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旅行記録

愛知万博に行ってきました

 誕生日休暇は、誕生日の該当月に取得しないと、権利が消滅してしまう。昨年は仕事でその権利を行使せずじまいだったので、今年ことどこかで取ろうと思っていたが、結局ズルズルと遅くなって、8月の最終週まで持ち越してしまった。
 で、出掛けたのが、ずっと行きたいと思っていた愛知万博。行きたいと思ってたくせに、いざ行くとなったら、どのパビリオンを見に行くかあんまり考えてなかったことや、想像以上の混雑などで、結局は中途半端になってしまった。
 ここでは、愛知万博の気になった点などを挙げながら振り返る。


会場までの道のり


東京駅八重洲口
 東京を出発するときは、ちょうど台風が千葉に上陸した直後で、強風と強い雨が降っていた。新幹線の遅れが心配されたけど、定刻通りの運転で名古屋へ。名古屋でお客さんがどっと下りて、ほとんどの人が、万博会場近くの万博八草まで行く快速エキスポシャトルに乗り換えた。


快速エキスポシャトル

リニモへの乗り換えもひと苦労
 一瞬今日が平日だということを忘れてしまうくらいの混雑ぶりに驚いた。
 名古屋から万博八草駅まで約40分。途中名古屋市内の駅と、乗り入れをする愛知環状鉄道と接続する高蔵寺以外はすべて通過するので、まさに万博に行く人のための列車…と思いきや、意外と途中での乗り降りがあったが、乗っているほとんどは、万博へ行く人たちだった。

 万博八草駅でリニモに乗り換え。10両編成のエキスポシャトルから下りた人たちが、わずか3両編成に乗ろうとするのだから、混雑するのは当然で、乗り換え口はたくさんの人たちであふれていた。その整理をする係員たちが、それぞれ各自の拡声器で注意を呼びかけるものだから、大変な騒々しさだった。

リニモの車内
 リニモに乗り込むまでに20分近く掛かる。が、乗車時間わずか3分。もうちょっと何とかならないものかな…と思うけど、万博が終わってしまえばこんな混雑がウソのような状態になるのだから、あんまり対策を考えるってことはしないんだろうな。



入場するのもひと苦労
 入口もかなりの混雑。混雑の理由は、入場口ですべての持ち物の中身がチェックされ、飛行機の搭乗口のような金属探知機を通り抜けるためだった。主にチェックされるのは、ペットボトルの持ち込みされないようにするためのようで、入口の手前ではペットボトルの中身を紙コップに空けるよう呼びかけていた。
 ペットボトルの中身に爆発物などを入れられないようにするための措置だろうけど、あとから振り返って思い出してみると、持参した水筒は特に問題なく持ち込まれていたようだったので、なんのためのペットボトル排除なのかよくわからなくなる。


暑さと混雑…ひたすら忍耐


三菱館に並ぶ人たち(120分待ち)
 何度も言うようにとにかくすごい混雑で、人気の企業パビリオンは開場直後から2〜3時間待ちと言った状態だった。平日(金曜日)ですら、そんな感じで、翌日土曜日はさらにひどくなっていた。

 各パビリオンでは事前に予約ができるようになっているが、これだけ混雑が続いていることもあって、事前に予約できるようなパビリオンは皆無。当日予約という制度もあるが、こちらもどうやら開演前から並んで、開場と同時に全速力で当日予約機に並んだとしても、わずか1時間程度で定員に達してしまう有様。

 そんな状態だから、事前予約ができた入場券が、インターネットのオークションで高値で取引されているのを見ると、なんだか複雑な気分になってくる。


冷凍マンモスを見ようとする人たち
 まず行ってすぐに、整理券を配布していた「グローバルハウス」に並ぶ。ここの行列のためには屋根がついていたことや、列がどんどん前に進むこともあって、比較的楽に並ぶことができたが、一部のパビリオンでは、直射日光が照りつける中での順番待ちのところもあった。それでも何時間も並ぶのだから、相当の信念というか、執念のようなものを感じる。それも年齢、性別を問わないってことは、日本人の気質?…と思ったら、意外と外国人の姿も見えたので、もしかすると、この会場の雰囲気が並ぶということの抵抗感をなくしているのかもしれない。

 携帯電話で待ち時間の一覧が見られるサービスは、とてもありがたかった。ただ目安ということもあるのか、2日目に行ってみた韓国館は、表示では30分となっていたが、実際はかなりのずれがあった。


意外な国の意外なおもしろさ

 比較的並ばないで済むのは、外国館ということで、最初からどんどん見ていくつもりだったが、パビリオンの数も多いので、できるだけ効率よく見たいと思うのは人情とというもの。多少は評判の高いところは見ていきたいということで、事前に掲示板などで調べていった結果…
  • アメリカ
  • 韓国
  • クロアチア
  • スイス
  • イタリア
なんてところが面白いということで、順を追ってみていくことにする。


