8232 展覧会「日本画第二研究室 素描展」

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東京藝術大学美術館の陳列館で開催中の展覧会「日本画第二研究室 素描展」を観賞。

言葉の意味として、素描(そびょう)とは、鉛筆や木炭、ペンなどを用いて、単色の線を中心に物体の形や明暗を平面に描き出す美術の制作技法や、その作品のことを指すという。

大学院美術研究科日本画第二研究室の学生が、素描をどのように考えているのか、作品とともに、素描に対す考え方を紹介している。

素描展
素描展
さまざまな素描を知る
さまざまな素描を知る

芸術に限らず、どんなものでも、最初から完成するものではなく、様々な下書きや記憶などがあって初めて完成する。

その完成度は、そうした事前の準備がどれだけできているかによって大きく変わってくる。

ここで紹介されている日本画の素描もまったく同じだ。

ざっくりまとめるとこんな感じ。

1. 自らの「知覚」を実験し、世界を再発見する
「自分がどのようにものを見ているのか」を探る行いであると語っている人がいた。見ていてもそれは観察と同義ではない。”風景”のようになってしまって見逃していることなんていくらでもある。しっかり自分に”取り込む”ことができて初めて作品に結びつけることができるのだと思う。

2. 機械(カメラ)の対極にある、主観的な「空気の記録」
ただ記録として残すのであれば、カメラでじゅうぶんだ。でも、その対象が纏っている空気を記録して初めて、カメラでは真似のできないリアリティさを持ち、芸術として昇華していくと思う。それを残すのが素描の大切な役割だろう。

3. 自身の「美意識」の輪郭を自覚するプロセス
素描は、それを重ねることで「自らの興味の方向性」や「何を美しいと感じたのか」を再認識する行為であると述べている人がいた。さまざまなモチーフが存在するなかで、本当に自分が表現したいことが何なのかを再認識する絶好の機会なのかもしれない。

素描とはちょっと違うかもしれないけど、普段の生活の中において、それを作り上げていくことの積み重ねがあってこそ、どんなことでも成し遂げられるのではないかという気もする。

 

Posted by ろん