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旅行記録

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小石川七福神


 今年の正月は、「平成の」という肩書きがついている比較的新しい七福神を回ってきた。



 一番最初に訪れた源覚寺でもらったパンフレットによると、この小石川七福神は、平成七年の元旦から始まったらしい。おそらく都内では最も新しい七福神だろう。

 今回も自転車で回ったが、比較的お寺同士が近いので、徒歩で回っても比較的簡単に回ることができると思う。




毘沙門天
(源覚寺)

 白山通りと並行している通りから、ちょっと奥に入ったところ毘沙門天がおられる源覚寺がある。交差点に「こんにゃくえんま前」とあったのに行き過ぎてしまった。
 入口には七福神ののぼりが何本も立っていて、雰囲気を盛り上げている。事務所の前にスタンプが置かれていて、色紙を持ってくれば、自由に押せるようになっていた。ご朱印もあるとのことだったが「全部集めると結構(お金が)掛かるよ」と、お寺の人にアドバイスもらったので、色紙だけ買って、スタンプを押すことにした。
   
 お寺の鐘の前に立て札が…「汎太平洋の鐘」というらしい。1690年に作られた鐘がサイパンに転出し、その後行方不明になったものの、戦後アメリカ、テキサスで発見され、30年前サンフランシスコを経由して、再びこの地に戻ってきたのだという。
福禄寿
(東京ドーム)

 七福神とは、たいていお寺とか神社などに祭られているものだとばかり思っていたから、最初に東京ドームにあるというのを聞いて不思議な感じがしたものだ。
 実際に東京ドームのどこにあるのだかわからなかったので、案内所で聞いてみた。尋ねる人が多いのか、すぐにすらすらと場所を教えてくれた。行ってみると、やはりのぼりが立っていて、福禄寿の存在をアピールしていた。コンクリートとタイルばかりの景色の中で、脇の方に庭園になっている場所があって、そこに福禄寿がおられた。

ドームの脇を通って…

どこだかさっぱりわからなかったが…

のぼりを発見…
 
大黒天
(福聚院)

 敷地の一部が幼稚園になっているというお寺はよくあるけれど、ここでは幼稚園を横切らないとお寺の本堂に行けなくなっている。肝心の大黒天は、この本堂の真向かい。やはり幼稚園の敷地に面した形で置かれている。

参道は白線の内側

お寺は幼稚園の中
 
布袋尊
(真珠院)

次の真珠院はこれまでのお寺と違って、かなり近代的なビルだった。で、ここにいるという布袋尊は、正面の近代的なビルではなく、ビルの向かいにある小さな建物の中にいらっしゃった。ガラス越しなので、写真が撮りにくかった。
 他には、これといって特徴はなかったのだけれど、境内脇に「仏足跡」という石が置いてあって、確かに足跡らしき凹みがある。ダミーの大きさから比較してもらえるとわかると思うが、おおよそ30cmくらい。仏さまの大きさというのは、奈良とか鎌倉の大仏をイメージすればよいのだろうか? オフィシャルの仏さまのサイズってどれくらいなのかな?





ほんとに??

寿老人
(宗慶寺)
こちらも建物の中にお寺が収納されているという感じ。お寺なのに入口の門構えは、鳥居にも似た感じがする。
 ここには寿老人がおられることになっているが、建物の中にいるみたいで、直接拝見することができなかった。お寺の人にお願いすれば見せてもらえたのかもしれない。おとなり、極楽水の場所を教えてもらう。
弁財天
(極楽水、徳雲寺)
 ここの七福神では、なぜか弁財天が2箇所いることになっている。
 最初に訪れたのは極楽水と呼ばれるところで、もともと、さきほどの宗慶寺の境内だったところで、江戸を代表する名水だったらしい。豊富な湧き水を誇ったらしいが、マンション建設にもあってか今ではほとんど枯れているようだった。現在の極楽水は、マンションの敷地内にあるのだが、公開空地ということで誰もが自由に入ることができるようになっている。多大な影響を及ぼしたであろうマンションが、極楽水のあった場所を保存しているのは、なんだか皮肉だ。
 極楽水をあとに、もう一箇所の弁財天さまのおられる徳雲寺に向かう。途中かなり広い通りに出た。地図によると「環三通り」と書かれている。その名の通り、環状三号線として作られた道路なのだろうが、長さはわずか数百メートル程度で、当然環状線としての機能は果たしておらず、”名前負け”した格好だ。
 数分程度で徳雲寺へ到着。極楽水におられた弁財天さまは、七福神唯一の女性の神さまだったが、こちらの弁財天さまは、とぐろを巻いた蛇の頭が人間で、ひげみたいなのを生やしているところを見ると、どうやら男性のようだ。このような蛇の頭が人間になっているこういったご神体は、鎌倉の円覚寺や江ノ島の洞窟にもいるらしい。でもあんまり、神さまらしくなくて、ありがたみを感じないのは僕だけだろうか・・・?

極楽水の弁財天

徳雲寺の弁財天
 
恵比寿
(深光寺)

ちょうどこのあたりを地上に姿を現した丸ノ内線が走っている。丸ノ内線のガード下をくぐって拓殖大学の方に向かう。丸ノ内線の車内からは何度もこのあたりの風景を見かけたが、歩くのは今回が初めて。ここは他のお寺と違って少し上った高台にあって、お寺らしいたたずまいをもったところだった。ご神体である恵比寿さまは、もともとは掛け軸だったが平成六年に石像が作られたとのこと。見た目じゃわからないけど、なんと重さ三トンもある巨大なものらしい。言われはよくわからないけど、隣にはキリシタン灯籠というのがあった。確かに、灯籠の下の方にマリアさまらしき姿が見える。

正面すぐ右側に恵比寿さま

キリシタン灯籠
 

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取材 2003/1/2
作成 2003/2/15

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