8120 展覧会「版画の魅力・技法の共演展」

博物館・展覧会,芸術・デザイン

今日はよく晴れて、比較的気温も高め。

過ごしやすい天気のせいか、中央線吉祥寺駅前はかなりの人出で、真っ直ぐ歩くのもひと苦労といった感じだった。

そんななか、武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の展覧会「版画の魅力・技法の共演展」を鑑賞してきた。

駅前はすごい人の数
駅前はすごい人の数
武蔵野市立吉祥寺美術館へ
武蔵野市立吉祥寺美術館へ
「版画の魅力・技法の共演展」
「版画の魅力・技法の共演展」

これまで何度も足を運んでいる美術館だが、収集している2500点超の作品のうち、約1600点が版画なのだという。

これほどまでに版画のコレクションが充実していたとは知らなかった。

今回はその中から、織田一磨、浜口陽三、一原有徳、南桂子、萩原英雄、清水昭八、沢田哲郎の7名の作品が紹介されている。

そういえば、浜口陽三と萩原英雄については、もともと常設の展示スペースがあるくらいだから、版画が多いのは当然といえば当然のことだった。

冒頭では、版画の技法解説や制作風景の動画(町田市立国際版画美術館からの提供資料だそうだ)が紹介されていたが、それにしても、どの技法もとにかく手間のかかる作業ばかりだ。

この手間を惜しみなく注ぎ込んででも、表現したいものを作り上げる。そこには作家の執念のようなものを感じる。

残念ながら館内は一切の写真撮影が不可なので、ここで作品を詳しく紹介できないのが惜しい。

ただ、一点だけ。

以前も思ったことなのだが、浜口陽三の《22のさくらんぼ》という作品。これ、やはり今回も、どう数えてもさくらんぼは21個しかないのだ。

他の《2つのさくらんぼ》や《32のさくらんぼ》には、タイトル通りの個数が描かれているのに、なぜか「22」だけは1つ足りない。

自分の数え間違いかと思って今日もじっくり数えてみたのだが、やはり、21個しかなかった。

 

<版形式と版種>
版形式 製版・印刷方法 版種
凸版 印刷したい部分以外を彫刻刀等で彫りとって版を作り、インクを版の凸部分にのせて、バレンやプレス機等で圧力をかけて写しとる。 木版(板目木版、木口木版)
リノカット
平版 平らな版の表面を化学変化させて、インクが付着する部分と、付着しない部分を作り、インクを塗ってプレス機で転写する。 リトグラフ[石版]
凹版 印刷したい部分を何らかの方法でくぼませて版をつくり、インクを版の凹部分に詰めて、プレス機で強い圧力をかけて写しとる。 銅版(ドライポイント、エングレーヴィング、メゾチント、エッチング、アクアチント)
孔版 布等の版材に、印刷したくない部分をインクが通らないように目止めを施して製版し、布目などの穴にインクを通して、下にある素材に刷りとる。 シルクスクリーン、合羽版、謄写版

Posted by ろん