実物は撮影禁止(レプリカ)
 イタリア館では、2000年以上も前に作られたブロンズ像を見学することができる。このブロンズ像は、1998年にイタリアのシチリア島沖で漁船によって奇跡的に海中から引き揚げられたもので、その歴史的価値は計り知れない。どうやら今回の万博での出展が最初で最後の国外展示になるらしい。
そんな思いでこの像を見ると、これだけで「来ただけのことはあった…」だなんて思えてしまう自分は単純なものだ。




右奥がクロアチア館
 続いてよったクロアチア館。そもそもクロアチアってどこだっけ?程度しか知らない…というか、国名しか知らないところだったので、正直あまり期待しないで行列に並ぶ。ちょうど並んでいたところで、とある人と出会うことになったので、もし内容がつまらなかったとしても、まぁよしとしよう…だなんて思っていたのだが…

塩田をスクリーンに見立てるなんて…
 これがまたいい意味で期待を裏切る内容で面白かった。
 最初に通された部屋で、クロアチアと塩田とのつながりを印象づける映像が上映される。それが終わるととなりの部屋に通される。塩田を模した空間を通って奥まで歩く。柵が閉まると、その場所全体がずっと上に引き上げられて2階へ。ちょうど今歩いてきた塩田を見下ろす感じになる。観客が塩田を取り囲むようになったところで、真下の塩田が映画のスクリーンになる。なかなか考えたものだ。
 凧揚げをする少年の手から離れた凧が、クロアチアのさまざまな場所を飛び回っていくというストーリーで、ナレーションは一切ない。映像と音だけだ。けれど、塩田から田園風景、街並みなど美しい映像を通じて、クロアチアという国の様子がとてもよく伝わってくる感じがした。


 スイス館は、建物に書かれた、そのものズバリ「山」という文字が目に付く。それがそのままスイス館のテーマとなっている。
 観客は、入口で懐中電灯を模した音声ガイドを渡される。これを展示物の所定の的?に当てると、その展示の解説が流れてくるという仕掛けになっていて、自分の興味のある展示にライトを当てていくことで、各自の知的好奇心を探る探検に出ているような感じだ。説明は若干難しい感じはしたが、それでもどれも貴重な本物が展示されていて、とても興味深かった。

ナポレオンが亡くなった時に
使用したベッド

世界初のインターネットが考案された際に
使用されたコンピュータ

まるでアルプスに訪れたような
撮影ポイント

 翌日訪れたアメリカ館は、ベンジャミン・フランクリンが現代にタイムスリップして人類の進歩を紹介する映像が楽しい。観客席自体が振動したり、実際に雨が降り注いだり…と、映像だけでとどまらないアメリカンテイストな感じ?がよかった。後ろの座席子供が泣いてなければ、もっとよかった。
 そう言えば、入館前のチェックの厳しさもアメリカ館ならでは?といったところかもしれない。金属探知器と手荷物検査を受けて館内に入る。最初のコーナーでは、ベンジャミン・フランクリンの像が出迎えてくれる。映像を楽しんだあとは、アメリカの実力をまざまざと見せつける展示と続く。もうずいぶん昔に行った、ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館を思い出させた。

やはりテロ対策は厳重

アメリカ建国の父

アメリカの実力


ある人に出会う


何やら物々しい雰囲気に…
 イタリア館の入口がどこだろう…とウロウロしているときに、なにやら遠くでロープを持った人たちが数人くらい集まって、どのあたりにロープを引こうかと話し合っていた。何かパレードとかあるのかな…なんて思いながらも、とりあえず入口が見つかったので、気にもとめずそのままイタリア館へ。イタリア館を出たところが、クロアチア館の行列の最後だったので、続いてその行列に並んだ。
 あたりを見渡してみると、先ほどのロープがずっと向こうから数メートル間隔で2本引かれていて、ロープとロープとの間には人を通さないように、係の人たちが見守っているという感じだった。周囲の人たちの話によると、どうもここを皇太子殿下が通るらしい。

ダミーに挨拶する殿下
 各パビリオンの出入口が封鎖され、行列もの流れも固定されてしまった。おかげで最前列で誰にも邪魔されることなく見学?見物?できることになった。待つこと数分。向こうからそれらしき集団が歩いてくる。先頭を歩くのは、やはり皇太子殿下だった。

…と思ったら、となりのおばあさんへ
 せっかくだから?と、ダミーと一緒にカメラに収める。ダミーを皇太子殿下に見せたが、特にこれといった表情の変化は見せない。さすが皇太子殿下だ。彼は手を振りながら歩いていく。ふと僕のすぐとなりのおばあさんの前で歩みを止めて「今日はいろいろご覧になりましたか?」みたいなことを話しかけていた。すぐとなりだったので、「嫁は元気ですか?」と聞こうと思ったが、ちょっと離れたところに怖そうな人がじっと見ていたので諦めた。
 さすがに皇太子殿下は行列に並ぶわけではなく、その後いくつかの外国館を回っているいたようだ。珍しい人に会えて良かった。


