遅めの夏休み。たまにはちょっと遠出しようということで、伊豆方面に行って来た。
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まず向かった先は西伊豆の堂ヶ島。そういう名前の島があるのかと思ったがこのあたりの地名なのだそうだ。宮城県の松島のような景色で変わった形の島々や岩が点在している。東京から首都高速の渋滞をくぐり抜け、沼津インターチェンジ付近では道を間違え、速度の遅いトラックに道を阻まれながらも、なんとか4時間かけて到着。ありがたいことに今日はいい天気だ。途中なぜか渋滞はしていたものの、平日ということもあって駐車場は空いている。それでも遊覧船に乗り込む観光客は少なくない。
さて、ここ堂ヶ島の一番の見どころは、やはりなんと言っても海の洞窟で、最大のクライマックスが洞窟の天井の一部がくり抜かれたような天窓洞(てんそうどう)だ。国の天然記念物にも指定されている。洞窟めぐりの遊覧船は5分〜10分おきに運行されていて、ほとんど待たずに乗れる。大人920円。一番前の席に陣取って、風景を楽しむ。なかなか洞窟の方には行かない。一番の見どころなので、やはり一番最後だ。15分くらいして洞窟の前に来た。先に洞窟の中に入っている遊覧船が出てくるのを待つ。自分たちの乗る船の横を通り過ぎたのを見計らって、長い汽笛を何回か鳴らしいよいよ洞窟の中へ。同じ船に乗っていた観光客が思わず口にした「ディズニーランドのアトラクションみたい!」という言葉がぴったりくるような、確かにすばらしい光景だった。天気がよいせいで太陽の光が、ぽっかりと空いた天井から海まで降り注ぎ、海面がエメラルドグリーンに輝いていた。もっと眺めていたかったが、無情にも遊覧船は天窓洞をあとにする。
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天窓洞を見上げる |

海の水がきれい |

トンボロが始まってるみたい |
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続いて「トンボロ」という珍しい現象を見に行く。遊覧船の乗り場から歩いて数分くらいのところ。干潮時に島まで歩いて渡れるくらいの道というか磯が出現する。干潮時に必ず現れるというものでもないみたいで、干潮時の海面の高さによって、出たり出なかったりするらしい。今は、まさにこの時間が出現する干潮時間だったので、急いで現場に向かう。遊覧船からもちょっと見えていたが、すでにトンボロ現象が起きていて、島までの一本の道ができていた。勝手に「砂浜」がつながっているようなイメージでいたのだが、実際には丸い石がごろごろしていて、かなり歩きにくい。この丸い石と石との間や、石の下にはたくさんの海の動物が住んでいる。ここはヤドカリはもちろん、カニやウニ、なまこ?など文字通り生きた理科教材でいっぱいといった感じだ。つながった先の島は、三四郎島と呼ばれている。3つの島なのに海から見ると4つに見えることからその名が付いたとのことだが、さっき乗った遊覧船からは確認ができなかった。先の島まで渡ろうと思ったのだが、どうも干潮の時間は終わりかけていたようで、島と島を結ぶ道が狭くなってきたため、残念ながら隣の島までは渡れなかった。磯の動物たちを観察しながら、もと来た道を引き返した。
遊歩道を歩いて、さっき遊覧船から見た天窓洞は上からも眺めに行く。すると十数メートル先の土産物屋からおばあさんが飛び出してきて「写真を撮ってあげるよ」と言ってきた。好意をありがたく受けると、昼食を食べて行ってくれとか、お土産を買っていってくれとしきりに頼んでくる。遊歩道を歩いたらここに戻ってくるつもりだったので「あとで来ます」と言うと「本当かい?信じてるからね、戻ってきてね」と懇願される。本当に戻るつもりだったのだが、そのまま歩いていったら車を停めている駐車場に出てきてしまったので、結局おばあさんのいる土産物屋に戻ることはなかった。商売とはいえ「信じているからね」という言葉が気に掛かって、妙に後味が悪い気分がした。肝心の天窓洞を上から見ても、大した感じはしない。やはり下をくぐるに限る。
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見落としそう |

