7976 田園都市線衝突脱線事故

鉄道

半蔵門線全列車が渋谷行きに
半蔵門線全列車が渋谷行きに

昨夜発生した東急田園都市線の衝突脱線事故は、主要区間の終日運休というかたちで、大きな影響をもたらした。

事故が起きたのは梶が谷駅構内。

乗降客の多い二子玉川や溝の口といった都心寄りの主要駅も含めて運休となり、利用者への影響は広範囲に及んだ。

あらためて田園都市線の配線図を確認すると、これらの駅には列車を折り返すための設備がない、

もしくは運用上それが難しい構造になっていることが分かる。

まさに「想定していない構造」と言えるだろう。

もっとも、東急・東京メトロ双方の車庫は梶が谷駅の反対側に位置しているため、車両の出庫ができず、仮に運休区間を短縮できたとしても、その効果は限定的だった可能性が高い。

直通運転している半蔵門線は全列車が渋谷止まりとなり、渋谷で折り返す特別な運用が行われていた。

渋谷駅で全員強制下車
渋谷駅で全員強制下車

そこで、半蔵門線の様子を少し見に行ってみた。

平日夜の通常の混雑状況は分からないが、渋谷に近づくにつれて車内の乗客は増える一方で、渋谷駅到着時には全員が強制的に下車させられた。

その結果、大量の乗客が乗り換えを余儀なくされ、階段やエスカレーターは人であふれかえっていた。

代行バスも運行していたようだが、この光景を見る限り、とてもさばききれる状況ではなかったことは容易に想像できる。

こうした大規模トラブルは頻繁に起こるものではないが、対応の難しさをあらためて実感させられるできごとだった。

Posted by ろん