定点観察

4月2004年5月6月
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2004年5月


29日
土曜日
晴時々曇

ちょっと海まで

 台東区が運営するレンタサイクルがあるということをおじゃこが見つけた。新御徒町駅、浅草橋駅、隅田公園(浅草駅)にあるとのことだったので、一番行きやすい新御徒町駅で自転車を借りることにした。駅の地下道を上がるとすぐに駐輪場があって、その一部がレンタサイクル用の場所になっていた。どれを選んでもいいという自転車は、大きさやギヤチェンジ機能の有無など、いろいろなタイプがあった。選べるのはとてもいいが悪く言えば統一感はまるでない。聞いてみたら、やはり、もともと放置されていた自転車を活用したものらしい。なかなかいい試みだ。一日わずか200円。

 駐輪場を出てどんどん西に向かう。まず最初に立ち寄ったのが亀戸天神。ずいぶん昔に行ったことがあるのだが、そのときはすっかり夜だったので、雰囲気がどんな感じだったかわからず、事実上今日が初めての訪問となる。結婚式の写真撮影に出くわす。とても天気がよかったので、いい写真が撮れたんじゃないかな。二つの太鼓橋が境内の池をまたぐ姿はとても特徴的。池にはたくさんの亀が泳いでいて、人の姿を見かけるとどんどん集まってくる。ほとんどの亀が、顔のあたりというか、目のあたりというかに赤い印がついているミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)ってやつで、夜店で買ったはいいものの、飼いきれずに池に放したものだろう。今日は特に天気がいいので甲羅干しのひとつでもしたいのだろうが、なにせ陸地が少ない。ここの世界はすべてスローモーションで進んでいくが、わずかな陸地を求めて、亀同士で奪い合いが起きていた。亀の世界も楽じゃない。ここは藤の花が有名なので、その季節にはたくさんの人が訪れるんだろう。想像より、見どころがたくさんあって、結構、長居してしまった。

何もなくなった小名木川貨物駅
 江東区を北から南の方向…海の方向に進んでいく。
 このあたり一帯は昔から区画整理が進んでいて、道路が碁盤の目のように整然と並んでいる。とあるところに向かう途中、かなりだだっ広い空き地の前を通る。旧小名木川貨物駅で、今ではレールもすべて撤去され再開発が進みはじめていた。後で調べてみると、イトーヨーカドーや住宅地になるらしい。また、並行して走っている貨物線はレール工場までつながっているために、そのまま残されているが、もしかすると、こちらもそう長くはないかもしれない。

ちょっとわかりにくいけど

上から見ると…
 川の十字路というちょっと変わったところに掛かるX型状のちょっと変わった橋を見に行くため、ちょっと寄り道。
 この橋、見る人が見れば気づくと思うけど、2004年1月からフジテレビ系で放送された「僕と彼女と彼女の生きる道」というドラマで主人公とそのこどもが通勤、通学でよく登場していた。実際に行ってみると、確かにちょっと変わってるなぁ…とは思えるが、あまり感動は大きくない。上空から見るともっと実感が沸くのだろうが…写真になると、この通り、よくわからない…。

夢の島大橋

若洲大橋
 今回の目的地まではまだまだ。夢の島大橋を渡って夢の島〜新木場へ。
 ゴミ最終処分場の代名詞のような「夢の島」は、30年以上前に埋め立てが終わった場所で、これから向かおうとしている若洲も、もともとは埋め立て地。お台場もそう。関係ないけど、首都高速の出口にある「13号地」とは、お台場の埋め立て時代の名前。そのほかの埋め立て地時代の名前は、どんなんだろうと今、調べてみたら「台場→13号地」、「夢の島→14号地」、「若洲→15号地」ということらしい。ご参考までに。夢の島あたりにやってくるくらいから風が強くなり、前に進むのが苦しくなってきた。
 新木場駅前を通り、製材工場やヘリポートなどの前を通り過ぎ、若洲大橋を渡ってようやっと若洲に到着。

