犬の1年に相当することから、特に情報技術に関する変化のスピードを表す意味で使われるらしい。つまり、僕が1年を過ごしたら、実家で飼っている犬は、7年分も歳を取ってしまったということで、寿命にものすごい勢いで近づいているんだと思うと、ものすごくつらい気分になる。◆元気かな。テール。◆エリンギ通信(とりあえず最終回)/すべての収穫が終わり、一度菌床を洗って、残ったエリンギを落として、新しいエリンギが生まれるのを待つ。2回目以降は発生に少々時間が掛かると言うことで、また変化があったらお伝えしたい。(2002.3.4)

89 そもそも比較すること自体が…
03/01 (金)

hare.gif 新聞の書籍欄(といういい方が適切かどうかわかんないけど)に、「不安な国日本 福祉の国イギリスから見ると」という本を見かけた。いわゆる日本自虐本(といういい方が適切かどうかわかんないけど)でおなじみ、マークス寿子さん。タイトルがこの人らしい。◆「戦勝国イギリスへ日本の言い分」、「ふにゃふにゃになった日本人」、「とんでもない母親と情ない男の国日本」、「イギリス式おしゃれな生き方」、「英国貴族と結婚した私」、「ひ弱な男とフワフワした女の国日本」、「ゆとりの国イギリスと成金の国日本」・・・と一連の彼女の著作をみても、彼女の根底に流れる、「イギリスがよくて、日本はよくない。」みたいな、決めつけられた価値観というものを感じる・・・というより、以前実際に読んで感じた。◆確かに日本は、いろいろな点でダメダメかも知れない。けれど、ではイギリスがすべてよいかというと、決してそうではないと思うし、イギリス人だってそう思ってるに違いない。まぁ言論の自由が保証されているのだから、何を言っても結構だけど、彼女がもし日本のことを思って書いているのであれば、もう少し書き方を気をつけた方がいいと思う。では、この閉塞した日本をどうすればいいのか、教えてくれ。(2002.3.1)


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