[これは、2007年9月11日〜14日にかけて出掛けてきた記録です]
久しぶりに電車での旅行。
赤羽にも止まる特急草津1号・水上1号に乗って、まずは高崎まで。高崎からはレンタカーを借りる。
そのまま軽井沢へ…は行かず、旧国道18号線で碓氷第三橋梁へ。
通称「めがね橋」と呼ばれるこの橋は、かつて特殊なレールを使って横川駅と軽井沢駅を上り下りしていた旧信越本線の一部だったところだ。両駅間は10数キロしかないが、その標高差は500m以上もあり、その急坂を克服するための工夫のひとつとして、2本あるレールにもう1本、歯(ラック)の付いたレールを敷き、列車が滑らないように走っていたのだ…。
ここは以前からずっと行きたかった場所だったので、「ようやく…」といった気分だった。
「旧道は通行止め」と書かれていたが、「めがね橋までは行けます」ということだったので、とにかく行ってみる。
曲がりくねった山道を進んでいくと、突然目の前に煉瓦のアーチが表れた。うっそうと茂る森の中に突然“人工物”が現れるとギョッとするが、このアーチはもともと存在を知っていたせいもあるだろうが、自然の中に溶け込んでいて、すっかりなじんでいる気がした。
旧道はここまでで行き止まりになっていた。この先は崖崩れになっているという。予定ではこの旧道を通って軽井沢まで行くつもりだったが、いったん戻らなければならない。
脇道からめがね橋に上がれるようになっているというので、はやる気持ちを抑えながら登り口まで行ってみると、カラーコーンで立ち入り禁止と書かれている。理由も特に書いておらず、しかもその作りが簡易的な感じであったので、注意しながら登ってみることにした。ただし、この橋を渡って向こう側のトンネルの方まで歩いていくことは断念した。
想像を絶するさまざまな苦労を重ねて完成した橋やトンネル・・・ここをかつて多くの列車が行き来したとはにわかには信じられなかった。煉瓦のひとつひとつがその様子をじっと見ていたのだろう。そうした現場に居合わせた煉瓦と同じ場所にいるだけで、何かが伝わってくるような気がしてくる。気のせいかもしれないけど。
もうちょっとゆっくり見ていたい気もしたが、めがね橋を後にして、碓氷湖へ。水面を覆う膨大な丸太や木片に驚く。旧道の行き止まりもそうだったが、先日の台風はあちこちに大きな影響を及ぼしているようだった。
そのすぐ脇にトンネルがあるのをおじゃこが発見。先ほどは行けなかったトンネルを歩いてみた。このまま歩いていくと、横川駅まで行ける遊歩道になっているらしい。
ようやく軽井沢に向かう。天気はどんどん悪くなり、ついには雨が降り出した。
軽井沢に着いて最初に訪れたのが、「軽井沢タリアセン」というところで、塩沢湖を中心にいくつかの美術館が集まった施設だ。ペイネ美術館、深沢紅子野の花美術館、軽井沢高原文庫などを順に回る。
13時を回ったので、そろそろ昼食…ということで、明治四十四年館(深沢紅子野の花美術館)の中にある、パスタ屋で。地元の野菜やきのこがふんだんに使われていて、美味しかった。
軽井沢の中心、軽井沢銀座(旧軽銀座)へ。
とりあえず町営の駐車場に行ってみると1時間400円、2時間500円…とそこそこする。その点その周囲に点在する民間の駐車場は1回500円というのが相場のよう。そんななか比較的旧軽銀座に近い駐車場で400円というのを見つけた。安いのは良いけど、そこにはおどろおどろしい看板が…
それにしても、軽井沢でのジャムのお店は、いつの間にこんなに増えたのだろう。
ずいぶん以前から名物のひとつとして有名だったが、ここまでたくさんのお店ができているとは知らなかった。旧軽銀座の至るところにジャムを取り扱っているお店があった。その多くが試食させてくれるので、結構お腹がいっぱいになってくる。
おやつが、試食のクラッカーだけ…ってのは、やっぱり、ちょっとひもじい感じだったので、軽井沢では有名なミカド珈琲でおやつを食べることに。しっとりとしたロールケーキには甘すぎないホイップがかかって絶妙なお味。特売98円のロールケーキとはわけが違う。…とは言うものの、98円のロールケーキも好きだけど。
いよいよ雨が強まる。
本来は、白糸の滝、鬼押出し園などを見ながら、嬬恋方面に行くつもりだったが、急遽予定を変更して、軽井沢プリンスホテルショッピングプラザに行くことにした。ここなら雨には濡れずに済む。
ここから今晩の宿泊地である嬬恋プリンスホテルは車で1時間ちょっとの距離だが、途中の道路は真っ暗だし、雨もひどいし、運転は大変でちょっと疲れてしまった。
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