ヨットの練習場

都内とは思えない!?(拡大)
 若洲は、島の西半分が工場と埠頭で、東半分が海浜公園とゴルフ場になっている。おそらく都心から一番近いパブリックゴルフ場だろう。そのゴルフ場を取り囲むような感じで海沿いにサイクリングコースがある。一周が4.5km。海を見ながらのサイクリングができるのも、都内ではここくらいじゃないだろうか?展望台で少し休んでからサイクリングコースを時計回りで回ってみる。左側に大きく広がる海、右側に緑豊かなゴルフコースという、都心から至近距離にある場所とは思えないほど。
 途中オブジェのように、おそらくここの埋め立て地造成の際に使用された機械が置かれていた。役目を終えて花に囲まれている様は、静かな余生を送っているといった雰囲気。人工磯部とかキャンプ場、風力発電施設の風車などを見ながらふたたび元の場所に戻ってきた。ゆっくり回ったので40分くらいかかった。
 今回の場合も、都心からこんなに近いところに…という好例だが、自転車もここで借りられるので、次回来るときはもうちょっとのんびり時間を過ごすために来てみたい。


今日走った地図
 上のが出発した新御徒町駅で、時計回りで若洲海浜公園に向かう。
 ずいぶん走ったような気がするんだけど、こうして振り返ってみると、意外とたいしたことがない…
 風が強かったので、体力を使った割には、距離が稼げなかったのかも。

おまけ 1
 帰りがけの、新木場駅近く。
交通事故でひっくり返った車を見かける。

おまけ 2
 今日は長袖を来ていった。
 で、日に焼けた。
 で、手首がこんな感じ。


5月の本棚

そろそろ5月も終わりということで、今月読んだ本を並べてみました。こちらをご覧ください
今月は、月初に連休もあったせいか、やたらと読んだな。


23日
日曜日
曇一時小雨

まるで隠れ家のような不思議な空間に…


 東武東上線中板橋駅北口を出てすぐのところに、その店はある。店の名は、KOJIRO(こじろー)という。幅1mもあるかないかくらいの狭く、かなり急な階段を上がる。
 階段を上がりきると、目の前にはシフォンケーキが入ったショーケース、3〜4席程度のアンティークな雰囲気の漂う椅子と窓際の鉢が目に入る…というか、店内はこれだけ。
 あまりにこぢんまりとしているので、ショーケースに入ったシフォンケーキがこの場で食べられるとは、知ってなければわからない気がする。
 実は訪れたのは今回が2度目。前回は満席(と言っても3人だけど)だったが、今日はお客さんがいない!これ幸いと、早速シフォンケーキ(ぼくは、シナモン、おじゃこはチョコレート)を注文する。カフェオレも頼む。しばらくしてカフェオレが出てきた。カフェオレは、一緒に出してくれたポットにも入っているので、自分で継ぎ足すことができる。たいていは一杯しか飲めないことが多いが、もうそれだけで嬉しくなってしまった。
 窓の外に目をやると、準急・急行列車の通過待ちをする各駅停車が、中板橋駅に比較的長い時間止まってるので電車の姿がずっと見られる。
 しばらくして、待望のシフォンケーキがやってきた。めいっぱいの生クリームでデコレーションされ、その隣にはアイスクリームで脇を固めている。しっとりしていて美味しいのはもちろん、すごく丁寧に作られているなと感じる。
 まるで隠れ家のようなどこか不思議な空間で、通過列車の振動に揺られながら過ごしたひとときは、最近感じたことのない心地よいものだった。値段も330円(シフォンケーキ)と比較的リーズナブルだったことも嬉しかった。シフォンケーキは週替わりらしいので、また是非来てみたい。

22日
土曜日
曇り時々雨

これが渋谷川

渋谷から代官山まで

 あまり行ったことのないところに行くシリーズ。今日は渋谷から代官山まで歩いた。賑やかなハチ公口の方ではなく、かなり南側に位置している反対側の新南口から出た。しばらく歩いていくと、東横線の高架と用水路みたいな川を見かける。おそらくこれが渋谷川。渋谷特有の地形を作った川なのだろうけど、そんな大きな仕事をした川のようには見えない。

