8194 川口駅前を歩いて感じたこと

今日は川口市を訪れた。川口駅前の再開発ビル「川口キュポ・ラ」の5階と6階にある川口市立中央図書館を利用したが、非常に開放的で過ごしやすそうな雰囲気であった。
館内は撮影禁止のため紹介できないが、唯一気になったことがある。
6階のカウンターに、新型コロナウイルス感染症対策として設置された飛沫感染防止の透明シートがそのまま残されていたのだ。
天井から吊り下げられたシートは、長年使われているせいか、上部がずいぶんよれて見えた。
すでに感染状況が落ち着いて久しく、その効果も限定的であるとされている昨今、これほどしっかりと継続しているケースを見るのは久しぶりだ。
おそらく、前例踏襲の意識が働いているか、あるいは不要なクレームを避けるための保守的な対応なのだろう。
続いて、今年9月にグランドオープンを予定している川口市立美術館へ足を運んだ。
現在は開館プレ事業として「祝祭の森」という企画展が開催されている。
廃材となる予定だった生地や糸を用いて、カラフルな鳥を創り出すワークショップなども行われており、意欲的な取り組みが見られた。
しかし、この光景を見てふと別の思いがよぎる。
どの自治体も財政状況は厳しく、美術館や博物館の経営も決して容易ではない時代に、新たに美術館をオープンさせるのはかなり”チャレンジング”な試みだ。
もちろん文化施設はあって良いものだが、どの自治体とも似通った施設を作るのではなく、地域性を生かした独自のあり方を模索すべきではないかとも感じる。
図書館の飛沫防止シートに見る硬直化した運用と、新しい美術館の設置計画。
もちろん別々の施設だし、それぞれでの判断ではあるのだが、どちらも、「前例主義」や「形式」に囚われてはいないだろうか…と感じる。
さまざまな選択肢があっっていいのだから、もっと現実を直視した柔軟な発想が求められているのではないかと感じさせられた一日だった。



