8062 伊豆大島でミステリーだったのは…
昨夜22時に出航してしばらくは、ほとんど揺れることなく、船室内もとても静かだった。
今回はあまり良く眠れないまま、うつらうつらする感じで過ごした。

東京湾の外に出ると、やはり揺れが大きくなった。
波しぶきが窓ガラスに当たる音がする。
この状況ではさすがに、これ以上先に向かうのは難しそうだ。
伊豆大島には定刻通りに6時に到着。
初上陸だ。
さっそく車を探す。
約束しているとはいえ、SMSでやりとりしているだけだから、ちょっと不安もあったが、ちゃんと車はあった。
時間を有効に使えるのはありがたい。
駐車場に車を置き、噴火口を目指して歩く。
途中で、さまざまな溶岩を見かける。
つい盛り込みすぎてしまうことを警戒し、ChatGPTから諌められつつ、火口が見えるところまで向かう。
分岐点と案内板があった。
ここでなぜか、そこで案内板の見誤り、今回はやめた方がいいと言われていた、火口をぐるりと回る“お鉢巡り”を途中までやってしまう。
正しいと思って歩いているので、少し距離があるなと思いつつも、どんどんと先に進んでしまう。
猛烈な風に吹き飛ばされそうになりながらも、初めて見る風景にテンションが上がる。
しばらく歩いて、ついに山頂に到着してしまった。
景色も素晴らしい。
相変わらず、ものすごい風が吹いている。


これはこれで良かったのだけど、やっぱり誤って歩いていたということになるわけで、ChatGPTに意見を乞う。
今後の予定を考えるとすぐに引き返すべきだという。
たしかに、このまま強行するのも良くないだろう…と、ChatGPTの指示通り、もと来た道を戻った。
戻る途中、今後のリカバリ方法について相談したが、携帯電話の電波が届かず確認ができなかった。

もともと行こうとしていた火口西展望所に到着。
さっき山頂近くから火口は見てるので、わざわざ来ることはなかった…
ようやく電波が通じたので、、ChatGPTに確認すると、なんと、元に戻る途中で、別の方向に向かって、“裏砂漠”に行くとよいというアドバイスがあったのだ。
せっかくなので、3回目の同じ道を通って“裏砂漠”と呼ばれる場所に向かうが、ChatGPTからは、あまり奥には行かないようにとの指示もあったし、かなり疲れてきたので、ここで断念して、下山することにした。

ようやく車に戻り、次に向かったのは「地層大切断面」。
美しい地層が数百メートルにわたって続いていて、数万年におよぶ火山噴火の歴史が刻まれている。
その形状から“バウムクーヘン”と呼ばれているようで、バス停もバウムクーヘンをかたどっているデザインになっていた。
ちょっと見るだけと思っていたが、つい見入ってしまって予定よりも長く見てしまった。
縞のひとつひとつに途方もないくらいの時間が蓄積していると思うと、あまりの自分のちっぽけさを実感せずにはいられない。

次の予定は“温泉”だったが、途中で見かけた「伊豆大島ミュージアム -ジオノス-」に立ち寄ってみることにした。
ついさっき見てきた地層の紹介や噴火の仕組みや人々への影響など、かなり詳細な説明があった。
東京国立近代美術館の常設展で何度も見かけてきた、和田三造《南風》で描かれている島が大島だったと初めて知った。
”ジオノス”から元町港を通り過ぎて、ちょっと行ったところにある、愛らんどセンター御神火温泉へ。
朝から歩きっぱなしだったので、ここで少し休むことができた。
そして元町港の客船ターミナルからすぐのところにあったラーメン屋にふらりと入って、岩のり塩ラーメンをいただく。
レンタカー店はラーメン屋のすぐ隣だったので、ここで手続き。
車は今朝借りたのと同じように、岡田港の駐車場に置いておいてよいとのこと。

そのまま岡田港に向かうつもりだったが、その途中に、空港があったので、ほんのちょっとだけ立ち寄る。残念ながら、飛行機は見られず。
それでもお客さんらしき人の姿と、謎のテレワークスペースがあった。
それにしても、ここから調布までわずか25分で行けてしまうというのはすごい。

岡田港に戻ってきた。半日程度しか経っていないけど、なんだか久しぶりの感じがする。
車を駐車場に置こうと思ったが、停める場所がなく、ちょっと焦った。
客船ターミナルから随分離れたところだったが、なんとか置いて、ちょっとだけお土産屋などを覗いて乗船。
定刻の14時30分に出航。
帰りは2等船室のため、窓がない。
営業開始時刻前まではレストランで過ごせるので、さっき買ったアイスをいただく。
今日1日を振り返りつつ、ゆっくりと過ごす。
今回の旅で一番のミステリーは行き先ではなく、思い込みで突っ走ってしまう自分自身だった。


























