古館伊知郎/著
新潮社
1,365円(税込)
「ニュースステーション」終了の後を受けて、古館伊知郎の「報道ステーション」が始まった。彼のしゃべりは決して嫌いじゃないし、番組自体も期待している。彼がどんなことを書いているのかと興味を持って、読んでみたのだけれど…「外務省をCNNに委託して民営化しろ」とか、「情報過多の世の中だと嘆くのならば、いっそのこと月一回『モザイクの日』をもうけてはどうか」とか「広末涼子が早稲田大学に入っただけで騒がれるのならば、堀越学園を早稲田大学堀越校舎とすれば、興味の対象にならなくなる」とか「どうせ使わない床下収納を亡くなったご先祖様の骨を埋葬すればスペースの有効利用と供養も兼ねられる」というような、話に前提があるにせよ、”極論”でまとめてしまう話が多くて、ちょっとつまらなかった。しゃべりと書き物とは違うのかもしれないけれど、期待していただけに残念だった。(2004/4/18)
【★★☆☆☆】 −04/04/18更新
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常石 敬一/著
講談社
840円(税込)
冒頭でも書かれているが「毒」と書かれたプレートがつけられた車を見かけると誰もがギョッとする。「毒」という言葉は、どこか人を惹きつける。地下鉄「サリン」事件、和歌山カレー事件の「ヒ素」、ゴミの焼却で発生する「ダイオキシン」、イラク戦争のきっかけになった「生物化学兵器」といった、毒に関わる問題が報道されない日はないと言っても過言ではない。そもそも、毒がとてつもなく微量で人を殺せてしまう理由や、毒による様々な事件やその対策など、日頃、見聞きしている毒にまつわる話がたくさん。(2004/4/18)
【★★★☆☆】 −04/04/18更新
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