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3月2004年4月5月
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2004年4月

おい、ブッシュ、世界を返せ!

マイケル・ムーア/著
黒原 敏行/翻訳

アーティストハウス
1,680円(税込)
 ここに書かれているすべてのことには賛同できないけれど、概ね著者の意見が実現すれば、少なくとも今より世界が良くなるような気がする。実際に報道されたニュースの詳細を見ていくだけで、ブッシュ大統領の抱える危険な状況を見ることができることは非常に興味深い。今回のイラク問題の背景を知ることができる。テロって何なんだろうということを改めて考えさせられる。
 ブッシュ大統領が「神に代わって行動している」みたいなことを、演説の中でしょっちゅう神様を引き合いに出すものだから、ついには本署内で”神様”が登場し、神様の立場でブッシュ大統領のことを書いているところは、ちょっとバカバカしいが、「別にブッシュ大統領は、パパブッシュ(元大統領)の息子であって、神の子ではない」とか「『神よアメリカに祝福を』という歌を歌わない方がいい、神様がアメリカだけをえこひいきしない」とか、アメリカ人にも聞いてもらった方がいいところもあった。
 また、アメリカのこれまでの犯してきた問題を改めて明らかにし今回のイラク問題との比較や、次回の大統領選挙で「打倒ブッシュ」を実現するためにどのように行動すべきか…という具体的な方法なども紹介されている(もちろん直接は関係ないけれど)
 米軍をイラクに駐留し続ける必要があるというのならば、まず、本書で書かれていること事実や疑問を、まずみんなで共有して、ブッシュ大統領に答えてもらってからにしてもらいたいと思った。(2004/4/18) 【★★★★★】 −04/04/18更新


ホーローの旅   歯医者さん雑学ノート
泉麻人/著 町田忍/著
幻冬舎
1,470円(税込)
大村崑の「元気ハツラツ!オロナミンC」のホウロウ看板は、その数をどんどん減らしているけれども、その存在感たるや、いまでも人々の心の中にしっかり残っている…と言っても過言ではないほどのインパクトがある。そんなホウロウ看板を徹底的に追い続けたドキュメント。大村崑のホウロウ看板誕生秘話や、実際にホウロウ看板を作った人、それを取り付けに行った人たちの実際の声がまとめられており、単なるマニア本の枠を超えた「ホウロウ看板文化論」として、ホウロウ看板ファンのバイブルになることは間違いない!?(2004/4/18) 【★★★★☆】 −04/04/18更新
  武田浩/著 実方藤男/著
ダイヤモンド社
1,575円(税込)
たびたびお世話になるのに、知らないことばかりの歯医者さんのお話。これまで常識だと思われていたようなことでも、実際は全く逆なんていう話も載っていて、とても興味深い。虫歯予防には「食後3分以内に3分間歯を磨く」って覚えている人も多いと思うけど、科学的にはこれは全く根拠のない話らしい。むしろ食事の前に歯を磨いて、虫歯の原因となる歯垢を取り除くのがいいそうだ。そもそも歯垢がなければ、食べカスを元に細菌が増殖することができず、虫歯にならないという寸法だ。歯医者さんのお世話になる人は必見かも。(2004/5/5) 【★★★★☆】 −04/05/05更新


そして世界は狂いはじめた   毒物の魔力
古館伊知郎/著
新潮社
1,365円(税込)
「ニュースステーション」終了の後を受けて、古館伊知郎の「報道ステーション」が始まった。彼のしゃべりは決して嫌いじゃないし、番組自体も期待している。彼がどんなことを書いているのかと興味を持って、読んでみたのだけれど…「外務省をCNNに委託して民営化しろ」とか、「情報過多の世の中だと嘆くのならば、いっそのこと月一回『モザイクの日』をもうけてはどうか」とか「広末涼子が早稲田大学に入っただけで騒がれるのならば、堀越学園を早稲田大学堀越校舎とすれば、興味の対象にならなくなる」とか「どうせ使わない床下収納を亡くなったご先祖様の骨を埋葬すればスペースの有効利用と供養も兼ねられる」というような、話に前提があるにせよ、”極論”でまとめてしまう話が多くて、ちょっとつまらなかった。しゃべりと書き物とは違うのかもしれないけれど、期待していただけに残念だった。(2004/4/18) 【★★☆☆☆】 −04/04/18更新
 

常石 敬一/著
講談社
840円(税込)
冒頭でも書かれているが「毒」と書かれたプレートがつけられた車を見かけると誰もがギョッとする。「毒」という言葉は、どこか人を惹きつける。地下鉄「サリン」事件、和歌山カレー事件の「ヒ素」、ゴミの焼却で発生する「ダイオキシン」、イラク戦争のきっかけになった「生物化学兵器」といった、毒に関わる問題が報道されない日はないと言っても過言ではない。そもそも、毒がとてつもなく微量で人を殺せてしまう理由や、毒による様々な事件やその対策など、日頃、見聞きしている毒にまつわる話がたくさん。(2004/4/18) 【★★★☆☆】 −04/04/18更新



ウッふん  
藤田 紘一郎/著
講談社
1,575円(税込)
 考えてみれば不思議なもので、なぜか小学生〜中学生のころ、学校でウンコすることなど決してできるものではなかった。仮にどうしようもなかった場合だけ、みんなから知られないように気をつけて離れたトイレに行ったものだ。
 おそらく、最近の日本人とウンコとの出会いは、そういうつらい状況から始まっているのかもしれない。本書では日陰に追いやられがちのウンコとの”ふれあい”について書かれている。内容を再編(かなり変えないと駄目かも)すれば、小学生や中学生に読ませるテキストにもなるんじゃないか。(2004/5/5) 【★★☆☆☆】 −04/05/05更新