街歩き,鉄道
取り壊し中の映画館
3泊4日の日程は、終わってみればあっという間だ。帰路につくため、長崎空港行きのリムジンバス乗り場がある市内中心部へと向かう。
降り立ったバス停のすぐ近くで、解体工事中の現場が目に入った。
父に尋ねると、かつて映画館があった場所だという。
街の記憶が物理的に削り取られていく光景を横目に、新地中華街へ。
ここでどうしても手に入れたかったのが、福建の「麻花兒(マファール)」、通称「よりより」のお得用サービス品。
前回来たときも買っている。
通常品は東京でも手に入るが、このサービス品だけは現地でしか出会えない。
オープン前の福建
店に着くとシャッターは閉ざされていたので、開店時間まで待つ。10時ちょうど、ようやく開いたシャッターの向こうに、お目当ての品が並んでいるのを見つけた。
店の人によれば「ある時とない時がある」という幸運な巡り合わせだったようだ。
空港へ向かい、軽く食事を済ませてから長崎を後にする。
雲の隙間から見えた関西国際空港
行きに続き、空の上からは雲の絨毯しか見えず、眺望を楽しめなかったのは少し心残り。
でも、多少雲の隙間から、明石海峡大橋や関西国際空港などがちょっとだけ見えた。
多少揺れたが無事に羽田空港に到着。
ここからは池袋行きのリムジンバスに乗車。
復路は渋滞に巻き込まれることもなく、予定より20分も早い到着。ここで父と別れ、帰宅のためにホームへと急ぐ。
乗り換えの列車を待っていると、列車接近のアナウンスが流れた。
初めて見た「East i-E」
行き先も種別も告げられない不思議な案内。
怪訝に思いながらホームの端に目を凝らしたとき、目の前にやってきたのは、電気・軌道総合試験車「E491系(East i-E)」だった。
たった1編成しか存在せず、運行ダイヤも公開されていない。
新幹線のドクターイエローよりも遥かに遭遇率の低い、まさに幻のような車両だ。
旅の終わり、駅のホームで出くわしたこの予期せぬ光景に、よりよりに続いての幸運に恵まれた長崎への旅行であったと、ちょっとした高揚感を覚えた。