寂しい駐車場 |
堂ヶ島をあとにし、土肥に向かう。隣町の戸田には何度か行ったことがあるが土肥は初めてだと思う。ここは古くから金山が有名らしい。Googleで土肥と検索すると一番最初に土肥金山の紹介ページが出てくる。まず訪れたのは「龕附天正金鉱」(がんつきてんしょうきんこう)というところ。ここにこのような史跡があるということを知らなければ、見過ごしてしまいそうな感じでひっそりしている。駐車場に車が2台止まっていたものの、訪れた客は僕たちだけのようで、事務所からおじさんが出て来て僕たちが入ってくるのを待っていた。

どんどん行く |

一番奥に、龕と呼ばれるほこらがある |
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この龕附天正金鉱は、伊豆では最も早い1577年に発見されている。当然手掘りでその苦労は、案内してくれるおじさんによって語られる。でも、このおじさんの口調にはかなり癖があって、言ってることの半分くらいしかわからない…。詳しく聞こうとしても、どんどん歩いていってしまうし、話題もどんどん先に進んでしまうので、どうしてもタイミングがつかめない。それでも、坑内に明かりをともす際、かなりの煙が出てしまうことから、いかにその煙を排出するかとか、坑内の換気のための工夫など、当時の人々の知恵を知ることができる。
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次に、すっかり観光施設の体裁の整った「土肥金山」に行った。かなり鄙びた龕附天正金鉱と違って、大型の観光バスが止められる駐車場や土産物施設も併設されている。今回ここを訪れたのは、砂金取り体験をするためだ。30分間600円、微妙な価格設定だ。安倍川とか富士川、狩野川といった付近の河川の名前の書かれた水槽が並んでいる。その中に砂金が混じっているらしい。受付を済ませるとプラスチック製の皿を渡され、安倍川に連れて行かれた。川は自分では選ぶことはできず、変更することもできない。所定の位置に着くと、係の人に砂金取りの方法を伝授してもらう。さすが係の人は手慣れたもので、あっという間に砂金を見つける。同じようにやっているつもりでも、なかなか砂が減らないし、減っても砂金は残っていない…ようやく数個見つけたころには、30分なんてあっという間に過ぎてしまい、体験終了の知らせが…。結果は1〜2mm程度の砂金が数個。人によっては50〜80個も見つけるというのだから、恐れ入る。

不思議な水槽が並ぶ |

やっと取れた砂金は… |

僕の(右)はおじゃこ(左)に
比べて不純物が多い
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拡大するとこんな感じ |
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誰もいない大駐車場 |

客の姿が見えない園内 |
翌朝はサイクルスポーツセンターへ。自転車や競輪関係の各種団体が出資した施設で、自転車に関するさまざまなアトラクションがそろっていて、以前から行ってみたかったところだった。平日の午前9時過ぎということもあり客はほとんどいない。これでもちゃんと営業してしているのかと心配になる。アトラクションには係員が付いていないのだ。それでもアトラクションに近づいていくと、どこかで見ていたと思われる係の人が走ってやって来てアトラクションを動かしていく…その繰り返し。
アトラクションは、さすがに絶叫ものはないが、変わっているものばかりでなかなか楽しめる。アトラクションの多くが、自転車のように自分で漕ぐタイプのもので、自分で動かす楽しみがある。

まるで貸し切り |

意外と乗る機会はないMTB |

なぜかパターゴルフ |
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それにしても、こんなに客が少ないんじゃ、あとどれくらい存続できるのだろうか…と心配になる。
おまけ スカイローラーの乗り方
これは園内の移動手段のひとつであって、自転車とは直接関係ないです… |
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| ひとり一枚! |
位置について! |
用意! |
スタート! |
滑る! |

ずいぶんくたびれたが、たった2日間という短い時間でこれまで経験したことのないようなことができたので結構満足のいく旅だったと思う。今回訪れた場所は、みんなまたしばらくしたら行ってみたい。
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