8221 ファミマのセブン銀行ATM
昨日のニュースで、ファミリーマートの店舗にセブン銀行のATMが設置され始めたことを知った。
この計画自体はかなり前に発表されていたため記憶の隅に追いやられていたが、最初に一報を聞いたときは、少なからず驚きを覚えたものである。
ライバル関係にある企業のATMを設置するとなれば、セブン-イレブンの象徴みたいな赤い筐体がファミリーマートの店内に鎮座することになり、まるで競合が店内で自己主張をしているかのような違和感を生むのではないか…なんて予想していた。
今後、設置店舗は順次拡大していくため、何も急いで足を運ぶ必要はなかったのだが、どうしても実際の様子が気になり、現地へと向かった。
対象の店舗は、田町駅からほど近いビルのなかにある。多少の広さはあるものの、特別なでもないごく一般的なファミリーマートの店舗だった。


なぜこの場所が設置第1号店に選ばれたのかは判然としないが、強いて言えばATMが2台並んで設置されている点に、わずかな特徴が見出せる程度だった。
事前に報道で仕組みを知っていたからこそ判別できたが、もし予備知識がなければ、それがセブン銀行の端末であるとは気づかないほど、見事に周囲の環境へ「擬態」していた。
ATM本体はファミリーマートのイメージカラーに覆われており、ディスプレイには「ファミマATM」と大きく表示されている。むしろ、従来から設置されているイーネット(E-net)のATMのほうが、視覚的な自己主張が強く感じられるほどだ。
セブン銀行の要素を確認できるのは、傍らに用意された現金を入れるために用意された封筒の文字だけであり、それ以外の痕跡は徹底して消し去られている。
逆に言えば、外観から運営元の銀行名が即座に判別できないという状態には、少し奇妙な感覚も覚えるが、日常の利用において細部まで気にする利用者は少ないのかもしれない。
ひと昔前であれば到底考えられなかったこのような光景に、現代の経営環境の変化の激しさを目の当たりにしたような気がした。



