7848 展覧会「宮廷画家 ルドゥーテとバラの物語」
今日は朝から天気が悪い。
午後になって少し雨が落ち着いたが、風は強いままだ。
そんななか、千代田区立日比谷図書文化館へ。

こちらで開催中の「宮廷画家 ルドゥーテとバラの物語」を鑑賞。「花のラファエロ」、「バラのレンブラント」とも称された、ルドゥーテについては、10年以上前に初めて名前を知って以来、ときどき作品を鑑賞しているが、今回のように多くの作品に触れるのは久しぶりだ。
ビエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(Pierre-Joseph Redoute、1759~1840)は、生涯にいくつかの植物図譜を著している。
10年以上前に鑑賞したのは、「美花選」で、今回は「バラ図譜」と呼ばれるものだ。
この「バラ図譜」こそ、植物図譜の最高傑作と言われるそうで刊行されてから200年という。
このなかから、170点が紹介されていた。
非常に繊細で、写真ではないからこそリアルなバラを間近に鑑賞することができた。
最後に、ルドゥーテによる貴重な肉筆画2点も公開されていた。
ヴェラム(ベラム)という羊や子牛などの動物の皮出できた素材に描かれているが、描き直しが難しいそうで、画家として相当の力量が問われるものらしい。
展示されていた作品は、もちろん、そうした難しさを微塵も感じさせないものだった。
写真撮影は一切不可で、紹介されていた作品に多少解説はあったが、もう少し見どころの説明はほしいと思った。