キャッスルストリート
 さらにいくつかの店を覗きながら歩いていくと、ほどなくして代官山にやってきた。そもそも代官山という地名の由来は何だろう…と思って帰ってから調べてみたけどよくわからないらしい。代官山らしい店が並ぶこの通りを、キャッスルストリートと呼ぶとのこと。今回ここに来るにあたって初めて知った。

ダミーもくつろぐ
 しばらくウロウロしたところで、ワッフルが美味しいというWaffle'S(ワッフルズ)に入る。確かに美味しいことは美味しかったのだけど、これが高い!それでもかなりのお客さんが入って盛況だった。
 店を覗いていると時間の割には、あまり歩いていないので、元来た道ではない別の道を通って、渋谷駅方面に向かう。霧雨が強くなってきて傘を差しながら歩いた。

場所は明らかにしないってことで
 先週歩いた高輪付近と同様、このあたりも大使館が集まっているみたいだったので寄ってみることにする。大使館は、(休みなので)閉ざされた門と高い塀に囲まれた建物があるだけなのだが、都内のあちこちに治外法権の場所が散在しているなんて、なんだか不思議。ある大使館を見つけたので、よく見ようと入り口に近づいたら、突然ブザーが鳴り始めた。あわてて少し離れて、写真を撮ったら警備員の人が飛び出してきた。写真はダメという。昨今の世界情勢の変化から、かなり厳しくなったと言っていた。写真は使うなとは言われてないので載せちゃったけど…。

まるで、おまつり
 道玄坂のあたりに近づいてくると、どこに向かっているのかわからないような、たくさんの人の群れに出くわす。渋谷マークシティの中を通り、センター街を経由して、スペイン坂へ。坂を上がったところにあった、FMラジオのスタジオでは、松田聖子がやってくるらしく、人集りができていた。相変わらず小雨は降り続いている。PARCO、東急ハンズなどに寄り、人の群れが交差点を覆う渋谷駅前に出た。
 今日は、これまであまり縁のないところを歩いたが、なかなか楽しい一日だった。渋谷・代官山とどこか”食わず嫌い”だったのかもしれない。
 

15日
土曜日
晴れ

ダミーのところにカーソルを
合わせてみれば…

泉岳寺発高輪経由品川まで…

 図書館から借りてきたガイドブックを頼りに、これまであまり行ったことのないところに行ってみようということで、泉岳寺駅から高輪近辺をウロウロしてきたので、その記録…。

 まずは泉岳寺から。この泉岳寺、四十七士の墓があることで知られているが、一瞬、新選組と間違えそうになる。

ちょっと不安…
 お参りを済ませ、次の目的地へ。地図にも載ってないような細い路地を歩けとある。ちょっと不安になりながらもガイドブックにしたがって歩いてく。
 高輪公園という区立の公園でちょっと休もうかと思ったら、適当なベンチがなかったので、そのまま歩いていく。公園横の階段を登っていくと、いきなりそこは、高輪プリンスホテルの正面玄関。

二人の門出をダミーも祝福
すぐ脇には古い洋館が建ち、そこでは結婚式の写真撮影をしていた。あとから調べてみると、明治44年建築の旧竹田宮邸という比較的貴重な建物らしい。
 ガイドブックによると、この高輪プリンスホテルの中を通って、日本庭園を横切り、さらに新高輪プリンスホテルから抜けて行けという。そういうルートなのだから仕方がない。あんまりホテルの中を歩くような格好じゃないが気にしない。

原美術館の屋上から、
カフェを臨む…
 しばらく歩いていくと、原美術館というところに着く。知らなかったのだが、日本初の現代美術専門の美術館らしい。せっかく来たのだから…と入場料1000円を払って入館。野口里佳という写真家の個展をやっていた。作品は確かにある種の芸術性を感じないこともなかったけど、僕の撮る定点観察の時の写真とあまり違わないように思えてならなかった。写真をよく見たらいつものダミーが写ってそうな…そんな感じの写真もあった。それに作品数自体が数える程度しかなく、これで1000円とはちょっと…と思わざるをえなかった。ちなみにこの美術館の建物は昭和の初め頃に建てられた洋館で貴重なものらしい。この美術館の中にあるカフェで昼食を…と思ったが、やけに高いので断念。
 

