8320 TOFROM YAESU(トフロム八重洲)
少し前に地下のバスターミナルを見に来て以来、近くまで来る機会があったので、昨日開業したばかりの「TOFROM YAESU(トフロム八重洲)」へ足を伸ばしてみた。
これまで都内のさまざまな再開発プロジェクトを見てきたが、正面から眺めるこのビルの姿はかなり独特だ。
再開発に加わらなかった消費者金融や買取り屋、質屋が入る古い雑居ビルが正面にそのまま鎮座しており、まるでその隙間を縫うようにして施設の入り口が設けられている。

暖簾をくぐり、エスカレーターで上のフロアへ上がってみると、構成されている店舗のほぼすべてが飲食店だった。
ざっと見た限りでは、いわゆる一般的な物販店はまったく見当たらない。
開業初日で週末の金曜日ということもあり、どの店も大大盛況で熱気に満ちあふれていた。
他の商業施設にはない特徴として、かつての八重洲駅前にあった狭い路地裏の飲食店街を再現したという区画が並んでいる点が面白い。
吹き抜けの空間から賑やかな音が響いてくるので覗いてみると、DJイベントが催されており、昭和の懐かしいヒット曲が次々と流されていた。
どれも耳馴染みのある曲ばかりだったが、パッと曲名まで思い出せたのは「ヤングマン」くらいだったろうか。
会場はかなりの盛り上がりで、曲に合わせて体を揺らしている人たちの姿が多く見られた。

フロアのところどころには休憩できるベンチが配置されていた。
外のベランダのようなオープンスペースなどもある。
居心地の良さそうな椅子などもあるし、酔い冷ましには格好の場所になりそうだ。

さらに3階の奥へ進むと「東京建物 ぴあシアター」という劇場がある。
こけら落としとなる演劇のポスターだろうか、かつてあった情報誌『ぴあ』の表紙を思わせるイラストポスターが貼られていた。
賑やかな1階まで戻り、一度外へ出てみる。
建物構造がやや複雑だ。
外に出たつもりでも頭上には建物が覆いかぶさっていて、すぐ脇からは一気に4階のオフィスフロアへと向かう長いエスカレーターが伸びている。
八重洲通り方面と東京駅方面へと抜ける通路が整えられているが、振り返って見上げると、あらためてこの建物の独特な形状に気づかされる。
土地の権利関係から再開発に参加しなかったビル群を、ぐるりと囲い込むようにして建てられているため、施設の全体規模に対して入り口がどこかこじんまりとしているのだ。
東京駅方面へ向かって歩いていると、駅から出てきた外国人が八重洲口の不思議な景観に驚き、しきりにカメラを向けて写真を撮影していたのが印象的だった。

















