8276 別の意味の怖さ

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熊本県で再び最大震度7の激震に見舞われた。

熊本は、2016年の地震の際にも震度7の揺れを連続して2度経験しており、わずか10年の間に実に3度もの震度7に直面したことになる。

かつては「一度大きな地震(本震)が起きた後は、それより規模の小さな余震が続く」というのが当時一般的な防災上の定説であった。

しかし、前回の熊本地震において立て続けに震度7が観測されて以降、「同等規模の巨大地震が再び襲ってくる可能性がある」という前提へと大きく転換した。

そして、今回地震発生の直後、ショッピングセンターで大規模なガス爆発は大変な衝撃であった。

建物に戻った従業員が亡くなるという一方、多くの買い物客については、店員の迅速な誘導により全員が無事に避難を完了していたことが判明している。

そうした緊張感の漂うなか、SNS上では現場の従業員による緊迫した避難誘導の様子を伝える投稿が話題を集めていた。

こういうこともあるのか…
こんなこともあるか…

だが、その投稿のすぐ近くで、ひとつの冷ややかな指摘の投稿が目にとまった。「この一晩でSNS上に『該当店舗の従業員』がどれほど増えたのだろうか」

偽の当事者の急増を揶揄する内容だ。

実際に検索を進めてみると、驚くべきことにまったく無関係と思われる人物が、本物の従業員の投稿文言をそのままコピー&ペーストし、自身が当事者であるかのように振る舞っているアカウントがあった。

そのアカウントが偽者であると判明したのは、直前の投稿において現場の爆発現象に対し、当事者ではあり得ないような野次馬的で無神経な第三者目線の言葉を投げかけていたからだ。

実際にいた!?
実際にいた!?

彼らがどういった心理や目的でそのような行為に及ぶのか、その真意を推しはかることは難しい。しかし、近年のインプレッション(閲覧数)に応じて広告収益が還元される仕組みを考えれば、世間の関心が集中する大規模な災害や事故に乗じてアクセスを稼ぐ「インプレ稼ぎ(インプレゾンビ)」の類いとみなされても当然だろう。

巨大地震や大事故が発生するたびに、こうした行為に及ぶ人たちの存在が白日のもとに晒されるようになった。

被災現場の混乱や人々の善意、あるいは危機感を土足で踏みにじるような行いに対し、いったいどのような倫理観で生きているのかと思ってしまう。

自分とはおよそ異なる価値観や世界観で生きる彼らの精神構造に思いを馳せることは難しい。

Posted by ろん