品川駅は久しぶり
その後北品川方面に歩くようにとガイドブックにあったが、何も食べてなかったので、途中の御殿山ヒルズに寄ってみる。そこがまた、あまり自分たちに縁のありそうなところがなく、品川駅に行ってみることにした。さすがにここまで来れば、選択肢は豊富だ。東海道新幹線の品川駅ができてから初めて来た。六本木や汐留、お台場といったような感じの巨大なショッピング施設はないので、あまり長居するところもなく、今日はこれでおしまい。
 今日は少し期待はずれに終わってしまった。

9日
日曜日
曇時々雨

メロンパンブーム?

 ちょっと前くらいから、おじゃこのなかで、メロンパンブームになっていたが、世の中もちょっとしたメロンパンブームになってきたみたい。先日もテレビの情報番組でも紹介されていたっけ(そういう意味では、おじゃこは時代の先取りをしていた…と言えなくもない?)。
 そのメロンパン屋が近所のスーパーの前にオープンした。おじゃこにおみやげに買って帰ろうとしたら、売れてしまい、次の焼き上がりまで5分ほどかかるという。まぁ5分くらいならば…と待つと、しばらくして奥から、チョコチップメロンパン12個、メロンパン12個が出てきた(写真左)。1回あたりできあがる個数って少なめだな…と思っていたら、自分前に並んでいた人の分が次々と袋に入れられていき、みるみるうちになくなってしまった。かなり不安になったところで袋詰めは終了。順番が回ってきて、なんとか自分の分のメロンパンを確保!(ちょっと大げさか)1個125円。このころにはさらに長い行列ができていた(写真右)。肝心の味は、外はサクサクでとてもおいしかった。しばらくは売れ続けるんじゃないかな。ブームが終わっちゃったら、このメロンパン屋は何売るんだろう…余計なことか。

8日
土曜日
曇時々晴

4月2日

4月6日

4月7日

4月8日

4月14日

4月15日

5月2日

5月6日

5月8日
朝起きると…

 うちのハムスターの"りぶ"は、毎朝たいてい同じところにいる。木でできた台の上に乗ってじーっとしているのだ。今朝もそうだった。明るくなると行動をやめてしまうので、この上で何をしているのかはいつもわからずじまい。果たして彼女は何をしているのだろう…

3日
土曜日
曇のち晴

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散々な…

 昨日はおじゃこの実家の車で送ってもらった関係で、結果的に駅前に自転車を放置してしまったので、今日の夕方、駅まで自転車を取りに行く。すると、僕の自転車だけどうしても見つからない。よーく探してみると、自転車の海のはるか沖合にそれらしき自転車を発見。気が遠くなりそうになりながらも、パズルのような要領で、少しずつ自転車をずらしながら、なんとか救出に成功。

 その足で北区の図書館に本を返そうとしたら、ブックポストまでやっていなかった。今日は休館日だということは知っていたけれど、ブックポストまで休みだとは…せっかく重い本を持って歩いて駅まで来た上に、自転車を救出したのに…。立て続けに散々な目にあったような気がする。
 散々と言えば、ペコちゃん人形も最近盗難が相次いで、散々な目にあっているみたい。ニュースや報道バラエティ番組で、何度も取り上げられている。

 ただ、ちょっと気になるのは、盗む対象が「人形」ということもあるせいか、このニュースを伝え方がどこか、妙におもしろおかしく取り上げている傾向があるような気がしてならない。立派な犯罪なのだし、これらの人形が金になるということを暗に広めているということを伝える側として意識するべきではないだろうか。
 不二家にしてみたら、それはそれでいい宣伝になってるのかもしれないけれど。

4月2004年5月6月

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