会場内の交通手段について


前を歩く人が人除けをする
 以前から、愛知万博は電車のような軌道系交通がほとんどなく、鉄道趣味的には、これといった見どころのないな…なんて、思っていたが、実際に訪れてみてそれをさらに実感した。
 愛知といえばトヨタ自動車のお膝元だから…なのかもしれないが、バスのような乗り物ばかりが目に付いた。会場内を環状運転しているグローバルトラムは、3両編成のバスだが、”人除け係”を前に従えて走っていることからわかる通り、あまりに遅く当然輸送力も小さい。

運転はモリゾーの担当(うそ)
 また、IMTSは無線通信で連結しないでも編成を組んで自動運転できるシステムだけれど、これも何でバスである必要があるのかよくわからないけど、どんなに混雑していようと、増発されるようなことはなかった。グローバルトラムにしても、IMTSにしても、大量の人々を運ぶという目的を達成するように作られていないと言えばそれまでだけれど、万博にこれだけ人たちが訪れるというのは、計算外だったということなのだろうか?もう少し状況に応じたフレキシブルな輸送ができないものか?

結局はバスかよ
 フレキシブルといえば、帰りがけにこんなことがあった。
 閉場は22時となっているが、多くのパビリオンは21時で終了となる。したがってこのあたりの時間になると、来訪客がリニモに向かって一気に流れてくる。当然、あんなちっぽけなリニモではさばききれるはずもなく、ホームへの入場が制限がはじまる。
 そうこうしている間に、臨時のバスが走っているということで、乗り場に向かってみると、バスが何台も次々とやってきては、乗客を運んでいるではないか。これこそが、交通機関に求められるフレキシブルさだと思う。


人気パビリオンについて


冷凍マンモス入口
 先述の通り、何とか整理券を入手して、冷凍マンモスを見ることができた。今回の万博の目玉のひとつともいえる展示だから、絶対に見ておきたかった。冷凍マンモスのあるグローバルハウスは、2種類の見学コース(blue、orange)があってそれぞれ内容が異なるが、最後に冷凍マンモスが見られるという部分は同じだ。内容が違うというのならば、やはり見ておかねばならないと、整理券をなんとか2種類入手しておく。
 blueはソニーの開発したプロジェクターで迫力の映像を楽しむコースで、orangeはNHKのハイビジョン映像と読売新聞による地球と生命の歴史を振り返る展示となっている。いずれも万博ならでは…といった趣向の凝らされた内容だったと思う。
 そしてお待ちかね、冷凍マンモスの見学は、動く歩道に乗る間しか見られないから、予想通りあっという間の出来事…として終わってしまう。一番の関心は、そこでダミーとのツーショットができるかだったが、無情な「撮影禁止」。しかもマンモスの展示は全体に薄暗いから、フラッシュ無しではどうしようもない。仕方なく、目に焼き付ける。マンモス最大の特徴のひとつ、長い毛はもちろん、肌のヒダまでもがしっかりと残っていて、かつて実際に生きていたんだと実感させられる。


三菱未来館

JR東海超電導リニア館
 そして、やはり万博といえば、国内企業のパビリオンを抜きには語れないだろう。当然僕も行きたいところをあらかじめチェックしておいたが、それはまったく無駄な作業だった。あまりに行列が長く、予約無しではただ並んでおしまいになりかねないと思ったので、行列が比較的短かったパビリオンだけに行くことにした。それでも見ることのできた「三菱未来館」、「JR東海超電導ラボ」には、それぞれ約1時間並ぶことにはなったが…
 三菱未来館は「もしも月がなかったら」というテーマで月の誕生から、地球に月がなかった場合の現在との環境の違いなどを映像で伝えるパビリオン。なかなか興味深い視点で取っ付きやすいテーマだったこともあってか、映像の終わりには拍手もあがっていた。できればもう一回見たかった。
 JR東海超電導ラボは、超電導の秘密をわかりやすく説明するパビリオン。他のパビリオンと違って、多少勉強色が強い感じの内容だけに、関心の度合いによって、評価は分かれるかもしれない。


つまらなかったパビリオン

 (これはまたの機会に…)


その他にも…

 いろいろ書きたいのは山々ですが、とりあえずざっとこんな感じで。上記の「つまらなかった…」も含めて、また思いついたら書きたいと思います。翌日は博物館明治村にも行きましたので、そのときの模様もまた書こうと思います。
(2005年9月4日)

 取材 2005年8月26日、27日


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