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旅行記録

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椿山荘七福神


 2003年の正月は、板橋七福神で明けた。
 そして、その2003年が終わる12月27日、東京都文京区の結婚式場として名高い椿山荘の庭園に七福神があるらしいと聞き、行ってみることにした。それにしても都心でこんな大きな庭園が無料で見られるなんて、たいしたものだ。

 まぁ、広いとは言っても、30分程度あれば、十分に回ってこられるわけで、当然七福神もそれくらいの時間があれば、ゆっくり見られる。その七福神は、石像があるだけのこじんまりとしたものだったが、なにより注目したのは、その七福神を解説した立て札。ここでは、一般的な七福神の解説とは異なり、ここを訪れる人たちの客層?にあわせた、きわめて現実的な解釈に注目して、巡ってみた。
(各七福神の冒頭の文章(斜字)は、立て札の文章をそのまま引用した)


大黒天
招福除災のの神 特に大国主命と同一神として縁結びの神様です 結婚はもちろん仕事の上でもお互いに喜び合える良縁をもたらせてくださいます また厨房神として飲食関係の守護神でもあります


 打ち出の小槌で怠け者を打ち、働く者には財宝をもたらしてくださる神様なのに、まず、縁結びを持ってくるところは、結婚式場ならではの解説。
弁財天
招福除災のの神 特に技芸の上達をかなえてくださる神様で 七福神で唯一の女神です 音楽 ダンス お料理 茶道 華道 パソコンなど各種の習い事や 技術 カルチャー志向の方の守護神です


 商売繁盛をはじめ、音楽と芸術の神さまとして知られる。特に後者に注目しているようで、やけに習い事にこだわりを見せている。
福禄寿
招福除災の神 特に幸せとゆとりのある生活に必要な収入をかなえてくださいます 長寿をもたらせてくださる神様でもあり老後の充実した生活をかなえてくださる守護神です


 福、俸禄、寿の三つの福徳をさずけてくださるこの神様に、特に収入面で面倒を見てもらおうという意図が感じられる。しかも必要最小限の収入にとどまらず、”ゆとりのある生活”を求めるところなど、要求に容赦ない。
毘沙門天
招福除災の神 特に家門隆昌の神として家やグループ 会社 団体の繁栄をもたらせてくださいます 武神で武道はもちろんゴルフなど各種スポーツを楽しまれる方の守護神でもあります


 邪気を払い財宝を授与してくださる神様、そして武神ということから、武道→ゴルフを代表例に挙げ、ちょっと短絡的にスポーツの守護神にしてしまった。家門隆昌の例もかなり具体的。
布袋
招福除災の神 特に家内円満 交際円滑をもたらせてくださいます 学校や会社における友人関係 ビジネスにおけるお得意様とのお付き合いやお取引などをスムーズに進めてくださる守護神です


 家内円満にとどまらず、ビジネスにおけるお得意様との関係、取引までも円滑に進めることができるということで、守備範囲がかなり広い。例がものすごく具体的。
寿老人
招福除災の神 特に長寿を授けてくださいます いつまでも健康で気持ちに張りのある生き生きとした毎日 美しく年をとることをかなえてくださる守護神です


 これまでになく、かなりご婦人向けといった感のある解説。長寿の神様に、美しさまで要求してしまった。結果的にね健康食品のような解説になってしまってる。寿老人もまさか、こんな要求をされるとは思っていないだろう。
恵比寿
招福除災の神 特に運輸 漁業 商売の安全と繁栄昌をかなえてくださいます フィッシング セイリング スキューバダイビングなど水に親しむ方の守護神です


 もともと豊漁の神として信仰されていたとはいえ、ちょっと強引な感じで、海の横文字スポーツ(フィッシング・セイリング・スキューバダイビング)の守護神にしてしまった。ほかにも商売の繁栄もかなえてくれるそうだが、なぜか、このあたりの言及がない。

 七福神も時代と共に変わっていくのは当然で、こんな解説は始めて見たがなかなか楽しい。これからもいろいろな七福神を回っていくことになると思うが、あわせて解説も注目していきたい。


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取材 2003/12/27
作成 2003/12/30

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