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磁浮 (=マグレブ)

”リニアモーターカー”について


浦東国際空港から上海市街地に近い龍陽路駅まで、世界最速列車「マグレブ」が走っている。最高時速431kmで、ギネスブックにも載っているらしい。

よく、リニアモーターカーとも言われているが、これは和製英語で、必ずしも浮いて走るわけではない。都営地下鉄大江戸線、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線のように、ごく普通の鉄製の車輪で走るリニアモーターカーもある。むしろ、浮いて走る方が珍しい。磁気で浮いて走るのは、日本の名古屋市で走るリニモ(愛知高速交通東部丘陵線)とここ上海トランスラピッドだけだ。

だいぶ話がずれた。

マグレブは、magnetic levitationの略で、中国語では「磁浮」と書くらしいが、とてもわかりやすい。ちなみに、日本の山梨県で実験中のリニアモーターカーも、マグレブと呼ばれている。

駅の入口はなんだかあっさり

窓口の案内。時間帯によってはスピードダウン

空港の到着ロビーからすぐのところにマグレブの駅がある。

切符は窓口で購入。普通席50元、貴賓席(グリーン席)100元とのこと。1元は16円くらいなので、普通席で800円程度。しかも乗ってきた飛行機の半券を見せると、2割引の40元になる。

飛行機並みのスピードがあるから…ということではないだろうが、飛行機と同じように手荷物のX線検査を受け、続いて、乗車券を係員に渡して自動改札機を通る。

改札を通ったら、プラットホームで写真でも撮りたいと思ったが、それは許されず、出発時刻までの間、広いロビーで待たされる。

駅構内はやけに薄暗い。

左の写真は改札方向に振り返って撮ったもの。

ここまで来る間に、やたらとマグレブに関する大きなパネルやキャラクターが目に付いた。

出発時間となり、プラットホームまで誘導される。

プラットホームの写真を撮りたかったのだが、雰囲気的にのんびりできない感じで、急かされるようにして、列車に乗り込んだ。

普通席は横に3+3。リクライニングはせずに固定していて、いわゆる「集団見合型」と「集団離反型」の組み合わせになっている。

車内はガラガラなので、進行方向に向かって座りたければ、その方向に固定されている椅子に座ればいい。

車端部には、デジタル時計とスピードメーターが表示されている。

マグレブはみるみるうちにスピードを上げ、あっという間に最高速度430kmに達した。誤差なのかときどき431kmにもなった。

しかし、スピードが速くなるのに比例するかのように、かなりの揺れを感じた。これらの写真も、ブレずに撮れたものを選ぶのに苦労したくらいだ。


突然、ドーンという音とともに車体全体が揺れた。

空港方面行きのマグレブとすれ違ったのだ。当然と言えば当然だが、何の前触れもないものだから、ビックリしてしまった。

実に相対速度は860kmですれ違う。もちろん一瞬で通り過ぎる。

マグレブのレールは、見た目はかなりあっさりしている。

わずか10分にも満たないマグレブの旅は終わった。到着した龍陽路駅も、とても綺麗で近代的。

ただ誰一人として記念写真を撮る人がいなかったので、ホームにいた駅員に、撮っていいものかどうか、uckyに聞いてもらった。

特に問題ないってことで、ようやくちゃんと正面に回って写真を撮る。

現時点では、この駅が終点だが、将来は上海市街地をかすめて、現在は国内線用空港となっている紅橋空港にまで乗り入れる計画になっているという。

しかしまだそうした計画に対応するような様子は見られず、マグレブのレールは行き止まりだし、その先には、巨大なビルが立ちはだかっていた。果たしてビルの運命はいかに? ビルの間をすり抜けていくかもしれない。





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取材 2007/12/13〜16 /作成 2007/12/24