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旅行記録

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柴又七福神



 今年の正月は諸般の事情があって、一般的な七福神めぐりの時期(元日から7日、もしくは15日)に行くことができなかった。


より大きな地図で 葛飾七福神 を表示


 今年の七福神めぐりは中止?と思っていたが、捨てる神あれば拾う神あり。

ご本尊のご開帳はしてないけど、巡ったことを証明する御朱印を押してくれる七福神に行ってみることにした。

今年訪れたのは、柴又七福神。

色紙代200円、御朱印代各200円。基本的にどこのお寺でも色紙を買い求めることができる。受付時間は、午前9時から午後4時までだそうだ。




寿老人
(観蔵寺)

京成高砂駅から線路沿いに沿って歩くこと、数分。お寺も線路沿いにあって、電車の中からも見えた。

となりを京成線の電車がひっきりなしに通っている。

色紙と御朱印をいただく。

ご開帳が終わっているから、七福神を巡っているという感覚はちょっと薄い。

それでも、数分ここにいただけで、同じように七福神めぐりをしている人たちの出会った。

こんな注意書きが…

どうしてもご神体を拝みたいという人がいるのかもしれない。

ご神体は、恐れ多い存在なのだ。

恵比寿
(医王寺)

七福神は比較的近所に集中しているか、それぞれが離れているか…という場合が多いが、柴又七福神は、ちょっと変わっていて、一カ所(寿老人の観蔵寺)だけが極端に離れていて、それ以外が比較的集中している。極端に離れているといっても、十分歩いていける距離だ。

観蔵寺から歩くこと20分あまり。北総鉄道の新柴又駅からすぐのところに医王寺がある。

最初、入口がわからなくて、ぐるっと一周してしまった。お寺が見えているのに、どうやって入ったらいいかわからないのだ。

色紙を買い求めたときに、一緒に渡される袋の裏に、簡単な地図が描かれているが、そこに、わざわざ“入口”の位置が書かれていたのは、こういう理由だったのかと、初めて知る。


 
大黒天
(宝生院)

2〜3分で、3つ目のお寺宝生院へ。境内が広く、昔ながらのお寺の雰囲気。本堂に向かう参道の両脇に七福神の幟が雰囲気を盛り上げる。

色紙に御朱印を押してもらうと、お寺の方に「ご本尊をご覧になりますか?」と声を掛けていただく。

特別に、ご本尊を拝観させていただいた。

真正面に、これまで見たことのない大黒天がこちらを見て笑っている。あまりのユニークなご本尊にビックリだ。

全身真っ黒。目が光り、笑った口元の赤が強く印象に残る。何かに似ていると思ったら、笑ゥせぇるすまんだった。

しかし、これは宝生院のご本尊である大黒天であり、七福神のご本尊ではない…とのことで、その左隣に、七福神のご本尊があった。こちらは、見慣れた感じの大黒天。

 

せっかくの機会なので、写真を撮りたかったが、なんとなくそんな雰囲気ではなかったので、断念。

福禄寿
(万福寺)

ぶらぶら歩いて10分弱で万福寺に到着。ここも住宅地の中のお寺だ。

“一回一誦”と書かれた回し車?を見つけた。おそらく、これをぐるっと回すと、般若心経?お経?を読んだのと同じ効果があるのだろう。

いつも思うのだが、「お経を読んだことにする」っていう発想っておもしろい。似たような仕組みに、四国八十八カ所を回ったことにするみたいなのもある。

七福神巡りをしていても、ご本尊がいないから、ほとんどスタンプラリーみたいな感じになってくる。


 
毘沙門天
(題経寺)

万福寺から、5分弱で題経寺に到着。

題経寺と言われてすぐに「あぁ」とわかる人は、そうさうな柴又通か、柴又の地元の人じゃないかと思う。

柴又帝釈天のことだ。僕も今回、七福神巡りをするまで知らなかった。7カ所ある七福神巡りのお寺の中で、規模も参拝客も賑やかさも、やはりここは別格。

七福神巡りの扱いはかなり小さい。幟と手書きの“七福神”と書かれた看板が、それを表していた。

御朱印をいただくは、おみくじやお札を売っているところと兼ねられていて、少なくとも、御朱印をもらっている人はいなかった。

目立たないだけかもしれない。

そのすぐとなりに、「柴又七福神おみくじ」なる箱があった。

特に七福神と関係があるわけではなく、単なるおみくじ自動販売機のようだが、お金を入れると獅子舞が見られるようになってる。獅子舞い踊り代?が含まれているせいか、200円と、ちょっと高め。

   

遅めの昼食をとって、次のお寺に向かう。

布袋尊
(良観寺)

本当は、帝釈天のすぐとなりにある真勝院に行くつもりだった、またまた道を誤り、真勝院の裏手に回ってしまったため、もうちょっと離れた良観寺に行くことにした。

とは言っても、帝釈天から歩くこと5分ほどで到着。

お寺は踏切の目の前にある。

単線の京成金町線が金町方面に走っていった。

布袋尊は、見るからに福がありそう。ここでは、布袋ではなく寶袋尊と呼ばれているようだ。

願掛け寶袋尊が圧巻。巨大な寶袋尊が目の前に立ちはだかっている。

案内によれば、この寶袋尊のおなかに両手を当てて、自分の達成したいことを一心に念ずるのだそうだ。

三度時計回りにおなかを撫でる…願い事はあったのだけど、石でできた寶袋尊のお腹はものすごく冷たくて断念してしまった。


弁財天
(真勝院)

柴又七福神の最後は、弁財天。

途中、寄り道しながら歩いたために、10分ほど掛けて到着。さきほど昼食で食べた 川千家のすぐ裏だった。たぶん裏口を出れば目の前だったのかもしれない。

時刻はもう15時半。太陽の光もだいぶ傾き掛けてきた。

こちらは、帝釈天の賑やかさとは比べるまでもなく、参拝客は誰一人いなかった。御朱印をもらおうと寺務所に近づいたら、どこで見ていたのか、すーっとサッシの窓が開いた。

「ご満願、ご苦労様でした」

ということで、コンプリート…じゃなくて、柴又七福神、満願達成。


 

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取材 2010/1/16
作成 2010/1/17

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